向日町競輪GIII平安賞決勝メンバーが出揃いました。

　今節は、脇本雄太の走りが話題になってます。要約すると「あれだけ強いのに毎日捲り。後ろの選手が付いていけないだろ」という意見と、「脇本は、若い頃近畿の先頭で頑張ってきたからいいんじゃないか」「2着を筋違いで買えばいい」という意見に別れていますね。

　私は、この論争「横綱はこうあるべき」や「人はこうあるべき」と似ている気がします。「横綱は立ち合いをしっかり受け止め、張り手やかち上げをしてはいけない」「人は〇〇であるべき」という価値観です。ギャンブルなのでお金が発生し、さらに複雑に絡み合います。

　今、時代は「自分らしく生きる」のが尊い。みんなに合わせるのではなく、自分がしたいことをする。かつては正しかった価値観も、時代が変われば変化します。その昔、男は20代で結婚し、子供を授かり一軒家を持って一人前。今は違います。競輪ではラインの番手選手は捲ってくる選手をブロックし、4角からは先行する選手を残すのが正しいとされていました。

　しかし今は、捲ってくる選手がいたら被る前に番手捲り。前を任せる選手が内に詰まっていたら、自分は抜け出して混戦を捲ることも許される世界です(やられた選手がどう思うかは別問題)。時代の変化に付いていかないと「昔は‥」ばかりの老害になる反面、新しいファンは付いてこない。今の競輪の中で「こうするとこうなるよ」と伝える部分を大切にし、少しでも今の流れに抗いたい。しかし、ルールを世界に寄せているのだから「ケイリン」になっていくのは必然だと思います。そこに競輪ほどの面白さはなく、ただ1着を当てるだけのゲームになっていることが気掛かりです。

　メンバー、ライン構成は以下の通り。

①脇本雄太(福井・94期)ー④稲川翔(大阪・90期)

　このレースは読みやすいですよね。①脇本前受けで、車番順に②坂井ライン、③清水ラインです。

S．①④ ②⑨⑤ ③⑧⑥⑦

　後ろの動きに合わせて中団の選手が付いて行く。

打鐘．③⑧⑥⑦ ②⑨⑤ ①④

　スローペースで進み、③清水が先行するパターン。

　　　　　　　←①④
　　　　←②⑨⑤
B．③⑧⑥⑦

　③清水の先行なら、今節デキがいい②坂井は捲れると思います。逆に中団から打鐘過ぎに②坂井が先行するパターン。

　　　　　　　←①④
　　　　←③⑧⑥⑦
B．②⑨⑤

　初日、この場合③清水は②坂井を捲れませんでした。しかも、決勝は⑨成田が番手です。簡単には捲れないと思います。

　先行が③清水、そして②坂井で考えましたが、今節は②坂井が有利と考えます。①脇本が負ける時は②坂井がキーパーソンになっていると思います。

・狙い目
1ー92ー2359

①脇本が負ける時は②坂井が絡むと考えます。
9＝2ー1357

　連日、話題をさらっている①脇本の走りですが、昨日の平塚FI第10Rは中西大(和歌山・107期)、野口裕史(千葉・111期)、宮下一歩(長野・115期)の先行争いに加え、番手の三谷将太(奈良・92期)、松谷秀幸(神奈川・96期)の競り合いもあり身震いするほどいいレースでした。スポーツ競輪が物足りない方、格闘技競輪は各地にたくさんあるのでそちらもお薦めします。