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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】施設整備等協賛競輪in伊東温泉に出場する竹内智彦選手を解説!

2023/02/16 (木) 12:00 6

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は伊藤競輪「施設整備等協賛競輪in伊東温泉(GIII)」に出場する竹内智彦選手を解説する。

⚫︎竹内智彦

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式プロフィールでは身長177cm、体重77kg、45歳。長らくS級に在籍し、今もなおGI戦線で戦い続けるマーク選手である。筆者の1歳上ながらかなりのイケメンで、僕が勝てるのはせいぜい体重ぐらいだろう(笑)

 その竹内選手だが、とにかくレースっぷりは迷いがなく芯が通っている。目標が居なければ、格も関係なしに番手勝負。自身が認める追い込み選手ならば、地区関係なく番手を回る。

 いくら115点持ってる追い込み選手だろうが、そこに辿り着くまでのプロセスに竹内選手の“競輪道”が当てはまらなければ、永遠に認められる事は無い。甘いルックスとは裏腹に激辛な信念を持っている選手である。

 脚質はとにかくダッシュ力があり、基本はスプリンターだろう。高校時代からトップクラスの活躍をしていた事を今でも思い出す。前団を飲み込むスピードは切れ味鋭く、当時からまったく変わっていない。

 佐藤慎太郎選手をはじめ、成田和也選手、守澤太志選手など、追い込み型のスター選手層が厚い北日本地区でも、竹内選手の評価が色褪せることはない。

 目標不在で勝てるチャンスが少ないシーンでも、勝ちへの可能性を模索して結果に結びつけるその姿は、他地区の選手からも賞賛される。だからこそ今でも競走得点110点を誇るのだ。

 今節は、重賞ながらもGI全日本選抜競輪の裏開催。メンバーが若干手薄になる。決勝戦3着以内に入ると、競輪祭(GI)の出場権も手に入るということで、当然選手達のモチベーションは高い。

 竹内選手クラスならば、4日間重たい印を背負って走る可能性が大だ。ベテランのハンドル捌きをとくと堪能しようではないか。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 山口拳矢選手のスピードが一枚優るが、隅田洋介選手、石塚輪太郎選手、松坂洋平選手あたりも実力は互角。まさに大混戦のシリーズだ。

 短走路(333m)の戦いだけに仕掛けが早くなるだろうが、伊東競輪の長い直線だけに、追い込みもバンバン決まる。地元勢の奮起も期待したい。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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