2022/05/24 (火) 16:42
ガールズケイリンの小林優香が28日に行われるプロ野球交流戦の「ソフトバンクホークスVS広島東洋カープ」の始球式に登場する予定らしい。過去にも児玉碧衣など、何人かのガールズレーサーが登場し、試合に花を添えた。女子プロゴルファーや五輪のメダリスト等、他競技のアスリートの始球式は珍しくなくなってきた。ガールズケイリンにおいても、競輪をPRするためには、これ以上ない露出だと考える。それこそ、昔は巨人戦以外にテレビ中継はなかったが、現代はBSやスポーツ専門チャンネルも多くなり、12球団全ての試合がオンエアされている。競輪をPRするには、最高の舞台と言えよう。小林は東京五輪の日本代表選手でもあり、2024年のパリ五輪も目指している。どんな投球をしてくれるか、今から楽しみだ。
ただ、残念なことは、こういった露出を記事にするマスコミが少ないことだ。タレントや人気ゴルファー、メダリストなら次の日の新聞は大体的に報じるところが多い。しかし、どうも競輪の選手だと、扱いが小さい気がしてならない。確かにタレントやメダリストと比べてしまうと、記事になるかどうかも分からない。そんな時こそ、JKAや関係団体がマスコミに対し、猛プッシュをかけるべきだと考える。競輪のページではなく、野球のページに載るわけだから、ここぞとばかりに広告費を出してもいいから、大きく扱ってほしいと願い出るべきではないだろうか。せっかくのチャンスを生かし切れていないように感じてしまう。
男子選手も脇本雄太や新田祐大、平原康多、村上義弘、武田豊樹などに始球式をしてもらうのはどうだろうか。球団との交渉など難しい面はあるだろうが、競輪界のことを考えれば、決してハードルは高くない。言葉の重さもある。だが、男子選手が始球式に登場したとは、ガールズケイリンほど聞かない。脇本、新田なら東京五輪の有力メダル候補だったという付加価値もある。
始球式だけではなく、男子選手のテレビ露出も増やした方がいいだろう。ビッグレース決勝当日には某民放が特集を組んでいるが、大事なのはビッグレースの時ではなく、普通の日ではないだろうか。選手がOKすれば、バラエティー番組にも、どんどん出していい。巣ごもり特需(?)で車券売り上げは上がっているが、あくまでもインターネットの力だ。大切なのは、本場にも足を運んでもらうことである。そのためにも、積極的に露出すべきであろう。
果たして、小林優香の始球式の翌日のスポーツ紙が、どの程度扱うかを見てみたい。
Text/Norikazu Iwai
Photo/Perfecta Navi編集部
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岩井範一
Perfecta Naviの競輪ライター