2025/07/01 (火) 10:20
【7月イチの日】
皆さんこんにちは!毎日暑いですね。
今日が7月1日ということは、夏本番はまだ先ですよね…。ぞっとします。
今月はミッドナイト開催とナイター開催のあっせんで、日中よりも気温が下がるのでとてもありがたいです。
その後のあっせんが20日も空いているので、追加を頂けると尚ありがたいです。
〇G1第3回パールカップ〇
6月17日から岸和田競輪場で開催されたパールカップに出走しました。
もう一度初心にかえって3日間頑張ろうと現場に入りましたが、初日は初手からあちこちミスをし、結局落車に巻き込まれました。
準決勝は「何とかチャンスを…」と思って走りましたが、3日目の出走は難しいと判断して、ゴール後病院で検査と傷の処置を受けました。
危険な落車でしたが、幸い骨折やシビアな外傷はありませんでした。
落車があって救護搬送されると、選手は医務室に、自転車は検車場事務室に運ばれます。
医務室では、身体の状態のチェックと傷の処置をします。汚染された衣類を取り除いて傷を洗浄するため、同性の選手しか医務室には入れません。
4つある女子のレースの2番目のレースでの大量落車でした。3着までに入線した選手はゴール後すぐに記者対応に誘導され、後半2つのレースの選手は脚見せに出ているか、レースに向けての支度をしています。なので今回は第5レースに出走していた女子選手がサポートしてくれました。
人手が足りない中で協力して手を貸してくれて、感謝しています。
私が医務室にいる間に、検車場事務室で自転車が車体の検査をされています。
千葉の先輩選手がすぐに確認に向かって、前後の車輪が全損、片側のペダルに損傷があることを把握してくれていました。
大方の処置を終えて生存報告に検車場に現れた私に、身体の状況と翌日のレースを走る意思があるかを確認。私の勝ち上がりの確認にも走ってくださったり…。「準決勝、頑張って走ります」と私が言うのを聞いて、新しい車輪を作るのに必要な部品類を揃えて検車員に組み立てを依頼、予備の車輪を借りてペダルの部品交換をした上で、私がローラーにすぐに乗れる状態の自転車を組んで下さいました。
昨年のパールカップで優勝した時に、私はひとりで走っている訳ではないこと、支えてもらって手伝ってもらって、ようやくスタートしてゴールしていることを感じました。
今回はまた違った角度から、それを感じました。
〇最近のあれこれ〇
原作小説がおもしろくて、どこかの競輪場宿舎で上下巻を一気読みした「国宝」。
映画化が決まった時から楽しみで、上映開始後すぐに観に行きました。とても良かったです!
作中に出てくる歌舞伎の舞台作品をYouTubeで見直したり。映画をきっかけに歌舞伎に興味を持つ方が多いのも納得です。
【今後の出場予定】
7月7日〜9日 川崎F2
7月15日〜17日 久留米F2
※当コラムは、事前に石井選手よりいただいた原稿を、パーフェクタナビ編集部が毎月1日に更新します。
石井貴子
ガールズケイリンでは106期生(ガールズ3期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校3位の成績を上げ、卒業記念レースで完全優勝。2014年5月に西武園競輪場でデビュー、同開催で初優勝を完全優勝で飾る。2015年9月にガールズケイリンコレクション(松戸)を初制覇。その後も、2017年高松、2018年平塚、2020年名古屋でもコレクション制覇、2019年7月にはガールズケイリンフェスティバル(別府)を優勝している。また、2024年1月29日に佐世保競輪場で通算300勝、6月には第2回パールカップ(岸和田)でG1初優勝を達成した。鋭いダッシュ力と、クレバーなレース運びでガールズケイリンをけん引するトップレーサーのひとりとして、活躍が続く。2014年からチャリレジャー(弊社スポンサード選手)に加入。