2024/12/31 (火) 17:50 18
今期も代謝争いが熾烈だった。選手生命がかかっており、最後は、コンマいくつかの争い。点数を取ったと思った選手が、追加や補充の選手に大逆転されるドラマもあった。明確なルールは分からないが、点数が足りない選手が補充や追加を望めば、日本人の人を思う優しい気持ちを考えれば、無下にはできない。さすがに、期末でも、27日以降に始まる開催では、代謝争いがボーダーの選手に補充は入らない様だ。
シビアな世界で半年で30名が強制退場となり、自ら引退した選手はカウントされない。一旦、競走得点で70点を取れば、この争いからクリアされる。本当に選手生命が危なかった岡山の坂本智哉選手などは、失格のペナルティーで競走本数が足りないのに、逆に2班の点数を確保した様だ。2班の点数を取れば、最低でも2年は選手を続けられる。一旦、チャレンジに落ちれば、この深い沼から脱出するのは容易な事ではない。チャレンジで2班の点数を取るには、普通のS1選手が、S班になるぐらい難しい事だ。80点そこそこのベテランは、とにかく失格しない様に走っている。
年末、年始と車立てが揃わないレースが続いている。5車立て、6車立てが当たり前で、今開催されている名古屋ミッドはレースカット。同時開催の玉野ミッドも綱渡りで同じ状況。月またぎの開催は、その日数が多い方がカウントされる。例えば玉野ミッドは12月30日、31日、1月1日の開催だから、12月での開催。前期、後期で言えば、後期のラスト開催。12月31日、1月1日、1月2日、1月3日の岸和田F1は前期で新たなスタート。新たな期なのに、5車立て、6車立てになっている。
期の終わりなら、点数を考えて欠場は選手の特権。万が一、失格でもしたら、大変な事になる。だが、期の最初からの欠場は、どんな理由か選手サイドの立場になり少し考えてみた。
まず、競輪の売り上げが絶好調なので、選手賞金が高くなっている事。噂によると、また賞金はアップされる様だ(これは業界にとって素晴らしい事)。だけど、人間だし、ある程度の保障があれば、正月ぐらい休みたい気持ちになる。前泊、後泊を考え、ホテル代も高騰して、飛行機代も高い。まして、帰省ラッシュにも巻き込まれる。
ある選手が言っていたが、この時期だけ、地区内斡旋でもいいのではないか。そうすれば、選手の負担は軽くなる。まあ、どの業界にも、一つや二つ、問題点はある。だが、売り上げは右肩上がりだし、競輪界の大きなベクトルは間違っていない。これも競輪界の上層部、施行者、選手の努力、ファンの熱い気持ちだと思っている。
町田洋一
Machida Yoichi
基本は闘うフリーの記者。イー新聞総合プロデューサー、アオケイ・企画開発パブリストの肩書きも持つ。自称グルメでお酒をこよなく愛す。毒のある呟きをモットーにして、深夜の戯言も好評を得ている。50代独身で80代の母親と二人暮らし。実態はギャンブルにやられ、心がすさみ、やさぐれている哀しき中年男である。