【決勝9選手コメント】第66回朝日新聞社杯競輪祭G1(準決勝)レポート

2024/11/23(土) 23:15

2024年11月23日 小倉競輪
大阪・関西万博協賛
第66回朝日新聞社杯競輪祭G1(5日目)
※ナイター開催

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【10R=S級準決勝】
1/荒井崇博(S1・長崎82期)
2/新山響平(SS・青森107期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/坂井洋(S1・栃木115期)
5/浅井康太(S1・三重90期)
6/山田庸平(S1・佐賀94期)
7/窓場千加頼(S1・京都100期)
8/永澤剛(S1・青森91期)
9/佐々木悠葵(S1・群馬115期)

上昇した佐々木を赤板で窓場が突っ張ると、新山がスパートして、打鐘後に窓場を叩き先手を奪取する。青森ラインの主導権で、単騎の荒井が3番手、窓場が4番手で最終HSを通過。新山が逃げる中、窓場マークの脇本が最終3コーナー付近から自力で外に踏み出し、直線一気にとらえて1着。新山の3番手追走から荒井が2着、脇本後位の浅井が3着で続いた。

1着/脇本雄太(SS・福井94期)
今回成績:一9・一1・二1・準1
G1優勝:7回(22年8月オールスター)
競輪祭決勝:2年連続3回目
賞金ランキング:8位

窓場君が前から組み立てたいということで、浅井さんに無理行って前(取り)をお願いしました。(窓場は)冷静でしたね。最終BSまでは待とうと思いましたが、なかなか車が出ていなかったので、申し訳ないけど、という気持ちでした。道中は冷静にいられましたが、まだまだ勉強することが多いと思います。(グランプリ争いは)意識せずに優勝目指して頑張ります。目の前のレースに対して1着を取る姿勢を示せば、自ずと結果は生まれるかなと思います。
(決勝は)寺崎君の番手にいかせてもらいます。とにかく同じ失敗しないように頑張るだけです。

2着/荒井崇博(S1・長崎82期)
今回成績:一4・一1・二2・準2
G1優勝:0回
G1決勝:9回目(22年11月競輪祭以来)
競輪祭決勝:2年ぶり2回目 賞金ランキング:30位圏外

(単騎で初手は)もう北からかなと。どこかが仕掛けるだろうと思って。前2人を抜けば決勝に乗れるかなと思って、それしか見ていなかったです。(決勝進出は)良かったです。(2年ぶりのG1決勝で)頑張る。(車の伸びなどは)見て判断してください。
(決勝は)中四国の3番手。一発どこか狙いたいと思います。ここが一番チャンスあると思うので。

3着/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績:一8・一1・二4・準3
G1優勝:3回(18年11月競輪祭)
競輪祭優勝:1回(18年11月)
賞金ランキング:20位

スタートは前を取りたいということで、新山君も坂井君もダッシュがいいので厳しいかなと思いましたが、何とか無理やり取れた感じですね。前の2人は賞金でのグランプリかかっているけど、自分は全然違う。まずは前の二人に任せて、チャンスをうかがったという形です。脇本君が3コーナーくらいから踏み出したので、それに合わせて自分もしっかりコースを突っ込んだ形だったので、たまたま自分のタイミングが合いました。脇本君がしっかり1着を狙いに行ってくれたおかげで、3着まで来られましたね。前の2人を信頼していたので、ラインとしてしっかり機能するイメージしか持っていなかったです。ペダリングがしっかりしている分、地に足がついて自転車に乗っている感じです。中部勢の気持ちを背負って、しっかりレースを運んでいきたいし、しっかり結果を残したい。
決勝は、単騎でやります。

◆10Rレース結果
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【11R=S級準決勝】
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/森田優弥(S1・埼玉113期)
3/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
4/三谷竜生(S1・奈良101期)
5/北井佑季(S1・神奈川119期)
6/中釜章成(S2・大阪113期)
7/眞杉匠(SS・栃木113期)
8/山崎芳仁(S1・福島88期)
9/犬伏湧也(S1・徳島119期)

赤板過ぎに中釜が眞杉を抑えると、北井がスパートして、打鐘前に中釜を叩く。3番手は内に中釜、外に眞杉で並走。打鐘後に8番手から犬伏が仕掛けると、最終HSから眞杉も仕掛けていく。逃げる北井を、犬伏が最終2コーナーでとらえ、マークの松浦とともに抜け出す。最終BSで北井マークの松谷がスイッチして、中四国ラインを追う。犬伏マークの松浦がゴール前で差し切り1着。2着に犬伏、3着に松谷が入線。

