【競輪祭G1】眞杉匠が今年2回目のG1制覇

2023/11/26(日) 23:08

【競輪祭G1】眞杉匠が今年2回目のG1制覇

2023年11月26日 小倉競輪G1

第65回朝日新聞社杯競輪祭(最終日)
ナイター開催

KEIRNグランプリ2023の出場権をかけた今年最後のG1「第65回朝日新聞社杯競輪祭」が小倉競輪を舞台に、11月21日より開催され、本日最終日を迎えた。
シリーズ序盤は、まだグランプリ出場権を獲得できていないS級S班の新山響平や郡司浩平らが底力を見せ、世代交代を目論むチャレンジャーと激戦を演じた。中でも新田祐大は、3連勝でダイヤモンドレースを制す快進撃をみせた。
しかし、自力型が多く勝ち進んだ準決勝。10レースでは、寺崎浩平の仕掛けを力でねじ伏せた松井宏佑と、その3番手からゴールを突き抜けG1初決勝進出を果たした簗田一輝、好調時の感触を取り戻してきた眞杉匠。11レースからは、競技でも実績を積みつつある太田海也が同地区のS班・松浦悠士を連れ、渾身の先行逃げ切りでワンツー。それを大外から僅差に迫るまくり追い込みを見せた地元の北津留翼。12レースは、先行策に出た脇本雄太の展開を巧みに利用し、快勝した深谷知広、そして脇本、南修二の9選手がファイナル進出を決めた。
一方、平原康多は二次予選で、郡司浩平、新田祐大、守澤太志は準決勝で敗退したことで、S班4名がグランプリ出場を逃すほどサバイバルレースに拍車がかかっていった。

注目の決勝。南関3車ライン先頭の深谷知広が先行し、南関勢が主導権を握る中、番手捲りを放った松井宏佑を眞杉匠がゴール前で差し切り優勝。今年のオールスター競輪で初のG1優勝を成し遂げた眞杉が、単騎で2個目のG1タイトルを獲得した。眞杉にとって初出場となる年末のKEIRINグランプリは地元地区・立川での開催。勢いそのままに、競輪界の頂点を目指していく__。

【今開催のレポート】
前検日 初日 2日目 3日目 4日目 5日目
【競輪祭女子王座戦】
前検日 初日 2日目 最終日

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【最終日12R=競輪祭G1決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/深谷知広(S1・静岡96期)
4/松井宏佑(S1・神奈川113期)
5/太田海也(S2・岡山121期)
6/簗田一輝(S1・静岡107期)
7/眞杉匠(S1・栃木113期)
8/北津留翼(S1・福岡90期)
9/南修二(S1・大阪88期)

【レース展開】
小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・青板BS

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・赤板

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・打鐘

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・最終HS

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・最終BS

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1決勝・ゴール

誘導以下、5太田-2松浦、3深谷-4松井-6簗田、7眞杉、1脇本-9南、8北津留で周回。まず青板BSから脇本が動くと、深谷が引いて、脇本は3番手に入る。深谷は赤板で太田を叩いて先行態勢に入っていくと、眞杉は4番手、太田が5番手、脇本は8番手の隊列となる。脇本は最終HSから仕掛けるも不発。中団の太田が最終2コーナーから捲りに出ると、眞杉も捲りを打ち、さらに深谷マークの松井も番手から捲りで抜け出す。松井には眞杉が続く形となり、押し切りを狙う松井、直線で詰め寄る眞杉のマッチレース。最後はゴール前で眞杉が差し切り優勝。2着に松井、3着に松浦が入線した。

【最終日12R=競輪祭G1決勝】
2車単7-4 4,510円(18番人気)
3連単7-4-2 18,750円(71番人気)
決まり手:差し-捲り

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠
優勝/眞杉匠(S1・栃木113期)
今回戦績:予1・予1・D7・準3・決1

