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猪突猛進

【清水裕友コラム】もどかしさ残った夏を越えて… あの選手のSG制覇に刺激「僕も頑張らなきゃ」 #37 猪突猛進

2025/09/03 (水) 18:00 7

勝負と位置づけていた7月、GIIサマーナイトフェスティバル決勝進出して勢いに乗るかと思われたが…。今回の清水裕友コラム「猪突猛進」は7、8月の戦いを振り返ります。8月最後の日には、親交あるあの選手が久々のSG優勝。刺激を受けて9月の戦いに向かいます。最後は恒例のお便りコーナーも。

(撮影:北山宏一)

ーー勝負と位置づけていた7月、初戦のサマーナイトフェスティバルは今年から4日制に変わりました。

 勝ち上がり方法とか結構変わってて、行ってから知ることも多かった。特別変わってどうとかはなかったですが。

ーー初日と準決勝が1着。準決勝は太田海也選手とのワンツーも決まって、決勝までは非常にいい流れに映りました。

 決勝が海也と連結を外しちゃって…。海也との力の差もですけど、自分の追走技術もなかったかなぁって感じですね。

ーー高松宮記念杯でも太田選手との力の差を言及する場面もありましたが…。

 そうですね、ちょっと今は自分を見失いかけてる部分もありますかね…。

ーー展開的にも難しい部分もあったと思いますが…。

 もうちょっと脚力を上げないと、付いていくのも付いていけなくなってしまう感じですかね。

サマーナイトフェスティバル決勝、太田海也と連係(撮影:北山宏一)

ーー続く京王閣GIIIは7、5、5着でした。

 そんなに悪いとは感じなかったけど…。初日は乗り越えられそうだなというところで煽りを受けたり、2、3日目は足がいっぱいでしたね。

ーー8月はGIオールスターと松戸記念でした。オールスターも今年から勝ち上がり方式に変更がありました。ドリームからの参戦で6着。

 そうですね、選んでいただいたレースであまり自分自身、なにもできなかったので…。情けなかった。オールスターも連日、良くなかったですかね。

ーー状態うんぬんというより、結果だったり内容だったりが、ですか?

 そうですね、はい。

ーー終盤2走は1、2着と意地を見せました。

 まぁ展開もありましたけど、そんなところですかね。

オールスター競輪最終日は2着(撮影:北山宏一)

ーー昨年制した松戸記念。連覇も懸かる大会でした。

 連覇はあまり意識してなかったですかね。

ーー二次予選は三宅達也選手とワンツーが決まりました。

 ワンツーが決まっただけのレースで、なにかをしたわけではないので…。

ーーちょっと仕掛けづらい流れにもなったように映りました。

 前の動きを見ていたら対応が後手後手になってました。

ーー準決勝は関東勢が番手捲りを打つ流れで…。

 あれも仕掛ける前の段階とか、車間の空き過ぎだったりとか、そういうので脚が削られている感覚があるので、そういうのを詰めていかないといけないなって思いますね。

燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯準決勝、7番車(橙)が清水選手(写真提供:チャリ・ロト)

ーーいい時の感覚と比べると、そういった細々とした部分が、という感じですか?

 そうですね、いい時の感覚で走っていると、思ったよりも遅れているって感じですかね。

ーーなるほど。

 レースを頭で思い描いている、レース中にもいろいろと考えてるんですけど、それがワンテンポ全部遅れてるような。しっかりダッシュしなきゃいけないんですけど。ダッシュしなきゃいけないというか、普段通りの感じで行ってるんですけど、普段よりも空いてるというのが松戸では感じましたね。

ーーそのあたりはどの辺に理由があると考えていますか?

 疲れもありますけど、単純に脚力も落ちている、って感じですかね。

(撮影:北山宏一)

ーー今年の夏場対策は例年に比べると?

 暑さに対してはしっかりできていると思う。

ーーどちらかというと脚力の方が?

 そうですね、そっちの方だと思います。

ーーフレームもいろいろと替えたりしていましたけど、定まってきている感じはありますか?

 ボチボチって感じかな。

(撮影:北山宏一)

ーー今年も残すところ4か月に。終盤も近づいてきました。

 もどかしさはありますけど、気にせずやっていきたいですね。

ーー9月は岐阜記念と、福井のGII共同通信社杯になります。

 共同が終わったら空くんで、その時にでも。

ーー松戸記念からレースが続く形ですね。もうひと立て直しできれば、ですね。

 そうですね、練習方法もいろいろと考えたり、やってるんで。

ーー話は変わりますが、以前、このコラム(#23、24)で対談したボートレーサーの白井英治選手が8月31日の若松メモリアルで2年4か月ぶりにSG優勝を果たしました。

 レースを見ていて、声が出ました。良かったです、感動しました!

ボートレーサー白井英治選手(右)と対談時のツーショット

ーー2014年の8月31日、ボートレース若松のメモリアル2号艇でSG初優勝し、11年後の同じ日に、同じ舞台、同じ2号艇からのVだったようです。

 そうだったんですね、へぇ〜。

ーー白井選手には祝福の連絡はされましたか?

 しました、はい。また飯でも行こう、みたいな感じでした。最近はちょっと会えてなかったので。楽しみです。

ーーいい刺激になったんじゃないですか?

 そうですね、僕も頑張ります。

【読者から届いた質問コーナー】

ーー清水選手はスキンヘアやヘアケアなど美容的なことをなにかやっていますか? また周りで美容男子はどなたかいますか?(ゲスト)

 特に… ほぼなにもやってないです。周りも…。美容男子っていうのは、パッとは思いつかないですね。

(撮影:北山宏一)

ーーこんにちは!暑い中、レースや練習お疲れさまです。よく特選や選手紹介で古性選手とお話されてますが内容が気になります。言える範囲で構いませんので何を話してるのか知りたいです。後半戦の活躍信じてます。頑張ってください。(MY)

 たいしたことは…。暑いですね、とかそんな感じ。あたりさわりのない。

ーー隣になることも多いように感じます。今年の場合は清水選手が2番車になっていることが多いのかもしれませんね。

 たしかにそうですね。宮記念杯なんかは1と3で、奇数と偶数で並んだりもしましたね。

ーーもし四日間すべて単騎で走って優勝したら、勝因はなんてコメントしますか?(匿名)

 展開、って言うと思いますね。

(撮影:北山宏一)

(取材・構成=netkeirin編集部)

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清水裕友

Hiroto Shimizu

清水裕友(しみずひろと)。山口県防府市出身。105期。日本競輪選手会山口支部所属。師匠は國村洋。ビックレースはGI「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(2020年)、GII「サマーナイトフェスティバル」(2020年)、GII「ウィナーズカップ」(2021年)。

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