1着/松浦悠士(SS・広島98期)
今回成績:一1・一1・D1・準1
G1優勝:3回(21年5月日本選手権)
競輪祭優勝:1回(19年11月)
賞金ランキング:15位

(初手は)前から2番目か3番目という感じ。京王閣の準決勝は犬伏君が行って止めた感じだったので、そういうことがないように、作戦を決めずに、犬伏君の感性に任せて、タイミングも彼に全部、任せていました。前の様子は分かっていませんでしたが、出てからはかなりキツそうだったので、しっかりサポートしようと。(決勝が)スタートラインだと思うし、それも、ここまでしっかり準備してこられたから。(グランプリは)自分が獲るのが一番簡単かなとは思います。自力でもマークでも、今年一番いいかなという感じですが、今日はちょっとギリギリだったので、もっと余裕を持てるようにはしたいです。
(決勝は)犬伏君の後ろに。あとひとつなので、しっかり1着を目指して頑張ります。狙いに行くだけです。(荒井の3番手表明も)大きいと思います。

2着/犬伏湧也(S1・徳島119期)
今回成績:一5・一3・二1・準2
G1優勝:0回
G1決勝:4回目(23年10月寛仁親王牌)
競輪祭決勝:初
賞金ランキング:21位

やっと最後のG1で決勝に上がれたので、気持ちを強く持って挑んで良かったです。赤板から打鐘にかけてペースが上がって、車間があきましたが、詰める勢いでしっかり踏みこんでいった感じ。眞杉を越えたら、何とかなると思っていました。日を重ねるごとに疲労がないと言えば嘘になりますが、脚の状態はどんどん良くなっている感じがあります。G1決勝に久々に乗れたので優勝を目指して頑張りたい。京王閣の優勝の勢いそのままに来られているので、気持ちを切らさずにやってきて良かったです。
(決勝は)(決勝は)自力で頑張ります。しっかり優勝を目指して、頑張るだけ。近畿勢も強いと思いますけど、自分の力を出して、スピードバトルになると思うので、自分に自信を持ってやるだけです。

3着/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
今回成績:一2・一5・二3・準3
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(24年2月全日本選抜以来)
競輪祭決勝:初
賞金ランキング:25位

最高の位置は後ろ中団で、中釜君が切ったところを切って、出させる作戦でしたが、北井がスイッチ入ったみたいで。北井もずっと踏みっぱなしでキツかったと思います。本当は北井を迎え入れたいと思いましたが、そうすると自分の着はないので、北井には悪かったですが切り替えさせてもらいました。(最後は)一杯でした。寛仁親王牌くらいから感じが良くなってきています。北井が頑張ってくれた、それに尽きます。しっかり休養を取って、明日に備えます。
(決勝は)東で菅田君がいるので、後ろにいきます。初連携。犬伏君と寺崎君がもがき合ってくれたら、一発あるかなと。ひとりでやるよりも、(菅田の後ろが)チャンスあるかなと思いました。

◆11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/菅田壱道(S1・宮城91期)
3/郡司浩平(S1・神奈川99期)
4/中野慎詞(S1・岩手121期)
5/深谷知広(SS・静岡96期)
6/河端朋之(S1・岡山95期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/岩本俊介(S1・千葉94期)
9/村上博幸(S1・京都86期)

赤板で上昇した郡司を寺崎が突っ張る。中野が仕掛けて、打鐘で寺崎を叩いて先頭に立つと、寺崎マークの古性は中野マークの菅田をけん制して分断し、中野の番手に寺崎が入る。最終HS前に6番手から郡司が仕掛けると、ここも古性がブロックするが、深谷と郡司が落車。逃げる中野を、2番手の寺崎が捲って、そのまま押し切り1着。2着入線で古性が続くも、斜行により失格。2着に村上、3着に菅田がそれぞれ繰り上がった。

1着/寺崎浩平(S1・福井117期)
今回成績:一4・一1・二2・準1
G1優勝:0回
G1決勝:3回目(24年10月寛仁親王牌以来)
競輪祭決勝:初
賞金ランキング:29位

思った通りの並びで、郡司さんを突っ張って、中野君のタイミングで、突っ張るか、3番手かは考えていました。しっかり落ち着いてみていましたが、最終HSで南関が追い上げたときに、僕が出ていれば良かったのですが、脚が無くて…。状態はいいと思いますし、いろいろなことが噛み合って、ここまで来られていると思います。自信になりますし、しっかりG1で戦えている実感が最近あるので、いいかなと。少し今日は重たく感じましたが、メンタルは中日がない分、緊張を維持しているので、いいように捉えたいです。
(決勝は)近畿の先頭で、しっかり力を出し切り、僕も脇本さんとゴール勝負できるように頑張ります。

