第3回競輪祭女子王座戦G1(準決勝)レポート【決勝進出の7選手コメント】

2025/11/20(木) 23:30

2025年11月20日 小倉競輪
第3回競輪祭女子王座戦G1(2日目)
※ナイター開催

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【競輪祭女子王座戦G1(2日目)11R=ガールズ準決勝】
1/仲澤春香(L1・福井126期)
2/梅川風子(L1・東京112期)
3/尾崎睦(L1・神奈川108期)
4/吉川美穂(L1・和歌山120期)
5/児玉碧衣(L1・福岡108期)
6/畠山ひすい(L1・神奈川122期)
7/那須萌美(L1・福岡114期)
6畠山、7那須、1仲澤、5児玉、2梅川、3尾崎、4吉川で周回。打鐘過ぎから梅川が動くと、合わせるように仲澤も仕掛けていく。梅川は仲澤を最終HSで叩いて主導権取り。梅川には那須が続き、仲澤は3番手に。児玉が捲りを狙って前団に迫るが、梅川をとらえるまでには至らず。梅川がそのまま押し切り1着。2着に那須、3着に仲澤が入線した。

1着/梅川風子(L1・東京112期)
今回成績:予1・準1
G1優勝:1回(23年競輪祭女子王座戦)
決勝進出、ホッとしています。後ろ攻めにして、みんなに気にしてもらった方が楽かなと思い、そうしました。今日は、先行力の強いメンバーが揃っていたので、メンタルをポジティブな先行に向けられたのは、すごく良かったです。状態は非常にいいと思います。女子オールスター準決勝の悔しさが今に生きていると思うし、あの落車をマイナスに捉えず、強くなろうと思わせてくれた周りの選手や関係者に感謝です。最後の一戦だと思って走り切りたいと思います。

2着/那須萌美(L1・宮崎114期)
今回成績:予4・準2
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(23年パールカップ以来)
昨日から出たとこ勝負と思い、いつも通りのレースをしようとだけ考えていました。1番車か2番車の動くそぶりがあった時点で動かないと飛び付けないのは分かっていたので、そこに集中していました。昨日も脚の感じは問題ないと思っていたので良かったです。後ろが連なっていたのが分かっていたので、空けた瞬間に内に来られると思い、梅川(風子)さんに付いていました。オールスターの後はキツかったし、感じも良くなかったし、前走もモチベーションが上がらなかったのですが、強い同期がいたり、強い人と話をしてポジティブな気持ちで走れる状態になったと思います。自分のレース、飛び付きなどできているので、すごくいい状態かなと。自分がグランプリに出られるレベルにないことは分かっていますが、それでもどうにか食らいついて行きたいと思います。

3着/仲澤春香(L1・福井126期)
今回成績:予1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:3回目(25年女子オールスター以来)
後ろの仕掛けに合わせて出て行こうと思っていて、自分のダッシュ力の無さと梅川(風子)選手の脚力が上で、競れなかったことがダメなところでした。最近、内に詰まるケースが多い。自分が先に叩けず内に包まれてしまいました。ラッキーで(決勝に)上がれたかなと思います。今日の方が脚の感じや気持ちの面で良かったです。少しずつ(ガールズケイリンの)感覚が戻ってきたかなと思います。決勝で、自分の走りができるように頑張りたい。(グランプリ出場は)強く意識はしていません。展開もあるので、とにかく100%の走りをすることを目標に頑張ります。

4着/尾崎睦(L1・神奈川108期)
今回成績:予2・準4
G1優勝:0回
G1決勝:6回目(25年パールカップ以来)
神奈川の2人が4着にならなければ(決勝に)上がれると思っていたので、全力で応援していました。皆が前に前に踏んでいて追走しきれなかったことが良くなかったです。混戦になれば自分らしさが出ると思っていました。奇麗な勝ち上がり方ではないですが、諦めずに今までやってきたことを出せたと思います。決勝に乗れたのは良かったのですが、準決勝は反省することばかりなので気持ちを切り替えて、明日に向け準備したい。車番が悪いのはマイナス要素だと思いますが、那須(萌美)さんが7番車で決勝に上がっているので、しっかり位置取りをすれば勝機があると思うので、集中して走りたいと思います。脚の状態は問題ないです。

