2021/12/23 (木) 18:00 9
静岡競輪で開催となる『KEIRINグランプリ2021』の共同記者会見が21日、都内ホテルにて行われました。会見では中国の前後や関東のライン構成、北日本の動向などに注目が集まり、各選手が意気込みとともに並びを発表しました。毎週休むことなくグレードレースの予想・展望コラムを公開し、ウマい車券の予想家としても活躍している吉井秀仁氏が関東の並びから展開を追い、誰が優勝するのか、誰が車券に絡んでくるのかを大胆予想! ぜひ今回のグランプリ特別コラムを皆様の車券戦術にお役立てください!
会見で注目の並びが決まった。今一度整理しておこう。
④古性優作は単騎、⑨清水裕友-①松浦悠士の中国ハイブリッドコンビ、②郡司浩平-⑤佐藤慎太郎-⑥守澤太志の東日本3車に関東勢は⑦吉田拓矢-⑧宿口陽一-③平原康多という並びとなっている(④・⑨①・②⑤⑥・⑦⑧③)。
「関東から優勝者を」の思いが強い吉田拓矢。ここは先行にもブレがないだろう。この思いは良く解るが…! 初のグランプリであり、まだ若い吉田は気持ちも先走るはず。果たして冷静に対処できるのだろうか? グランプリ独特の雰囲気に百戦錬磨のツワモノが揃い、そう簡単に行くとは思えない…!
まずはスタート素早い古性優作が前受けで、清水裕友がこの後ろに付けよう。枠を利する郡司浩平は中団…! 吉田は後方からの仕掛けに…。この展開なら郡司は先に動き吉田を待ち、飛びつきだ! 仮に吉田がこれを察知して早めのスパートをかけるにしても、古性か清水に飛びつかれる。なかなか難しいんじゃないか?
ないとは思うが、もしも平原康多が内枠を生かして中団だとすれば? と展開を考えてみたが、今年5月のダービー決勝が思い浮かぶ。あの時は清水が前で待ち、郡司は早めに動き眞杉匠を押さえ込んだ。関東勢は下げず、内に詰まったままの苦戦を強いられたよね。
勝負どころで郡司が清水-松浦の後位へ追い上げたが、清水はそのまま逃げ、松浦が抜け出し優勝。郡司が微差の2着という結果だった。吉田が眞杉と同じレースをやればダービーの再現はある…! しかも地元広島で完全優勝を成し遂げ、強く勢いのある松浦が戻った事で、この可能性は現実味を帯びてくるよね。
だが、吉田がダービー決勝のレースをわかっていたら…!? 押さえられた瞬間に下げて、一気に行くだろう! この時点で前に出て待ち構えるのは清水になってるだろうね。一発勝負のグランプリですんなり引いてしまうのだろうか? いやそれはねーだろーな! 宿口が番手なら尚更! ここに照準を定め、清水は宿口を捌きにいくだろう!
となれば前団のもつれに乗じて郡司のまくりが炸裂する。慎太郎さんの流れ込み本線で郡司の仕掛け次第で逆転もあるだろうな…! 結論は②=⑤ということになる。去年の平塚KEIRINグランプリ2020では、オレの同郷の後輩・和田健太郎がV。今年の静岡グランプリでも南関代表の郡司浩平のV。南関GP連覇で年末を締めくくり「良いお年を!」ってか(^O^)/
そうそう、オレの友達の話なんだけどさ〜! 去年のグランプリで脇本、平原、慎太郎さん、和田の4車ボックスで仕留めたって人もいる。凄い破壊力を目の当たりにしたっけ。今年もそういう買い方はありかもしれねえぞ。郡司、平原、松浦、慎太郎さんの①②③⑤ボックス車券!
あと最後にこれだけは言っておく。もしかしたら幸運の4番車が3連覇っていう結果もなくはねーぞ! さあ、静岡グランプリの結果は果たして!?
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吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。