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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【椿賞争奪戦予想】成長著しい寺崎浩平が牽引する近畿勢に注目! 最後の最後に飛んでくるラインの番手は誰だ!? /決勝レース展望

2021/12/19 (日) 12:00 2

伊東競輪場で開催されている「椿賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時40分発走予定。


決勝進出はならなかったが原田研太朗が凄かった

 深谷知広を中心に静岡競輪場で練習し、この開催へ臨んできた地元勢だ! これに和田健太郎ら南関の強固な結束を加えられれば自ずと期待が膨らむ…! だが、蓋を開けたらハラケン(原田研太朗)の勢いが止まらない。1着量産体制でブレーク真っ只中! 前回の武雄記念を3連勝で決勝へ進むし…! ここも初日特選を単騎でまくり、穴党を喜ばせる好配当を提供してくれている。しかも勝負所では魔の9番手でだよ! どうなってるんだ!?

 二次予選なんか余裕しゃくしゃく憎いばかりの走りで圧勝ときた。ハラケン効果が同県後輩の小川丈太に波及したかのように、小川も2連勝で準決勝へ進んだ。この流れ、この勢いのまま突っ走るのか? とも思ったが…。

準決勝、寺崎浩平が成長を証明!

 準決勝は好メンバーが揃い激戦が期待され、ワクワク感が膨らんだ。10Rは細切れ戦だったが、主導権を取った寺崎浩平が快調に逃げた。番手の村田雅一に差されはしたが、人気の渡邉雄太、和田健太郎を沈める走りは成長しつつある事を証明した。

準決勝10Rは寺崎浩平がレースを支配した(撮影:島尻譲)

 11Rは北津留翼、坂口晃輔、深谷知広の特選組で順当に決着した。一波乱を呼んだのが12R、大石剣士の逃げに乗り松坂洋平が原田研太朗、新田祐大のまくりに合わせ番手まくりを打つ。椎木尾拓哉がこれに続き、内を突き抜け波乱を巻き起こした。新田は辛うじて3着で決勝に進んだが、オレが注目していたハラケンは残念な結果になった…!

妄想先取りレース実況! 逃げる寺崎を利す近畿が上位独占か!? 突っ込める男が一人いる

 さて決勝戦。まずは並びからいこうか。②北津留翼-⑦坂口晃輔、①深谷知広-⑥松坂洋平の南関タッグ、単騎は⑨新田祐大と⑤長島大介、④寺崎浩平-③村田雅一-⑧椎木尾拓哉の近畿勢という細切れ戦だ(⇐②⑦・①⑥・⑨・⑤・④③⑧)。

 これはどう見ても逃げるのは寺崎になるぞ。村田は二次予選こそ抜けなかったが、準決勝はきっちり差し切った。このあたり修正力が成せるワザと言えるだろう。寺崎は中団の深谷を封じ込める。この時、前で待つ北津留は新田を切らせず、寺崎ラインを呼び込むと読む。

 その寺崎が強力な自力型の反撃を許さず仕掛ければ、末脚を欠く可能性は大。となれば、いつものフレーズ『競輪は番手』の展開。またか? と思うだろうが、今回も敢えてこのフレーズを使う。本命は村田雅一で、そこに寺崎の残りか椎木尾の流れ込みの③-④⑧。

準決勝できっちり寺崎浩平を差した村田雅一(撮影:島尻譲)

 ここからが妄想の本領発揮! 勝負所で北津留に乗り突っ込む坂口が今回の妄想大本線になる! 村田が番手の仕事をきっちりとこなし北津留を沈めれば、その空いたコースに行ける3番手の椎木尾がタナボタV!

椎木尾拓哉の前にVロードが空く可能性も決して低くはない(撮影:島尻譲)

 この展開なら椎木尾の前に坂口が突っ込むかも! 整理すれば近畿勢の上位独占に坂口を加えたボックス車券(③④⑦⑧)がおもしろいね!

今シリーズ好調の坂口晃輔は北津留翼と連係、虎視眈々と好機を探るだろう(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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