2024/01/24 (水) 12:00 24
1月は大宮、和歌山、川崎、そして25日からのいわき平競輪場「開設73周年記念 いわき金杯争奪戦(GIII)」と4つの記念開催がある。終わった3つは激戦、熱闘の限りで、2月の岐阜「全日本選抜競輪(GI)」は一体どうなるのかと、今年を急がせる。
今回のいわき平記念には脇本雄太(34歳・福井=94期)と古性優作(32歳・大阪=100期)が揃い踏み。新山響平(30歳・青森=107期)と山口拳矢(28歳・岐阜=117期)がS班といての初出走で、佐藤慎太郎(47歳・福島=78期)は川崎を追加で走ったので、今月3本目の出走になる。
脇本と古性のタッグを北日本勢が結束して打ち負かせるか、今回のシリーズが年間のGIでの争いに影響しそうだ。無論、近畿と北日本が意識し合っていれば、拳矢が勝利をかっさらうシーンも十分。地元のGIを前に“勝てる男”の面目躍如となれば、ファンの心はひたすらゾクゾクする。
当コラムに何回か登場しているが、ミポリン(中山美穂)の曲に「WAKUWAKUさせて」というダンシングな曲がある。当方、音楽は好きなのだが、この曲は少し前まで知らなかった。先輩記者がやたらと「ワッキワッキさせてよ」と、脇本の活躍にともない言うようになった。
正直、最初はカッコいい歌詞ともメロディーとも感じなかったのだが、ともすれば幼稚とも思えるリフが支える珍曲は、名曲だった。それは、脇本が逃げて逃げて、自身の結果にはつながらないものの、ラインへの献身を続けたところから「今度こそ、ワッキーが…」「次はワッキーが…」と、期待を持たせてくれたことによる。
ワッキーは、ずっとWAKUWAKUさせてくれた。今度会った時は、『ワキリン』と呼ぼうかな。とにかく今回も、今年もWAKUWAKUさせてくれることは間違いない。加えて、古性との連係のさらなる深まりも気になってくる。
新山は昨年は前受けからの突っ張り先行で時代を築いた。ただし、優勝回数はゼロ。たどり着くべきところまでは、まだだった。今年はこの基礎の部分を生かして、結果を求めたい。昨年、新S班として迷走した序盤の経験もあるので、やるべきことをやってその先、へ向かう。
全部突っ張って逃げ切れれば最高。しかしさすがにその最高は…。あまりにも厳しいものがある。突っ張った時に結果を残せる、というのが最優先。突っ張れなかった時にも対応する、を身につけ、3年連続のKEIRINグランプリの舞台へ。
新田祐大(38歳・福島=90期)ももう一度、捲土重来の一年に挑む。吉田拓矢(28歳・茨城=107期)は収穫の一年にできるのか。ダービーの出場争いの賞金、また特選シードの権利も…。注目するポイントの多いシリーズ。
嘉永泰斗(25歳・熊本=113期)もいるんだぜ…。
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。