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第67回朝日新聞社杯競輪祭G1(準決勝)レポート【決勝進出の9選手コメント】

2025/11/23(日) 23:25 0 1

2025年11月23日 小倉競輪
第67回朝日新聞社杯競輪祭G1(5日目)

※ナイター開催

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【10R=S級準決勝】
1/新山響平(SS・青森107期)
2/山田英明(S1・佐賀89期)
3/松本貴治(S1・愛媛111期)
4/村上博幸(S1・京都86期)
5/佐々木龍(S1・神奈川109期)
6/北津留翼(S1・福岡90期)
7/南修二(S1・大阪88期)
8/渡部幸訓(S1・福島89期)
9/犬伏湧也(SS・徳島119期)

赤板で新山響平北津留翼を抑えて先頭に立つ。赤板過ぎに村上博幸佐々木龍が落車。打鐘から犬伏がスパートすると、最終HS前に新山を叩いて、四国ラインが主導権取り。3番手には南修二が追い上げる。最終2コーナーから6番手の北津留が捲りを打つと、犬伏マークの松本がけん制して、北津留は後退も、マークの山田英明が直線鋭い差し脚で1着。2着に松本。新山マークの渡部幸訓が直線伸びて3着に入線した。

1着/山田英明(S1・佐賀89期)
今回成績:一1・一3・二4・準1
G1優勝:0回
G1決勝:9回目(24年全日本選抜以来) 競輪祭決勝:初
賞金ランキング:36位
前を取ったらチャンスがあるのではないかという感じで、あとは(北津留)翼の感性で行ってくれと。落車もあって大丈夫かなと思いましたが、翼の踏む感じが伝わってきて、あとはどこまでいけるか。(北津留は)もう1回乗り越えるかなと思ったけど、(けん制で)確実に止まったので、もう無理やなと思って行かせてもらいました。地元選手として声援を貰っているし、他地区のG1とは全然違う。そういう意味では、すごい走り甲斐があります。その中で自分が決勝に乗れたのは嬉しいですね。自分のできる走りできたらいいかなと思っています。あとは運と展開、もうそんな感じです。

(決勝は)単騎で。優勝を狙いたいですが、自分のレースができればいいなと思います。

2着/松本貴治(S1・愛媛111期)
今回成績:一1・一3・二3・準2
G1優勝:0回
G1決勝:4回目(25年寛仁親王牌以来)
競輪祭決勝:初
賞金ランキング:10位
新山(響平)さんもやる気だと思いますが、それ以上に今日は犬伏(湧也)がやる気だったので、信頼して付いていました。(初手は)あまり考えてない並び。(落車は)避けられて良かったです。何としても2人で乗りたいという気持ちがあったので、結果的には残念ですけど、本当に犬伏の頑張りのおかげ。(ここまで)集中して走れているので、そこが一番大事なところ。ラインに助けられての結果なので、自分もしっかりラインに貢献できるように、今後頑張りたいです。(賞金ランキング10位だが)変わらずに1走、1走を気合い入れて、優勝を目指して精いっぱい頑張ります。

(決勝は)荒井(崇博)さんが付いてくれるので、自力。

3着/渡部幸訓(S1・福島89期)
今回成績:一2・一4・二1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:4回目(24年寛仁親王牌以来) 競輪祭決勝:初
賞金ランキング:52位
(初手は)S取りは他のラインが早くて、それも想定して、後ろ攻めの作戦も考えてました。(新山)響平はもし合わせられるのであれば合わせて、(犬伏の)スピードが良かったら、たぶん出させるという判断。引いて3番手確保できたところまでは、自分たち向いていたのかなと思います。でも、準決勝は隙が無いですね。南さんが来て、引いたところで北津留君が思い切って行ってしまったので。タイミングがだいぶズレたと思います。周りが強すぎるので、逆に自分はリラックスして、チャンスがあればという気持ちで走れている。それで、力みが取れて自転車が進んでくれているのかなと思います。(疲労は)あまりないですね。今年、全然G1を走れていなかったので、最後のG1で決勝に乗れたからには、精いっぱい走りたいと思います。

決勝は、松井(宏佑)君の番手にいきます。G1(寛仁親王牌)の準決勝でもお世話になっているので。

◆10Rレース結果
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【11R=S級準決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
3/太田海也(S1・岡山121期)
4/松井宏佑(S1・神奈川113期)
5/山口拳矢(S1・岐阜117期)
6/阿部拓真(S1・宮城107期)
7/松浦悠士(SS・広島98期)
8/三谷将太(S1・奈良92期)
9/荒井崇博(S1・長崎82期)

打鐘で嘉永泰斗山口拳矢をかわして太田海也が先頭に立つも、郡司浩平が仕掛けて太田を打鐘過ぎ4コーナーで叩いて先行態勢に入っていく。神奈川両者には阿部拓真が続き、4番手は内に太田、外に嘉永で並走になる。最終3コーナー付近で郡司マークの松井が前に踏み込むと、そのまま押し切り1着。松井に続いた阿部が2着。嘉永マークの荒井崇博が外から伸びて3着に入った。

