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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【全プロ記念競輪予想】競技大会は寛仁親王牌選考に関わる重要な位置づけ、競技者たちは全力で挑む!/初日推奨レースは第1R

2024/05/25 (土) 08:00 7

思い出の全プロ競技大会

 先月高知記念が終わり、今度は正式名称「全プロ選手権自転車競技大会記念競輪」が高知競輪場で始まる。長ったらしいから「全プロ」と省略するが、競輪の方は地区プロ自転車競技大会で優秀な成績をおさめた選手や選考基準に当てはまる選手が参加するってことになってる。

 まだ全プロ記念競輪がない頃の大昔の話しになるが、全プロ自転車競技大会だけが行われていたことがあってね。今はスプリント、ケイリン、1kmタイムトライアル、4km個人パシュート、エリミネーション、チームスプリント、4kmチームパーシュートの競技が行われているが、当時は「ドミフォン」て種目があり、何台かのバイクと専用の自転車が一組になり、猛スピードで追走する競技なんだけど、爆音をたてて周回をするサマはそりゃあ迫力満点だったね。他の競技もあったのかも知れないが、忘れた(笑)。

 その頃オレも出たことがあったのよ! 競技者出身じゃねえのに地区プロで4km個人追い抜き(4km個人パシュート)に無理やり出させられて2位になったもんで、出たんだよね。地区プロとは違い全プロのレベルは高く、予選で見事にやっつけられたっけ。その翌年だったか4km団体追い抜き(4kmチームパーシュート)はチームワークが良く、準決勝まで行ってやられたけど、3位4位決定戦をモノにし、賞金にありついたよ。これがオレの輝かしい(?)全プロの思い出だね。

競技者たちにとっては全力で挑む理由がある

 今に話を戻そう。この競技大会で好成績を残せば、寛仁親王牌世界選手権記念トーナメントに出られるチャンスがあるってわけ。これがあるから、競技者は全力で挑むはずだよ。しかも今年はオリンピックイヤーだし、次のオリンピックを目指す競技者ならなおのこと。そして全プロ記念競輪だが2日制でしかも優秀、特選、選抜に分かれているので特選、選抜から勝っても2日目最上位のSPR(スーパープロピストレーサー)賞には上がれないんだよ。ここもポイントだね。

初日オレが狙いたいのは1R!「競輪は番手だ理論」の炸裂だ!

 妄想レースは悩み、いろいろと思案したがオープニング1Rを狙ってみるか!いつものように並びから整理する。①河端朋之-⑦柏野智典の岡山コンビ、東北は④渡邉一成-②大槻寛徳、⑨後藤大輝-③大塚健一郎-⑥久島尚樹の九州ライン、南関は⑤松坂洋平-⑧山賀雅仁の四分戦の細切れ戦だ。

 初手の位置取りは河端と渡邉でスタート勝負になり、大槻もスタートに定評があり互角だ。内枠の分、河端が有利とみて(⇐①⑦・④②・⑨③⑥・⑤⑧)で展開を進める。勝負どころで松坂が動き、これに呼応し渡邉も動く。そこを後藤が叩き逃げる。九州ラインを渡邉が追い(⇐⑨③⑥-④②-⑤⑧-①⑦)の形に。

 のっけから妄想展開を探るベ!「競輪は番手だ」理論の炸裂! 大塚健一郎が抜け出し恵まれる。大塚の頭から後藤の残りに久島の流れ込みと渡邉に乗りの強襲する大槻で③-②⑥⑨が妄想の本線。もう一捻りは番手師・大塚がまくってくるのをブロックするとき。前回の動きが良かった久島の突き抜けだってありそう。ここは手堅く②③⑥⑨ボックスを推薦したいね。

 また、本線も書いておこう。後藤が先行態勢に入りペースを緩め油断したとき! かましてくるのは河端になり、番手の柏野が恵まれるってこと。柏野から河端の残り⑦-①に後藤に乗り突っ込む大塚への⑦-③、その後藤がまくり追い込みで逆転する⑦=⑨までを本線とみる!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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