2着/村上博幸(S1・京都86期)
今回成績:一7・一2・二4・準2
G1優勝:4回(19年10月寛仁親王牌)
競輪祭決勝:9年ぶり3回目
賞金ランキング:30位圏外

後手だけは踏まないようにという感じで、あとは古性が何でも対応してくれると思っていましたが、追走がすごく難しかったです。ちょっとホームの動きでヤバいかなと思いましたが、自分も食らいついていけたし、自分としては精いっぱいやったかなと思います。ケガして半年休んで、復帰したときにG1決勝を目標にしていたので、こういうアクシデントはありましたが、自分の目標が叶ったことは良かったです。4日間、競輪をしているなと感じているし、決勝に乗れたのもありますけど、(感触は)いいのかなと思います。
(決勝は寺崎-脇本の)3番手。メンバーすごいので、自分としては全力を出し切る、それだけですね。

3着/菅田壱道(S1・宮城91期)
今回成績:一2・一5・二2・準3
G1優勝:0回
G1決勝:7回目(21年10月寛仁親王牌)
競輪祭決勝:6年ぶり2回目
賞金ランキング:30位圏外

古性君が来るのは分かっていたんですけど、さすがとしか言いようがなかったです。自分は何もやっていないし、(中野)慎詞に迷惑しかかけていないので、今後は甘いレースしないように、しっかり技術面を高めていきたい。決勝自体は嬉しいですけど、北日本の仲間が一人もいないのは寂しいので、今度は皆で乗れるように。また慎詞と連携するときは、今回のようなことが無いように。(今開催は)調子自体は悪くないし、運の要素が大きかったのかなと思います。
(決勝は)松谷さんが付いてくれるとのことで、責任もって、自分のやれることを最大限に発揮したい。自力自在に頑張ります。

◆12Rレース結果

今回成績欄は、D=ダイヤモンドレースを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴
賞金ランクは11月23日終了時点の選考用のもの

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【最終日・12R=S級決勝】
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/脇本雄太(SS・福井94期)
3/荒井崇博(S1・長崎82期)
4/寺崎浩平(S1・福井117期)
5/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
6/村上博幸(S1・京都86期)
7/犬伏湧也(S1・徳島119期)
8/菅田壱道(S1・宮城91期)
9/浅井康太(S1・三重90期)

決勝の並び想定は
7犬伏-1松浦-3荒井
4寺崎-2脇本-6村上
8菅田-5松谷
9浅井(単騎)

決勝は、犬伏湧也の番手に準決勝同様に松浦悠士が付き、その後ろを今開催で犬伏と連携のある荒井崇博が固める中国四国と九州の3車ライン。
寺崎浩平には、脇本雄太と村上博幸が付き結束する近畿ライン。
菅田壱道には、松谷秀幸が続く宮城と神奈川が東の連携。
浅井康太は単騎の競走となった。

犬伏と寺崎のどちらが主導権を握るのか難しいところだが、犬伏が先手を奪取すれば、ここまで4連勝で勝ち上がってきた松浦が今年最後のG1で最大のチャンスを掴む可能性も。しかし、自力では引けを取らない寺崎が主導権を取りとならば、脇本の優勝も近づきそうだ。一発を狙う菅田や、単騎戦を苦にしない浅井の動向も注視が必要だろう。

グランプリの賞金争いだが、脇本は賞金面での出場は確定的。松浦が準優勝だと、岩本俊介の最終日の着に関係なく、賞金で岩本を上回ることができるが、そのときは脇本の優勝したときのみ、賞金でのグランプリ出場となる。逆に、脇本が優勝し、なおかつ松浦が3着以下なら、岩本がグランプリ初出場となる、
決勝の脇本と松浦以外の7人においては、優勝のみがグランプリ出場条件となる。
今年最後のG1を優勝し、グランプリの出場権を獲得するのはどの選手なのか、大注目の一戦です。

◆KEIRINグランプリ2024選考用賞金獲得額

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過去の競輪祭・決勝レポートはこちら
2021年優勝:眞杉匠
2022年優勝:新山響平
2021年優勝:吉田拓矢
2020年優勝:郡司浩平
2019年優勝:松浦悠士
2018年優勝:浅井康太
2017年優勝:新田祐大
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【今開催のレポート】
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(P-Navi編集部)

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