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近藤龍徳の大いなる野望 〜スーパースターになる男〜

【尾張の龍・随想】プラスの欲の中で!「およげ! たつのりくん」

2022/01/31 (月) 20:00 6

尾張の龍こと夜王こと近藤龍徳、新年初コラム(撮影:島尻譲)

 netkeirinをご覧の皆さま、近藤龍徳です。もう月末ではありますが、新年1発目のコラムということで、あらためまして、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

10年以上の選手生活で初めての開催打ち切り

 前回のコラムから昨年末に静岡「寺内大吉記念杯」、年明け初戦の地元・名古屋「スポーツ報知杯・味仙カップ」と2本走ったけど、正直何も書くことがない。新年だから今年の目標くらい言いたいところだけど、まだそんな状態じゃない。

 コラムを楽しみにしてくれる人達に言葉で届けられるような目標は浮かんでいないのが現実。もちろん、大目標は見失っていない。このコラムを始めた時にぶち上げた目標に変わりなどない。それはここに書き記しておく。

掲げた大いなる野望はしっかりと胸にある(撮影:島尻譲)

 さて、そんな感じだから、今月は何を書こうかな…と思ったけど、話題がある(笑)。1月19日から出場する予定だった前橋が、初日5Rが終わったところで中止になり、開催ごと打ち切りになってしまった。関係者の中に新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たのが理由。オレも選手を10年以上やっているけど、こんな事は初めてだった。

 アップの途中で開催中止の放送が流れて、検車場がざわついた。開催2日目の20日はオレの誕生日、1着を獲ってのセルフバースデープレゼントを企んでいたけど、そもそもレースがない。競輪場内で歳を取るつもりが、競輪場の外に放り出されて誕生日を迎えることになりました(笑)。

 ただマジメな話をすれば、施行者さんが中止を判断したことについて、オレは賛成。1月末でダービーの選考期間が終わるから、何が何でも走りたいって選手もいたと思う。オレもその選手の一人だから。でも選手の安全を第一に考えての決断だから、仕方ない。またしてもコロナが急速に拡がってて、普段どおりの生活なんてできない。競輪界で陽性者が出るたびに“明日は我が身”だなって思う。引き続き、感染症対策をきっちりやってくしかない。

19〜21日の「CTC杯(FI)」は初日6Rから開催中止となった(提供:チャリ・ロト)

“普段の1日”がなくなって

 普段の生活といえば、コロナ禍の前のオレの“普段の1日”を超ざっくり書くとこんな感じ。大体朝の4時には目が覚める。オレは早起き。そこから昼まで練習して、メシ食って帰って、昼寝。夜は友達とご飯に行って、バーでカラオケ歌って、門限の零時に帰宅。どこまでも行っちゃうから、門限は自分で決めたルールです。年に数回破る時はある。祝勝会と誕生日会と、もう少し粘ったらいけそうなとき。

 でも今は外にも遊びに行けないし、どうにもリズムが悪い。ガッツリ遊んでほどほどに練習もして、やる気を出してレースに臨む、そしてまた遊ぶ。これができないとサイクルが悪いんだよなあ。“欲”が満たん。でもそれはみんな一緒だよな。みんなはこんな時どうやって“欲”を満たしてる?

遊びからパワーをチャージするのが近藤龍徳流の調整方法でもある(写真:本人提供)

“欲”はオレを動かす血液

 オレにとって欲は自分を動かす血液のようなもの。欲ってさまざまな種類がある。例えば物欲、食欲、勝ちたいって気持ちも欲だし、負けたくないって気持ちも欲。何を指すかによって形が変わるものだと思う。要は欲なんてものは自分が決めていいもの。

 勝ちたいって欲はオレにとってプラスの欲だし、負けたくないって欲はマイナスの欲。負けたくないってのは、勝ちたいってのとイコールじゃない。良い欲も悪い欲もある。なんだか難しくなっちゃったな。言ってるオレも意味わかんなくなってきた(笑)。欲に溺れるなんて言葉もあるけれど、プラスの欲の中なら、オレはクロールでスイスイ行っちゃうよ。現状よく考えたらマイナスの欲の中でしっかりと溺れてました(笑)。そろそろ折り返します。

折り返せ! たっちゃん! (撮影:島尻譲)

今月の近藤龍徳語録!!

後悔は死ぬ時まとめてしてやる

 後悔でローンは組まない。最後に一括払い。


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近藤龍徳の大いなる野望 〜スーパースターになる男〜

近藤龍徳

Kondo Tatunori

愛知県名古屋市出身。日本競輪学校101期卒。競輪一家に生まれ、競輪一家に育つ。学生時代から頭角を現し、高校総体チームスプリント・高校選抜ケイリンで優勝。レースデビューは2012年7月10日の一宮競輪場で、翌日11日に初勝利。その後も活躍を続け、2014年ヤンググランプリを制し、翌年にはサマーナイトフェスティバルで頂点に立つ。自身が目立つことで競輪界を盛り上げると公言しており、最終目標は「スーパースター」としている。ファンからは”夜王”の愛称で親しまれ、競輪の魅力を発信しながら交流を深めている。

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