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毒熱!闘う競輪記者マッチーが行く!

グランプリ・毒舌大予想!

2024/12/29 (日) 20:50 26

よごれ記者の代名詞だった、専門紙・赤城スポーツ時代から毎年書いていた「グランプリ・毒舌大予想!」。愛と毒を含めて、今年も怒られるのを覚悟して書いてみました。

古性優作

 いつも書いているが、ワッキーの番手は優勝に一番近い位置だが、最も遠い位置でもある。普通、確率論から言っても、同じメンバーで10回走れば、7回は古性の優勝。後の1回がワッキーで、残りの2回が他の選手だと思っている。競輪場入りした時も、オーラがあり、いつものサングラスに、チョッピリのジョークを含めて、ピリピリ感もなく自然体だった。理想はワッキーとのゴール前勝負だが、万が一、不発の時は体が勝手に反応するだろう。それが“最高傑作”とも言える弥彦の親王牌でのV。あんな芸当を出来るのは古性と言う男しかいない。競輪界を背負っている責任感は当然あるが、今年のいつからか、ちょっとした遊び心を我々に見せてくれる様になった気がする。それがエッジが効いたコメントにもなり、頭の回転力の鋭さにも直結している。

平原康多

 神山雄一郎は引退する迄、グランプリは万年2着のイメージで手にする事が出来なかった。平原も大きなG1には縁がなく、全盛期を過ぎたかもしれない、この年に、ダービー王に君臨した。持っていない男と思う時期もあったが、競輪の神様も見捨てはしなかったと言える。やはり、関東の記者としては、“平原中心の関東の競輪"であって欲しいし、獲って欲しいと思っている。今回は14回目の挑戦で準優勝が2回。これだけ連続して落車していれば、普通は厳しい。ただ、競輪の神様は、試練を与えて、最後に御褒美を与えるのではないか。眞杉が単純に8番手の展開はない。このメンバーで古性の内に行ける根性と技術の持ち主は平原しかいない。

郡司浩平

 ビッグレースで、古性と絡み、何度も痛い目に合っている。北井、松井、深谷といるから番手を回っているが、本当は綺麗な捲りを得意にしている自力選手。人情味のある競輪をしてくれるから、アスリート化している競輪界では貴重な存在。声を荒げたところを一度も見た事がないし、みんなが思っている、性格のままだ。57歳の独身男としては、あんな息子がいたら、どれだけ幸せな事か…。日本全国2段駆け愛好家のファンは、郡司から買った方が良い。そう言う僕自身も、番手捲りの車券は大好きなので買わせてもらう。展開が向いた時は鬼になるべきだ!

眞杉匠

 競馬界の“世界の矢作調教師”が今年は、眞杉だと言っている。矢作先生は誰よりも競輪を愛して、誰よりも詳しいから、これに乗る手はある。余談になるが、矢作先生は、全国の競輪場で発売している、専門紙を全部知っていた。どこの競輪場なら○○新聞とか…。有名予想家の間でも、眞杉の動きがカギを握っている声が大きい。シンプルに自力勝負なのか、得意なヨコを応用するのか…。走りがヒールになっているだけで、人間性は変わっていない。本質は好青年のままだろう。競輪場に入った時も良い顔をしていたし、俺が勝ちますよ! と顔に書いてあった気がする。

岩本俊介

 普通なら、岩本の脚質で3番手では勝てない。多分、意識して内を締めるだろうし、4角から踏み場はないはず。僕の車券戦術として、器用さがない選手の3番手は買わない。それだけ、3番手は重要だと思っている。だが、アオケイの長谷川編集長に言わせると、そうでないと言う。ヤマコウ氏が勝ったグランプリ。深谷が発進して浅井が番手捲り。その再現なら、可能性は十分ある。長谷川編集長も車券の金額の上げ下げが下手なだけで、車券自体は下手ではない。勝負運だけの問題で、記事は上手い長谷川編集長に乗れば、大穴をゲット出来るかも。

清水裕友

 メロン車券で6全全。こう買うファンもいるだろう。このレースで新山の後ろに入るか分からないが、単騎同士は自然と並んでいる可能性もある。新山の仕掛けに乗って、Vロードも一考したい。中団から先に仕掛けたら飲み込まれるだろうし、前のスピードを借りて、最後に届く仕掛けなら面白い。古性との仲の良さは、あまりにも有名だが、この先、10年は競輪界のド真ん中にいる選手。単騎好きなファンは買うべきだ。

北井佑季

 元Jリーガーと言うだけで、チャラチャラしているイメージがあったが、無骨の男のままだ。詳しい北井の神髄は、当サイトのコラムで八角あすか記者が書いている(残念ながら老害記者は、Numberの記事の様な、文才のあるノンフィクションを書く能力がない)。改めて、今回思ったが、郡司も北井も背は大きくない。北井も慎太郎先生ぐらい、裸になれば凄い肉体美をしているのだろうが。主導権を取るだけのレースと思われているが、何が起こるか分からないのが競輪。新山が1人で飛んできて番手に嵌まり、郡司が誰かに絡まれていれば、優勝の目もあるだろう。

新山響平

 普通、この位置の選手になれば、捲りに頼りたくなるが、一切ブレがない。横柄さとかも全くなく、走りも人間性もパーフェクト。記者として、競馬新聞の一面みたいに予想記事を書き、新山に本命を打てば、綺麗な内容になる。もし、僕がそう言う立場なら、新山を本命にするし、YouTubeの予想コーナーがあれば、真っ先に新山から車券を予想する。何のバックボーンもない新人選手が「単騎なら責任がないし、好きに走れる」と言えば、内心、こちらも「小僧、勘違いするな」と思ってしまう。ただ、新山が、もしこう言ってくれれば、本当、好きに走って下さい! と心の底から思える。どれだけ、北日本のラインに貢献してきたか分からないからだ。

脇本雄太

 もちろん、本人も公言しているが、東京オリンピックの時がアスリートとして100%の完成形。その代償が大きく、極度の腰痛が出て、緩やかにピークアウト。ワッキーが弱くなったと言うより、周りのレベルが高くなっているだけとも言える。トレーニング方法の進化、体の使い方、メンタル面の強化、サプリなど色々な理由があるだろう。寺崎浩平や窓場千加頼に助けられた1年とも言えるが、この先の競輪人生を考えた時に、必ずプラスになる。昔みたいに2周先行での優勝を見てみたいが、今のレース形態からも厳しいだろう。過去、グランプリは単調なレースも多かったが、ワッキーに関して言えば、普段以上に仕掛けは早い。そこがワッキーの良さだ。僕の周りには、ワッキー大ファンの社長が多く、優勝してくれれば、ご祝儀はたんまり貰える。

【車券予想】
 今年は“デカフォーメーション”で2,000円×36点、72,000円買います。1着は郡司、眞杉、新山。2着と3着は、この3人に古性と脇本をプラスします。

 ③④⑧・①③④⑧⑨・①③④⑧⑨のフォーカスです。

 今年も、拙い文章にお付き合いして戴き、ありがとうございました。来年も、引き続き、よろしくお願いいたします。
 皆様の、ご多幸をお祈りしまして! 町田洋一

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町田洋一

Machida Yoichi

基本は闘うフリーの記者。イー新聞総合プロデューサー、アオケイ・企画開発パブリストの肩書きも持つ。自称グルメでお酒をこよなく愛す。毒のある呟きをモットーにして、深夜の戯言も好評を得ている。50代独身で80代の母親と二人暮らし。実態はギャンブルにやられ、心がすさみ、やさぐれている哀しき中年男である。

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