閉じる
吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【ふるさとカップ予想】関東をまとめあげる役割は武藤龍生か! S班への抵抗に結束力が試される重要シリーズ

2025/07/10 (木) 08:00 1

“S班撃破”に必要になる関東勢の結束力

 さあさあ、今年もやってきました、弥彦記念・ふるさとカップ。例によって弥彦神社にお参りし現地入りってわけだよ。今回もわいわい賑やかに中継仕事やらをやってからの観戦。これがまた楽しいんだな。

 ところで、最近の世の中、米不足で嘆いてる。我が家も例外ではない。政府の備蓄米もすでに市場に出回って落ち着きを取り戻しつつあるのか? 庶民に優しい価格帯で出回っているし、ありがたいよ。だが! さすがの“米どころ”新潟でもブランド米の値は上げている。ならば、弥彦に来たこの機会、もうこれは「競輪で米を買う」ってミッションしかないでしょ。トランクがきしむほどの量を積んで帰る。それが今回の目標ってわけ。

 さて本題にいこう。S班メンバーが今回も強烈。脇本雄太、新山響平ときて、これはもう「自力2本立て」って。それぞれの走りはすでにご存知のとおり。脇本はもう言う事なし! あの破壊力は脅威以外にない! さらに新山は逃げのスペシャリスト!後手を踏めばまくりで対応する幅が備わり、こちらも隙がない。この両選手だけではなく、7月からS班に選出され、復調気配も漂ってきた松浦悠士も追加となった。

 この面々を崩すのは正直言ってちょっとやそっとじゃ厳しい。だけど、だからこそ燃えるってわけでね。勝負をかけるなら関東勢の結束力でしょう。佐々木悠葵、坂井洋、武藤龍生という布陣に加えて、高松宮記念杯のファイナリスト・末木浩二もいる。地元の知恵袋・諸橋愛の欠場は痛いが、平原康多の後は武藤が関東をまとめあげる役割になるか! そういう意味でもふるさとカップは試金石になる。他地区を見ると、やっぱり浅井康太。自在戦のベテランが冷静な判断から強襲する様はまさに「いぶし銀」。

123期のフレッシュな顔ぶれに注目したい

 それから、バンク特性も一言。弥彦は直線が長い! 強靭な粘り脚がなければゴール前でタレるのよ。まくりの一撃やら番手差し、強襲ありとあらゆる決まり手で大変なことになるというわけ。番手で気を抜いたらすぐ外からグサッとやられるし、内も空くし、とにかく「脚」も「判断」も問われる“テクニカル”なバンクだよ。

 それでは妄想タイムといきましょう。今回もやっぱり注目したいのはS級に上がってきたばかりのフレッシュな顔ぶれ。123期の荒川達郎はスプリンター型で、一発あるよ、このタイプ。ツボにハマれば上位戦線を揺らす存在になるかもね。

 そして同じく123期の堀川敬太郎。こちらは地脚タイプ。逃げて逃げての自分をアピールする場には持ってこいの舞台設定。A級からの昇級組ってのは、やっぱり“勢い”があっていいね。この辺に夢と浪漫を見たくなるのが、オレの妄想スタイルってやつ。

 さてさて、果たしてオレは車券でどれだけ勝って、新潟産コシヒカリを何袋持ち帰ることができるのか--⁉ あれか、やっぱ最終レースが終わってから「3kgで我慢しとくか…」みたいになるのか。

本線決着濃厚も若手がどう走るかによっては

 初日は6Rを妄想にピックアップしたいね。まずは並びの整理から。①昼田達哉-⑦柏野智典-④西田雅志の中国ライン、③佐藤博紀-⑨佐藤友和の岩手コンビ、⑥荒川達郎-②安倍大成の埼玉コンビ、九州コンビは⑧松本憲斗-⑤山口貴嗣で細切れ戦となっている。初手は佐藤博がスタートを決め前受けってわけだよ。枠なりで昼田、荒川、松本の順(⇐③⑨・①⑦④・⑥②・⑧⑤)。

 まず本線から考えてみるべ。松本が押さえ、荒川が出る。そこを昼田が叩いて逃げる。ことによると荒川の抵抗がありもがき合う展開も! そうなると“W佐藤”でまくり③=⑨で決まり。昼田に乗る柏野の強襲で③⑦⑨ボックスが本線の狙いってわけだ。

 続いて妄想展開だ! スタートは安倍が取り、荒川が前受け。佐藤博がこの後を追う形(⇐⑥②・③⑨・①⑦④・⑧⑤)。松本が押さえ、昼田が叩く。佐藤博がその上を叩けば、ペースダウンすることに…! そこを荒川が一気にかませば、バックは大きく開くってわけだ。そうなると安倍が抜け出し荒川が残る②-⑥、佐藤博が強襲し安倍とのゴール勝負②=③が見えてくる。

 もしも松本が切るようなら⑥②・⑧⑤でバックを通過するべ。松本が仕掛けると安倍がブロック。松本に乗る山口が突っ込んでの番手車券②=⑤もあるよ。妄想はアラカワに乗る安倍で良いアンバイってか(^^)v

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

閉じる

吉井秀仁コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票