1着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一3・一1・D7・準1
G1優勝:0回
G1決勝:6回目(25年日本選手権以来) 競輪祭決勝:2年ぶり3回目
賞金ランキング:13位
(並びは)任せてくれるなら前で頑張ると言われましたが、僕も昨日のレース内容は悪くはなかったとは思いますが、良い感じで自転車が出なかったので、ちょっと不安もあったんですかね。とりあえず郡司さんに何があっても離れないように。(郡司の仕掛けは)すごいっすね、本当にやばいっす。どんどん踏み上がっていきますし、ここだというタイミングで仕掛けていましたし、もう何も言うことないです。バックで外を見たら、もう後ろから誰かが仕掛けていくのが分かったので、飲み込まれる前に踏まないといけないと思い、申し訳ないですけど、早めに踏ませていただきました。結果的にラインで決めることはできなかったですが、1人は勝ち上がれたので良かったなと思います。ここに向けて追い込んでやってきたので、実になって良かったです。郡司さんのため、仲間のためにも優勝を目指したい。(平塚グランプリを)走りたいです。とりあえず後悔しないような走りがしたいと思います。

(決勝は)渡部幸訓さんが付いてくれるので前で、自力。

2着/阿部拓真(S1・宮城107期)
今回成績:一3・一6・二2・準2
G1決勝:初
賞金ランキング:133位
やりました。嘉永(泰斗)が切って、(太田)海也が出たところで付いていこうと思いましたが、ペースが上がって郡司(浩平)の一発もあるなと思って、(海也には)行かずに、(神奈川に)付いていったら面白いかなという判断でした。終始、千切れているので、脚はまだまだですけど、ツキがきたかなと思いますね。(G1初優出は)2015年デビューなんで、ちょうど10年。今開催はリラックスしつつ、集中はずっとできています。自分の場合は油断するといいことがないので、明日も油断することなく。

(決勝は)吉田拓矢君に、同期の縁があり付きたいと思います。(連携は)初めてです。ダービー王だし、とにかく食らいついていきたいです。

3着/荒井崇博(S1・長崎82期)
今回成績:一1・一3・二1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:10回目(24年競輪祭以来)
競輪祭決勝:2年連続3回目
賞金ランキング:41位
今日も(嘉永)泰斗が前々に行ってくれたんでね。外か内か、コースを選ぶだけで良かったので。(嘉永は)今日は完璧じゃないですかね。本人がもうホームそのままの勢いで行けば良かったとは言っていたんですけど、あいつが勝つように走るのが一番いいんでね。2人で決められなかったのが、ちょっと嫌ですけど。(G1決勝進出して)ここからだと思っているので。

(決勝は)(松本)貴治君の後ろで頑張ります。

◆11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/中野慎詞(S1・岩手121期)
4/山田久徳(S1・京都93期)
5/山田庸平(S1・佐賀94期)
6/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
7/成田和也(S1・福島88期)
8/小倉竜二(S1・徳島77期)
9/眞杉匠(SS・栃木113期)

赤板過ぎに中野慎詞古性優作をおさえて先行態勢に入る。3番手は古性優作が入る。5番手の眞杉匠は打鐘から仕掛けるが、最終HSで古性マークの山田久徳からけん制。最終HS8番手から取鳥雄吾が仕掛けるが、これは不発。最終2コーナーで3番手から古性が捲りを打つと、逃げる東北ラインをとらえて1着ゴール。古性に続いた山田が2着で近畿ワンツー。近畿ラインを再度追った眞杉をマークした吉田拓矢がゴール前でかわして3着。

1着/古性優作(SS・大阪100期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一5・一2・二1・準1
G1優勝:8回
競輪祭決勝:4年ぶり3回目
賞金ランキング:1位
中野(慎詞)君が強かった、凄くかかっていました。今日は、動ける自力型が多かったので、(赤板は)一度冷静に。小倉はいつも成績が良くないので、なんとかしっかり走りたいと思いました。とにかく、ラインで決まって良かったです。しっかり疲労を抜くことと、精神的にリラックスすること、(乗車)フォームを確認し、日毎に乗り方も変えているのですが、今日が一番ましかなと思います。本当に、中野君がすごくかかっていて、気持ち良く捲れてないですね。明日、頑張るだけです。毎年G1の決勝は全て乗りたいと思っていますが、昨年も達成できなかった。今年は、こんな状態でも強い気持ちを持って走ったら、しっかり決勝に乗れるんだと思いました。その点は良かったと思います。しっかり自分のレースをし、優勝してグランプリに行きたいです。

(決勝は)自力自在で頑張ります。

2着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:一4・一1・D9・準2
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(21年競輪祭以来) 競輪祭決勝:2回目(21年)
賞金ランキング:39位
(競輪祭は)相性いいなと思います。(最終HSは山田庸平が内にきたが)あそこは仕方ない、しっかり対処できました。古性(優作)君は、いいところで絶対仕掛けてくれるので、信頼してその位置を守ろうと走っていました。(4年ぶりのG1決勝は)(村上)博幸さんなどとしっかり練習できていることが良かったです。いまバンクが使えず街道練習が中心ですが、しっかりしぶとい脚ができているなと感じます。

