2021/12/12 (日) 12:00 2
広島競輪場で開催されている「ひろしまピースカップ(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時20分発走予定。
松浦悠士がグランプリ前に参戦してきた。「地元でやりきる!!」という決意が走りからも伝わってくる。地元愛に燃える松浦にファンの声援が加わり、地元7割増しだ! 一時期の不安は払拭され“強い松浦”の復活祭モードに…! これに町田太我、島川将貴ら援軍が多数いるわけで(+_+)
だがね、我が同郷の後輩、根田空史の存在も侮るなかれ! スプリンタータイプなのに何故か長い距離を踏めるようになった。250バンクのトレーニング成果では? というのがオレの推測である。和田健太郎と決勝戦に乗れば一泡吹かせてくれるかもしれない、と期待していたが…。
準決勝10Rはどっからでも狙える激戦必至のメンバーだったが、地元7割増し三登誉哲が先行し、格上野原や島川を蹴散らし2着に粘った。地元を盛り立てる友定祐己の好アシストも光って決勝へ! 頭は中団を取った阿部拓真が突き抜け大波乱。
11Rは伊藤颯馬の逃げを7番手から根田空史が巻き返したが、ゴール前で失速。根田を残しにかかった和田健太郎を大坪功一が中割り突き抜けた。12Rはガチガチの大本命で松浦悠士が町田太我を捉え人気通りの決着となった。
どんな堅いレースであろうとも、必ず人気通りに決着するわけではない。競輪は何が起こるかわからない。色々なレースパターンを思い描き、オレは自分の中で胸を張って根拠を示せる妄想車券を割り出している。高配当を狙って夢見るファンに当てずっぽうの予想提供はしたくないからだ! だから! 今回はオ・ヤ・ス・ミ・シ・タ・イ(^O^)/ 降参!
だって今回はどうあれ、松浦の復活祭でしかねえべ。並びは⑤阿部拓真-①和田健太郎、③野原雅也-④大坪功一、⑨町田太我-②松浦悠士-⑧池田良-⑥三登誉哲の地元勢、⑦阿竹智史は単騎。
地元勢が前受けなら突っ張りだし、他が早めに抑えれば、準決勝と同じように引いてかますし、松浦の頭から町田の残りか池田の流れ込みしか考えられないんよ。だが、この『吉井秀仁の妄想先取りレース実況』コラムを期待されてるユーザー様がいる以上やらねば!
まずは松浦を除くとデキの良さは町田、阿部になるか。まあ、野原にも少し目がいくね! 一縷の妄想があるとすれば、阿部が飛びつく展開。これしか思い浮かばない。
阿部が飛びつけば、町田の後がもつれる。デキのいい町田のこと、後ろがこじれれば逃げ切っちまうって。松浦が凌いで流れ込む⑨-②、阿部が取りきるか、取りきったとしてもいっぱいになって、野原、和田が2着まで伸びる⑨-③、⑨-①あたりはどうだべ?
今回のコラムを覗いてくれてるユーザー様へ。今回の妄想先取り予想に乗るのは自己責任ですよ〜(ToT)/
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。