2024/05/16 (木) 08:00 8
ダービーが終わり賞金ランキングは大きく変動があった。嬉しいことに同郷の後輩岩本俊介が2着に入り4位に大躍進! 年末のグランプリへ向け夢が広がってきたね。そのダービーから一段落した感はあるが、これから中盤戦へ突入、賞金争いにタイトル争いは激化の一途だベ。
そういえばダービー前に古性優作がナショナルチームに特別参加し、トレーニングを受けたって小耳に挟んだっけ! トップレーサーはことさら探究心が旺盛でもうひとつ上を目指す向上心の塊だよね。あの慎太郎さんだって、いつぞやのナショナルチーム沖縄合宿に参加し、「良い刺激をもらった」と言っていた。結果なんてすぐに出るもんじゃねーけど、自分を信じやり続けることで見えてくるもんがあるんだよね。ちなみにオレも現役の若かりし頃だったらチャレンジしてたかもね?
そんなわけで今回もアップグレードした古性優作、東北は新山響平に慎太郎さん、栃木の眞杉匠、復調気配の山口拳矢のS班と郡司浩平や松井宏佑らが加わり、北の大地で熱いバトルが繰り広げられるってわけだ。おっと、ダービーで活躍した小林泰正の存在を加えておくべ。
妄想期待の選手は佐藤一伸を抜擢するベ。ダービー初日に飯野祐太を連れ、逃げる取鳥雄吾を叩き切った気迫溢れる走りは「カッケー!」のひとこと! 痺れた。その後も縦脚を使い、動きの良さが際立っていたね。もう妄想枠からは脱してるかもしれねえけど狙ってみるか。それともうひとり、菅原大也を挙げておくかね。
ってことで、佐藤一伸の出走する6Rを狙ってみるか。いつものように並びから整理する。②山田久徳-⑤澤田義和の近畿コンビ、九州は⑧久島尚樹-①菅原晃、③佐藤一伸-⑦荻原尚人の東北、関東は④武田亮-⑨武藤篤弘-⑥小林圭介で細切れ戦。自力自在戦を駆使する山田、佐藤だが、久島のコメントは自力自在戦。ってことは武田の逃げを廻る位置取りになる。初手のスタートは山田が出る。ここに久島、佐藤、武田の順でいく(⇐②⑤・⑧①・③⑦・④⑨⑥)。
勝負どころで武田が押さえにいくが、これに合わせ佐藤も出る。山田も位置に拘り佐藤を突っ張り武田ラインを確保(⇐④⑨⑥・②⑤・③⑦・⑧①)。これなら山田でいける。沢田の流れ込み②-⑤。力で佐藤の強襲③=②。佐藤がまくりきって③-⑦が本線の狙いになる。
妄想は『先行一車は黙って····!』の格言通り、武田が押さえて山田が受ける。佐藤もそこは譲らず中団でもつれる。佐藤は外での並走は苦にしないタイプだし、もつれは長引くはず。そうなれば武田、武藤で直線勝負に持ち込め④=⑨。ところが3番手小林の気配は上々、突き抜けもあり! ④⑥⑨ボックスを妄想の〆にするベかね。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。