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近藤龍徳の大いなる野望 〜スーパースターになる男〜

【尾張の龍・購買勝動】やる気が出るのを待ってても始まらない! 心を奮い立たせるべく荒業を発動

2022/05/30 (月) 19:00 11

 netkeirinをご覧のみなさん、近藤龍徳です。5月はいわき平で「日本選手権競輪(GI)」、函館で「五稜郭杯争奪戦(GIII)」を走ってきました。今月はレースを振り返りつつ、色々近況報告していきたいと思います。

最高峰のGI日本選手権競輪に乗り込んだ(撮影:島尻譲)

最終日にラインでワンツースリー

 今年のダービーは4日目の一般二で“お帰り”という結果でした。

 ただ、ダービー最後のレースでは聖二と敏洋さんと中部ラインでワンツースリーを決めることができた。レース前から敏洋さんが展開を読み、聖二に的確なアドバイスをしていた。聖二もそれに応えるように力を出し切ったいいレースをしてくれた。自分も踏むポイントをひとつに絞れたし、なんとか確定板に乗って競輪場を後にすることができた。

ワンツースリーを決めた中部ライン、先頭から川口聖二-吉田敏洋-近藤龍徳(撮影:島尻譲)

 敏洋さんは2走目に落車のアクシデントがあった。当然だけど体のダメージは相当なものだったはず。あんなに強い先輩が走る前から「かなりやばい…」と口にも出していたほどだった。そんな中で、ラインにとって最高の形でワンツースリーを決められたわけだから、少しは気持ちも上向きになったよ。

 敏洋さん、走り終わった後に「やっと帰れる…(苦笑)」って心の声、口から出とったよ(笑)。紛れもなく本音の言葉だったんだろうね(笑)。最終的にダービーは3走で終わってしまったけど、これが今の実力ということを受け入れるほかない。

「やっと帰れる…」と本音を漏らす敏洋さんとそれを笑うタツ(撮影:島尻譲)

“練習不足”の4着

 ダービーが終わって函館記念を走った。二次予選には勝ち上がったが、連に絡むこともなかった。ただ、シリーズを過ごしながら、尻上がりに良くなっていく自分を感じれた。

レース前の調整に励む様子(撮影:島尻譲)

 だけど最終日のレースで“練習不足”を実感することになった。最終3コーナーに入る前、オレは全開で踏んでなくてニュートラルに入れていた。余力のある分だけコースを探しながら、ゴール前突っ込んでいけるのがオレの持ち味。なのに、それができなかった。

 これがまあ、練習不足ってこと。選手はどんな練習をどれだけやろうが“練習不足”だと思う人種。そういう奴らの集まり。練習に満足することはない。だからこそ「納得できるだけやったかどうか」を自分に問いかける。その問いに今のオレは「全然練習が足りていない」と答えている状態。それがレース結果にも現れてしまった。

 練習をしたからといって突然強くなることはない。でも、満足できる練習をやらなくちゃいけない。「これだけやったんだ」と思えば自分を信じられる。“自分を信じる”で“自信”という言葉になる。

自信を持つために満足できる練習をすることが大切(撮影:島尻譲)

やる気の問題ならやる気を出すまで! 免許ないけどハーレー“パパサン”

 現状はオレ自身のやる気の問題。やる気が出るのを待って何も手を打たないのは得策じゃない。オレは思い切ってハーレーを買った。ちなみに大型二輪の免許は持ってません(笑)。

 19か20の頃に雑誌で見て、10年以上は気になってたヤツ。その雑誌を実家に探しに行って、見つけ出した。そして雑誌に載っている宮崎にあるショップに連絡をしてみた。「とりあえず、明日行きます!」と飛行機のチケットをとった。

 憧れのものを手に入れたり、行ってみたい場所に行ったりして気分を上げる。言ってみれば力ずくで心を奮い立たせる荒業。実際に発動させたのは久々で今はワクワクしている。

 こういう感情に素直に従える時は、良くなっていく前兆。オレはいつもこうだ。買った以上は走って稼ぐしかない。納車までには結構かかるらしいから、その間に教習所行かないとな(笑)。そして稼ぐ!

宮崎のショップにて(写真:本人提供)

花を咲かせようとしてくれる人

 世の中はコロナにも対応してきて、少しずつ少しずつ前に進んできている。競輪界はまだまだ厳戒態勢。業界をあげて気を引き締めていく意識は大事だし、競輪を楽しみにしている人がいる限り、1レースでも届けられるように。

 コロナ以前の宿舎では、仲のいい選手の部屋にお邪魔して、そこで話し込んだり、アドバイスをもらったり、いろいろできた。今は分宿がほとんどなので、そういったコミュニケーションもできない。

 自分の調子がこんな時に名前を挙げるのは畏れ多いけど、村上義弘さんの部屋に遊びに行くのが好きだ。外の世界と遮断された“開催中の宿舎“という異世界の中で繰り広げられるアホすぎてコラムには書けないような体を張った話もある。今も大切にしている“心にガツンと響く言葉”をもらったりもした。

村上義弘選手(撮影:島尻譲)

 ちょっと前に村上さんと「ZWIFT」の話になって、オレは当時持ってなかったんだけど、持っている風で適当に話を合わせていた。真相はすぐバレたけどね(笑)。村上さんと会うたびに「持ってないからできないっすよ」なんてしつこく言ってたら、半年くらいして村上さんから連絡をもらった。「住所教えろ」と。

 その「住所教えろ」から数日後、オレの家に大きな箱がドン。箱を開ける時は、おもちゃを買ってもらった子供の頃を思い出した。それが今年の1月頃か。

 御礼の連絡を入れた時に村上さんは「桜が咲くまでに結果が出なかったら返金。結果が出たら、川床ですき焼き」って。今年はオレが知る限り桜が咲いた記憶はない。村上さんの言葉に期限はなかった。約束は継続ってことにしておこう(笑)。

 ダービーの時、久々にゆっくり村上さんと話す機会があった。相変わらず優しくてかっこいい人だった。『枯れた花をもう一回咲かせようとしてくれる人』だ。散って咲いては、咲いては散る。オレの桜は夏に咲く。

今月の近藤龍徳語録!!

勝って買うより“買って勝つ”

 手に入れたいだけのモノを目標にしない。あくまでも勝つことを目的にしたい。“勝ったから買った”それも良いけど“買ったから勝った”オレはそれがいい!!


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近藤龍徳

Kondo Tatunori

愛知県名古屋市出身。日本競輪学校101期卒。競輪一家に生まれ、競輪一家に育つ。学生時代から頭角を現し、高校総体チームスプリント・高校選抜ケイリンで優勝。レースデビューは2012年7月10日の一宮競輪場で、翌日11日に初勝利。その後も活躍を続け、2014年ヤンググランプリを制し、翌年にはサマーナイトフェスティバルで頂点に立つ。自身が目立つことで競輪界を盛り上げると公言しており、最終目標は「スーパースター」としている。ファンからは”夜王”の愛称で親しまれ、競輪の魅力を発信しながら交流を深めている。

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