自分でもビックリですが、単騎が好きなので、優勝できたのは嬉しいです。
ダイヤモンドレースが単騎でダメダメだったので、あそこで経験できたのはよかったですね。
(南関勢は)前にこういう先行の仕方をしていたと思って、信じて付いていきました。最終HS過ぎに、後ろから来たのが分かったので、直線で1車追い上げようと思って、理想的な展開になったと思います。
オールスターの時はすごく緊張しましたが、今日は考えてもなるようにしかならない。いい意味で気楽に走れたのが、結果に繋がったのかなと。ダイヤモンドレースみたいに単騎だとダメなわけでなく、今回は考えて走れたので、収穫にもなったし、結果もついてきたのでよかったです。グランプリにはすごくいい流れで挑めるなと思います。
最近は街道練習ばかりで、バンクが使えないのに、(小林)泰正だったり、森田(優弥)だったりが練習に来てくれたので。この直線も前橋に入ってドームの感触もつかめましたし、そういうのが繋がったかなと思います。
今回は流れが向いただけだと思いますし、ダイヤモンドレースを走ってみても、脚力差はまだある。しっかりとグランプリでも優勝を目指して走って、来年からも(S班のレーサーパンツを)何年も履き続けられるように頑張ります。

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠

小倉競輪第65回朝日新聞社杯競輪祭G1優勝眞杉匠

2着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
悔しいです。深谷さんが先行する作戦で、しっかりと追走して、あとは自分が行けるところから勝負と思っていましたが、ダメですね……。早めに来たらけん制して、少しでもラインを有利にと思っていましたが…。来年はタイトルを獲れるように練習したいと思います。良い結果がだせるように頑張ります。

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この結果、KEIRINグランプリ2023の出場予定選手が決定した。

古性優作(大阪100期)3年連続3回目
山口拳矢(岐阜117期)初出場
眞杉匠(栃木113期)初出場
佐藤慎太郎(福島78期)5年連続9回目
松浦悠士(広島98期)5年連続5回目
清水裕友(山口105期)2年ぶり5回目
深谷知広(静岡96期)6年ぶり6回目
脇本雄太(福井94期)2年連続5回目
新山響平(青森107期)2年連続2回目

出場予定の9選手紹介はこちらをご覧ください。
KEIRINグランプリ2023出場予定選手決定!

\競輪祭G1(最終日)プレイバック/
【最終日3R=S級一般】
犬伏湧也
「悔しさを滲ませる開催」
1着:犬伏湧也(S1・徳島119期)

踏んだ感触が、いつもの感じではないかなと。悔しいの一言です。準備不足だと思うところがあります。強い人たちは、どのような状況でも勝ち上がる。自分はそれができなかったので、今年まだありますが、来年以降に向けて頑張りたいです。G1でやれる感じはあるので、その感覚のレベルを上げていければ、優勝するチャンスもあると思うのですが、予選も勝ち上がれないようでは話にならないので、自分自身に厳しく追い込んでいけたらと思います。このあとは、ケアを入れつつ、元の自分に戻して、ひとつずつ勝っていけたらいいなと思います。ヤンググランプリもすごいメンバーなので楽しみです。

【最終日7R=S級特選】
清水裕友
「想像していなかった返り咲き」
1着:清水裕友(S1・山口105期)

スタートけん制は、意外でした。(町田)太我が強かったのですが、それ以上に、寺崎(浩平)さんが強かった。皆が消耗していたので、その分、いけた感じですかね。今シリーズは、調子は悪くなかったのですが、二次予選が全て。S級1班に落ちた時に、もう一度、力を付けてからかなと感じていたので、1年で(S班に)返り咲けるとは思っていなかったです。中国四国の層の厚さに便乗し、盛り上がった輪の中にいた感じですかね。

【最終日10R=S級特秀】
郡司浩平
「打倒S級S班で対抗する」
2着:郡司浩平(SS・神奈川99期)

(打鐘で)守澤(太志)さんが抑えたところを、思った以上に、山田英明さんが踏み込んでいたので、タイミングを見てしまいました。平原(康多)さんに付いて行って、すかさず仕掛けようと思っていたので、そのタイミングを逃さないようにするだけでした。今日は、これしかない展開に持っていけました。いい感覚でシリーズを終われたと思います。昨日は、自分の仕事をしっかりすること。最終4コーナーから前に踏んで、3着までを取りにいく選択肢もあったのですが、僕の中では何回走っても、あの場面は止めなければいけない判断でした。やることをやって、抜かれるのが自分の力。来年は、自力や番手の力量などを、もっともっと先に進められるように頑張ります。来年のS級S班を逃したことについては、現状でやることをやっての結果なので、しっかり受け止めて、来年は打倒SSに向け、対抗できるように、いい流れを作って戦っていきたいと思います。(P-Navi編集部)

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