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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【九十九島賞争奪戦予想】年内最終GIIIが荒れている! 新山響平と組む金子幸央はとてつもない仕上がりだ /決勝レース展望

2021/12/26 (日) 12:00 2

佐世保競輪場で開催されている「九十九島賞争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走予定。


荒れ模様の今節、グランプリ前に一勝負行こうか

 ガールズグランプリ、ヤンググランプリ、グランプリの想定番組が発表になり、師走の季節も慌ただしくなってきた。だがその前に! 今年最後のGIIIの佐世保記念で軍資金を増やしておこうじゃねえか!

 佐世保記念と言えば昨年、107期のライバル同士が好勝負を演じた。新山響平が逃げ、吉田拓矢が差し切った。吉田はこれがGIII初優勝だったよな〜。今思えばあれは競輪祭を暗示してたような結末だった!

 今開催、深谷知広の追加で和田健太郎はSS班最後の走りで有終の美といってもらいたいが! 3日目は前半戦から荒れる流れがあり、ラインで決まったりもしたが、3連単だと万車券の連発! 準決勝までこの流れを引きずるのか? と不安を覚えテンパって見ていたオレがいた。

追加参戦となった深谷知広(撮影:島尻譲)

粘った竹内と大外強襲の金子が光った準決勝

 準決勝10Rは竹内翼の逃げを新山響平が力でねじ伏せたが、逃げた竹内も3着に粘ったかと思えば、大外強襲した金子幸央が2着に…! 一瞬状況がわからず「すげえ! これ誰だ!? あの4番は誰なんだ!?」と思わず叫んでしまった。それくらい強かった(・・;)!

 シリーズ通して荒れ模様の流れは止まらん! と思ったが、11Rは深谷知広がまくり、マークした和田健太郎とワンツー決着で順当な結果。12Rも井上昌己、小川勇介に鈴木裕の1番人気決着で順当だった。

妄想先取りレース実況! 準決勝で証明したデキの良さを信頼する

 さて決勝戦の並びを確認していく。⑤深谷知広-⑨鈴木裕-①和田健太郎の南関トリオ、⑥竹内翼-②井上昌己-⑦小川勇介の西日本勢、③新山響平-⑧金子幸央の即席コンビ、単騎は④松岡健介となった。(⇐⑤⑨①・⑥②⑦・③⑧・④)

 この並びを見るに、新山の逃げを目標にできる金子に大チャンス到来と言っていい。これはまさにタナボタってやつだよね! このコラムでも1年を通じて言い続けてたが『競輪は番手』だ! しかも準決勝、最終バック9番手から大外を踏み込んで2着まで伸びた金子の走りを見れば、仕上がりの良さは一目瞭然。

 初手は深谷の前受けになるだろう。竹内は地元選手を引き連れて中団確保。新山の動きに合わせ竹内が切っていく展開だろうな。単騎の松岡は新山-金子ラインの後ろを追うと読む。新山が逃げ直線で金子が差し切ると見るが、単騎松岡の流れ込みも十分にある。買い目は⑧-③④だ。

新山響平の番手を回る金子幸央。準決勝は迫力の大外強襲で魅せた(撮影:島尻譲)

 ひとつ注意したいのが深谷の動向だべ。初日1番人気を背負ってやられている分、新山へのリベンジを果たす主導権争いもあるだろう。となれば深谷と新山は削り合い、竹内ラインに展開が向くかもしれない。準決勝の竹内の粘りを見れば、こちらもデキは悪くない。竹内がまくり、地元の井上と決まる②=⑥もいいかもね。でもやっぱり、並びを見てピンとくるのは金子幸央にほかならん。金子から手広く狙ってみては(^O^)/

地元を引き連れていく竹内翼。深谷VS新山の主導権争いがあれば展開が向く (撮影:島尻譲)

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吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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