2021/01/20 (水) 19:00 10
21〜24日、松山競輪開設71周年記念「金亀杯争覇戦」が開催となる。今回は初日出走順に全選手を“毒”断でチェックする。まずは1〜6R。
▶松山1R
嘉永泰斗
4場所前の当地で完全優勝。ただ、その後の別府記念からおかしくなっている。一度、リズムを崩すと中々戻らないと言う事。記念の1レース1番車だし、人気に応えるのがノルマ。
岡田征陽
誰もが知る名レーサー。タイトルを取る、取らないと言われた選手。それがA級にも落ちる屈辱。かつてのプライドもなくなっているが、見た目は強いままだ。
石塚輪太郎
現状、FIなら通用しているが、Gの付くレースだと苦戦している。レースに覇気が感じられないし、もっとアグレッシブさが必要。
三谷将太
鎖骨骨折の影響が長引き、前回は半年ぶりの実戦。ヨコの仕事もやるし、近畿の煩さ型。来月の地元奈良記念は兄弟3人の参戦。そこに向けて仕上げている。
松尾信太郎
兄弟レーサーだが、どっちが兄貴でどっちが弟か分からなくなる。透選手と同じぐらいの強さだし、この点も分からない。
小峰烈
今期、初のS級。前回のいわき平を見ると、全く通用していなかった。ただ、自力を持っているし、負け戦に回れば。
藤田勝也
まだ自力を持っているイメージがあったが、完全にマーカーに変身。意外とヨコの強さもある。
伊藤亮
大宮記念を補充で走り、中2日。突っ込み屋であるし、こう言う選手が3着ぐらいに入ると高配当になる。
大塚健一郎
言わずと知れた九州の暴れん坊。いや、日本一の暴れん坊かも。昭和に競輪選手をやっていれば、タイトルを量産していたかも。現代のスピード競輪には向いていないが、心の強さは折れていない。踏み出しで離れるのを見ると、好きな選手の一人だし悲しくなる。
▶松山2R
柿澤大貴
現状、長野で一番強い選手。不毛地帯の県であるし、新潟は別として、長野、山梨から強い選手は出てこない。県民性もあるし、色々な要素があるのだろう。
三宅達也
本当、人の良さで有名。ラインを固める為に4番手でも5番手でも回ってしまう。みんな、自力をやめた時は、ガツガツした性格でないから、マーク選手になるのを反対していた。だけど、今の走りが成績に関係なく本人は楽しいとか。
牧剛央
▶松山3R
山中秀将
位置には拘らないし、後方からの捲りが武器。下手に中団を取ると捲りが決まらない。原田研太朗と同じタイプ。みんなが中団がベストでもないのが競輪の面白みのひとつ。
堤洋
松山記念は優勝している。ただ、昨年の準決は松本貴治に離れて、迷惑をかけ平原康多がスッポリだった。徳島の選手は、自分の事を「わい」と呼ぶ。これも方言のひとつ。
佐藤友和
ビッグマウスで鳴らしたし、記者受けする事を言ってくれるので我々にとって有り難い選手のひとり。競輪界のご意見番だし、弟子の育成にも力を入れている。近況、良い時と悪い時の波が激しいし、いつ爆発するか分からない。
坂本修一
負け戦で通用する自在選手。個人的に記念で4番車に入る自在選手は穴を出せると思っている。
坂本周輝
坂本家のサラブレッド。兄は調子が悪いとはいつも言わないが、逆に弟の周輝は泣きのコメントが多い。
植木和広
大宮記念で取材した時、早く大きな穴を出したいと言っていた。現状89点しかないし、確定板に載れば、でかい車券になる。
吉田智哉
体は小さいが、スピードはかなりある。ただ、今回は落車で状態面で不安もある。まず、1走見てからだ。
山口貴弘
栃木の選手会支部長。公務が忙しいせいか、メタボ気味の体型。ただ、捲りもあるし、アスリートの体型でなくても、競輪選手は良いと言う事。
成清貴之
親子揃ってイケメン。本音で話してくれるが、同県田中晴基との競りがあったりしてから、少し大人しくなった感じ。競輪選手は個人競技でないから、その辺りは難しいところ。目標不在の時は自力を出すし、そんな時に狙ってみたい。好きな選手のひとり。
▶松山4R
門田凌
