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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】蒲生氏郷杯王座競輪に出場する竹内雄作選手を解説!

2021/09/09 (木) 12:00 2

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は松阪競輪「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」に出場する竹内雄作選手を解説する。

⚫︎竹内雄作

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長は165cmとトップ競輪選手としては最小の部類だ。しかし、ウエイトトレーニングで培われたボディーはデカい。おそらく体重は80kgを超えているだろう。非常にインパクトのあるフォルムをしている。

 際立っているのは背中の筋肉を中心とした上半身だ。脊柱起立筋から僧帽筋にかけての筋肉の盛り上がりは間違いなく競輪界イチだろう。体幹部の太さも充分で、深層筋(インナーマッスル)から発揮されるパワーは、持ち味である中高速域から高速域へのトルクを生み出していると言える。

 下半身もガッチリとしている。発達した大腿四頭筋(前太もも)は何ともインパクトのある見た目だ。身体全体が筋肉という鎧をまとい、丸みを帯びた体型は言うなれば…メスカブトと完全一致だ!

 そんな竹内選手は一時期、GIタイトルにも手が届きそうだった。日本有数の先行力や独自の競輪理論、探究心を武器に最前線で活躍していた。今は落車や故障などの影響で、難しい時間が続いているものの、必ず努力が実を結ぶ時が来るだろう。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 平原康多選手、郡司浩平選手、清水裕友選手と豪華SS級自力選手が揃った。しかし、3人とも本調子とは言えず、対抗勢力が台頭する可能性も充分だ。

 その筆頭として、平原選手の同県の後輩である、黒沢征治選手、宿口陽一選手の埼玉コンビをあげたい。今の黒沢選手の自力が、郡司選手や清水選手にどこまで通用するのか非常に楽しみだ。黒沢ー平原ー宿口のラインがこのシリーズを盛り上げていくことは言うまでもない。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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