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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】読売新聞社杯全日本選抜競輪に出場する清水裕友選手を解説!

2023/02/23 (木) 12:00 13

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は高知競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」に出場する清水裕友選手を解説する。

⚫︎清水裕友

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式プロフィールでは身長168cm、体重は82kg。ご存知“日本一タートルネックの似合う男”清水裕友選手である。

 長らくSS級に在籍し、中国地区を代表する自力選手としてGI戦線を戦ってきた。盟友の松浦悠士選手とのコンビは、日本一として知られ全国各地に恐れられている。

 そんな清水選手は昨年、惜しくもSS級から陥落。今年は久し振りにS級1班として走っている。

 しかし清水選手は見る者の心を熱くさせる。守りに入ったレースは無く、どんな状況でも死力の限りを尽くすタイプ。まさに日本一“車券を買って納得出来る”男なのだ。体格は小柄でも、180cmオーバーの脇本雄太選手や平原康多選手などと臆することなく戦う光景は、まさに“競輪”を感じさせる。

 正直、SS級の赤パンツでは無い清水選手は違和感がある。当然、本人も早い段階で来年のSS級の権利を獲るつもりだろう。そのうってつけの舞台が読売新聞社杯全日本選抜競輪だ。

 言わずもがな中国地区は、若手自力選手をはじめ選手層が厚い。GIの勝ち上がりで3車のラインが見込めるのもポジティブな要因だ。

 若くしてトップクラスに君臨したゆえにまだ年齢は28歳。残された時間はまだ長い。間違いなく今年は彼をより強くさせる。虎視眈々と優勝を狙う清水選手の4日間に注目だ。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 兎にも角にも脇本雄太選手がどこまで調子を戻してくるかだろう。ある程度仕上がってさえいれば、脇本選手が優勝する可能性は高い。番手を回る古性優作選手も磐石の状態に仕上げて挑むだろう。

 対抗に挙げたいのは、スピード豊かな自力選手が集まる関東地区。眞杉匠選手、坂井洋選手などが、ラインの先頭を務める時は楽しみが広がる。他地区の奮起を期待したい。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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