ここ3場所の記念は初日全部1着。勝つ時は捲りが多いし、逃げても強いと更に成績は上昇する。
萩原孝之
良い時は、全部差していたイメージだが、昨年ぐらいからタテ脚が落ちている。
加倉正義
九州のうるさ型。昔の競輪をやるが、若手に順応する努力もしている。吉岡稔真の失格があり繰り上がりだが、競輪祭でタイトルを獲っている。緩やかに成績が落ちれば良いと思っており、49歳でこの成績は立派。昔、強かった選手は一気に落ちるケースが多いからだ。
上田学
地元だけは別人。それが昔からのマーカー。門田の番手があり、2着に入りたい。
簗田一輝
今風のイケメンで、ジャニーズ顔負け。古性優作なみにヨコの強引さで売ったが、ケガが多く、今は普通の自在選手。
田中勇二
A級に落ちて、脚力アップ。前回の別府も1着を取っている。
坂本晃輝
派手さはないが、堅実に突っ込んで来る選手。
高橋雅之
やはり半年間のA級生活は長かった。落ちたばかりの昨年夏場は良かったが、その後、尻すぼみ。この2場所もあまり良くない。
林慶次郎
ケガと失格で昨年、成長が止まってしまった。若手がブレークするのは本当、難しい。
▶松山5R
中田雄喜
確かゴルフ部だったので、ゴルフの腕前は超一流。もつれてからの選手だし展開待ち。
吉本哲郎
一旦、追い込みになってから、自力選手になり、2、3年前にプチブレーク。独特の髪型と、競輪ドットJPの写真も面白かったはず。
山岸佳太
記念は2回優勝しているが、安定感がない。関東の自力選手が手薄だし、この人とかが伸びると層が厚くなる。
飯嶋則之
言わずと知れたヨコの強いタイトルホルダー。元々、ダッシュがないし、それが欠点になっている。
薦田将伍
初のS級だが、この2場所の負け戦は通用している。地元8割増しで、メロン車券が出るかも。
佐伯翔
回れるところを回る選手。競りに行った事は、人生で数回もないかも。ただ、一瞬は切れる。
野木義規
成績通りで厳しい数字。最後のS級にならない様に頑張って欲しい。
芦澤大輔
大宮記念は番組が不運だった。仕事をするマーカーだし、逆に競輪を真摯に捉えすぎ。もう少し遊び心があった方が良いかも。先行選手から絶大なる信頼感がある。
▶松山6R
北野武史
ずっとこれぐれいの位置にいるのは立派。番手でも3番手でも、そつなくこなせる。
雨谷一樹
元ナショナルチームのメンバー。ダッシュ力を活かして、最近はトリッキーに動き回っている。読めない選手の一人。
小玉拓真
雰囲気は強くないが、近況乗れている一人。良くなった理由を何度も聞いたが、本人も分からないとの事。
森川大輔
ケガで自力が出なくなってしまった。ここも、中部3番手回りとは、少しガッカリだ。
月森亮輔
体が大きいからダイナミック。小細工をしないので、男の自力勝負。
屋宜浩二
珍しい苗字だが、顔も豪快。慎太郎の練習仲間として、度々、ツイッターに登場している。慎太郎のネタだが、山羊汁を飲んでいる写真も投稿された。ヨコの勝負が好きな人。
小森貴大
プロ野球の世界からは声は掛からなかったが、野球では有名だった。師匠は市田佳寿浩だし、熱い魂の走りを伝授されたい。
上吹越直樹
位置取りは積極的ではない。後方から、時たま凄い捲りを見せる。
金子真也
もう誰も知らないし、忘れたかもしれないが、高松宮記念杯の覇者。それでいて、全く、偉ぶったところはない。良い兄貴分として、群馬の選手の中では一番人望がある。
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町田洋一
Machida Yoichi
基本は闘うフリーの記者。イー新聞総合プロデューサー、アオケイ・企画開発パブリストの肩書きも持つ。自称グルメでお酒をこよなく愛す。毒のある呟きをモットーにして、深夜の戯言も好評を得ている。50代独身で80代の母親と二人暮らし。実態はギャンブルにやられ、心がすさみ、やさぐれている哀しき中年男である。