(決勝は)しっかり古性(優作)君に付いていきます。番手。

3着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:一3・一1・D5・準3
G1優勝:2回
競輪祭優勝:1回(21年)
賞金ランキング:2位
良くて4着かなと。眞杉(匠)君との勝負だったので、眞杉君が勝てるように走ってくれれば僕にもチャンスがあるし、2人で決めるのが目標だったので。体は日に日に良くなっているのですが、自転車が軽すぎる感じがあります。最後、力んでいる感じがあったので、微調整できれば。決勝も、平常心で臨めればと思います。

(決勝は)自力です。一発、どこかで行ければ。

◆12Rレース結果

今回成績欄は、D=ダイヤモンドレースを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴
賞金ランクは11月23日終了時点の選考用のもの

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【最終日・12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/荒井崇博(S1・長崎82期)
3/松井宏佑(S1・神奈川113期)
4/山田久徳(S1・京都93期)
5/吉田拓矢(S1・茨城107期)
6/阿部拓真(S1・宮城107期)
7/山田英明(S1・佐賀89期)
8/渡部幸訓(S1・福島89期)
9/松本貴治(S1・愛媛111期)

決勝の並び想定は
1古性-4山田久
9松本-2荒井
3松井-8渡部
5吉田-6阿部
7山田英(単騎)

決勝は、古性優作の番手に準決勝同様、山田久徳が付く近畿の2人。
松本貴治には、荒井崇博が付く愛媛、長崎の2車。
松井宏佑の後ろには、北日本の2人が分かれ、連携実績のある渡部幸訓がまわる神奈川、福島ライン。
吉田拓矢の後ろは、阿部拓真が付く同期ライン。
山田英明は単騎の競走となった。

徹底先行型不在の決勝、どのラインが主導権を握るのか判断が難しいレースとなった。準決勝同様に昨年のGP覇者である古性が、レースを支配して混戦を断ち、グランプリスラムに王手をかけるか。 また、カマシや捲りなどダッシュを生かした走りが得意な松井は、平塚グランプリ出場へ、何が何でも出場権を奪取したい思いが強い。また、賞金ランキング10位の松本も逆転のグランプリ初出場へ、ラストチャンスにかけてこよう。もちろん、競輪祭の優勝実績ある今年のダービー王・吉田の動向も気になるところだ。 KEIRINグランプリ2025の出場者が決まる最後の一戦。競輪祭決勝は、最終日第12レース、20時30分発走予定。すべてが決まる激戦をお見逃しなく!

【グランプリ出場争い】
また、グランプリの出場権争いだが、現時点でG1優勝者と、賞金で6位の郡司までが確定。賞金ランキング7位の南修二は最終日の特別優秀で2着以上、または松本が優勝or3着以下で確定となる。(つまり松本が準優勝で、さらにランキング下位の選手が優勝の場合は、南が最終日3着以下だと、圏外になる可能性が残る)。
決勝で出場圏内にいるのが古性と吉田の2人のみ。もちろん他の7選手は優勝=逆転でのGP出場となる。賞金で逆転出場の可能性があるのは、松本、松井までで、山田英、山田久、荒井、渡部、阿部は、賞金での逆転はなく優勝のみGP出場の道が開けることになる。
現在の賞金ボーダーは9位の深谷で、深谷、松本、松井の三つ巴。最終日の着による賞金表は以下の通り。

深谷知広(特別優秀)
1着 86,234,048円
2着 85,762,048円
3着 85,437,048円
4着 85,216,048円
5着 85,052,048円
6着 84,933,048円
7着 84,816,048円
8着 84,727,048円
9着 84,669,048円

松本貴治(決勝)
1着 129,784,800円
2着 104,424,800円
3着 95,554,800円
4着 90,879,800円
5着 88,480,800円
6着 86,749,800円
7着 85,439,800円
8着 85,007,800円
9着 84,700,800円

松井宏佑(決勝)
1着 119,552,148円
2着 94,192,148円
3着 85,322,148円
4着 80,647,148円
5着 78,248,148円
6着 76,517,148円
7着 75,207,148円
8着 74,775,148円
9着 74,468,148円

◆KEIRINグランプリ2025選考用賞金獲得額※11月23日終了時点の更新

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◆過去の競輪祭・決勝レポートはこちら

2024年優勝:脇本雄太
2023年優勝:眞杉匠
2022年優勝:新山響平
2021年優勝:吉田拓矢
2020年優勝:郡司浩平
2019年優勝:松浦悠士
2018年優勝:浅井康太
2017年優勝:新田祐大

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【今開催のレポート】
・第67回朝日新聞社杯競輪祭G1
前検日 初日 2日目 3日目 4日目

・第3回競輪祭女子王座戦G1
前検日 初日 2日目 最終日

(P-Navi編集部)

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