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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【瀬戸の王子杯争奪戦予想】充実の上位陣による優勝争いが妥当、S班清水裕友の調子だけが気がかり

2025/03/06 (木) 08:00 4

 今年は節分を過ぎてから厳しい寒波が到来、しかも長く居座り全国が冷蔵庫いや冷凍庫と言ったような日が続いていたっけ! それがやっとこさ終わって、春の兆しが見えてきたのは嬉しいんだけど…。そう、憎きスギ花粉が、これでもかってくらい飛び始めたわけだよ。

 花粉症を患うオレには飛散ならぬ悲惨な日々になっちまい辛い季節だよ、トホホ。先日、豊橋の全日本選抜で久しぶりに久保千代志先輩に会っては花粉症の話になったんだけど先輩も長年悩まされたとのこと! 先輩が言うには「それがさ、最近全然平気なんだよね。歳をとったら治ったみたい、お前ももうちょいの辛抱だよ」だと。なんとも微妙な励ましを頂戴したよ。

 そういえば「オレってどのくらい生きてきたのか?」と調べたことがあった。すると先月の6日で25,000日生きてたんだよ。タマゲタね。もうすぐ久保先輩の域に達するだろうし、もう少し我慢の日々を送ってみるべかね。

気がかりなのは清水裕友の調子、直近好調な河端朋之はV争い可能

 さて、瀬戸の王子杯の検討をはじめてみっか。瀬戸内海を望める風光明媚なバンクなんだが、この時期は季節風にやられることがある。その点を踏まえても眞杉匠、平原康多、清水裕友のS班に松浦悠士、犬伏湧也、菅田壱道、窓場千加頼、吉田拓矢ら充実した上位陣は「意に介さず!」の走りで場内を沸かせてくれよう。

 だが、凄く気がかりなのはS班清水だよ! 全日本選抜を見限り…。「どこまで戻してくるのか?」と心配しているのはファンだけではないだろう。現時点では眞杉、松浦、菅田、犬伏に窓場あたりが優勝争いを演じるのかね。また、近況の活躍をみれば地元3割増し以上で河端朋之のVなんてのも気になるね···!

直近のレースで結果を出している追い込みは一考すべし

 さあ妄想に名前を連ねるのは誰だろうか。2班格付けながら差し脚が光る椎木尾拓哉、全日本選抜のファイナリスト村田雅一、近畿の追い込みふたりだね。無論、妄想枠には入らないが、信頼度は高く、勝ち上がりでも好勝負をしてくれるはず!

 竹内智彦、小原太樹も強襲するシーンがあり、ライン違いで高配当を提供してくれる。もうひとり差し脚に磨きが掛かる存在として川津悠揮には注目したいね。さらに自力型は小畑勝広、松崎広大の茨城勢に渡口勝成、真鍋智寛に注目してみっか。

初日5Rは堅い決着に見えるが根田が躊躇すればわからなくなる

 初日の妄想推奨レースは“堅そうだが、妄想もありそう”ってことで5Rにするべ。まずは並びの整理から。⑨根田空史-①内藤秀久-⑥斎藤竜也の南関ライン、②佐藤博紀-⑦川津悠揮で東北コンビ、⑤渡口勝成-③畝木努で中国コンビ、⑧堀僚介-④内山貴裕の近畿コンビの細切れ戦。

 初手は佐藤がスタートを決めて前受けから。枠なりで根田がこの後を追い、渡口がその後へ、最後方は堀になる(⇐②⑦・⑨①⑥・⑤③・⑧④)。

 堀が押さえ、渡口が叩いて逃げる。そこを根田が一気に仕掛け内藤との直線勝負⑨-①に渡口の逃げで畝木が番手から出て⑨-③に、佐藤に乗り強襲する川津⑨=⑦までが本線になる。

 では妄想を少し。佐藤が前受けから。堀が切り勝負所でスローペースにすれば、渡口が脚を温存し押さえ、主導権を取る展開(⇐⑤③・⑧④・②⑦・⑨①⑥)。佐藤が車間を空けて根田を警戒すると、根田は躊躇し仕掛けは遅れる。

 佐藤が自分のタイミングで仕掛けて川津との直線勝負⑦=②、渡口を使う畝木、堀に乗る内山、強襲する川津の②③④⑦ボックスを妄想の〆にするべ。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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