◆11Rレース結果

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【競輪祭女子王座戦G1(2日目)12R=ガールズ準決勝】
1/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
2/大浦彩瑛(L1・神奈川126期)
3/久米詩(L1・静岡116期)
4/永塚祐子(L1・神奈川118期)
5/坂口楓華(L1・愛知112期)
6/鈴木奈央(L1・静岡110期)
7/小林優香(L1・福岡106期)
7小林、6鈴木、3久米、4永塚、1佐藤、2大浦、5坂口で周回。打鐘過ぎに永塚が仕掛けて小林に迫るが、その外を佐藤が捲りで一気に抜け出す。佐藤は最終2コーナーで小林、永塚をかわして先頭に立ち、佐藤には大浦、坂口が追走していく。抜け出した佐藤はそのまま押し切り1着。2着に大浦、坂口が続いて入線した。

1着/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
今回成績:予1・準1
G1優勝:5回(25年女子オールスター)
(自転車の)進みは納得のいくものではないのですが、差されずに最後まで頑張れているのでなんとかなっていると思います。状態は、少しずつですが良くなっていると思います。自分のベストを尽くせるように頑張るだけです。流れを見て頑張ります。

2着/大浦彩瑛(L1・神奈川期)
今回成績:予1・準2
G1決勝:初
佐藤(水菜)選手の後ろが取れるなら付いていこうと思っていました。付いていくだけで脚力が削られたし、最後も全く自転車が出なかったので力の差を感じました。人の力を借りての感じではありますが、良く進んでいる感じがします。位置や立ち遅れないことを意識して戦いたいと思いますし、今の力で行けるところまで行きたいと思います。

3着/坂口楓華(L1・愛知112期)
今回成績:予3・準3
G1優勝:0回
G1決勝:3回目(23年競輪祭女子王座戦以来)
今日は、最後方で(佐藤水菜の)3番手の位置になったので、動く必要はない、決勝に行くことを考えて頑張りました。最近は、男子選手と練習することが多く、3.92のギアで練習していて余裕がありました。今までG1の決勝に乗ることが目標だったのですが、G1を優勝したい気持ちがある。佐藤(水菜)さんと同じ舞台に立ちたい思いと、一緒に練習する愛知の皆さんのおかげでここに来られたので、練習の成果が今日は出せたかなと。メンタルは強くなっていると思います。我慢するところで我慢できているし、理性を抑えられていて、変に脚を動かして着を失うことがなくなってきていると思います。悔いなく終わりたいです。

◆12Rレース結果

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【競輪祭女子王座戦G1(最終日)12R=ガールズ決勝】
1/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
2/梅川風子(L1・東京112期)
3/大浦彩瑛(L1・神奈川126期)
4/那須萌美(L1・宮崎114期)
5/仲澤春香(L1・福井126期)
6/坂口楓華(L1・愛知112期)
7/尾崎睦(L1・神奈川108期)

ここまで連勝で勝ち上がってきたが佐藤水菜と梅川風子。佐藤は今年のG1をすべて優勝しており、年間グランプリスラムの偉業へ、さらに前進するか。梅川がストップをかけるのか。競輪祭女子王座戦の第1回覇者と第2回覇者の連勝対決が最大の焦点になる。3連続G1優出の仲澤春香もここは巻き返したいところだろうし、動向は注目される。仲澤を含む3名がグランプリ出場が優勝条件になるだけに、最後のイスめぐる争いも目が離せない。決勝は競輪祭3日目(21日)第12レース、20時30分発走予定。

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【ガールズグランプリ2025選考用賞金獲得額】
1位 佐藤 水菜 27,090,000円※
2位 児玉 碧衣 23,309,000円
3位 久米  詩 22,269,000円
4位 尾崎  睦 21,336,000円
5位 坂口 楓華 20,133,100円
6位 梅川 風子 19,842,400円
7位 山原 さくら 17,894,200円
8位 尾方 真生 17,368,000円
9位 柳原 真緒 17,216,000円
10位 太田 美穂 16,871,000円
11位 奥井  迪 16,676,000円
12位 小林 莉子 16,362,000円
13位 吉川 美穂 15,895,000円
14位 那須 萌美 15,730,600円
15位 太田 りゆ 15,655,000円
16位 當銘 直美 15,551,000円
17位 竹野 百香 15,421,000円
18位 大浦 彩瑛 15,399,000円
19位 石井 貴子 14,379,000円
20位 青木 美保 14,125,000円
92位 仲澤 春香 8,500,000円 

今回の決勝でグランプリ出場が優勝条件なのは那須、大浦、仲澤の3名。6位の梅川は賞金額で抜かれることはなく、グランプリは確定的。7位の山原は、優勝条件の3名が優勝すれば圏外になるが、最終日を完走すれば賞金では下位から抜かれることがなくなるので(山原が上積みゼロで、那須が準優勝の時だけ順位変動の可能性が残る)、山原は自身の完走+圏内の選手が優勝でGPが決まることになる。
11月20日現在、太字選手は決勝進出
※はG1優勝者
(P-Navi編集部)

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