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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】みちのく記念善知鳥杯争奪戦に出場する中野慎詞選手を解説!

2022/09/08 (木) 12:00 16

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は青森競輪「みちのく記念善知鳥杯争奪戦(GIII)」に出場する中野慎詞選手を解説する。

⚫︎中野慎詞

提供:公財JKA

撮影:島尻譲

 ついに怪物がベールを脱ぐ時が来た。デビューからここまで無敗の27連勝を記録する中野慎詞選手が、いよいよGIIIに参戦する。無敗の新星の強さを、身体面から紐解いていこう。

 公式プロフィールでは、身長は176cm、体重は83kg。ナショナルチームでの環境下にある現在は、もっと重たいかもしれない。見た目は現時点でもトップレーサー達に引けを取らない。充分な筋量とフィジカル能力を持っているように思える。

 アマチュア時代には1kmTTのチャンピオンにもなっている。まさに中野選手は競輪向きであり、世界で戦う事を義務付けられた人間である。

 正直ここまでは、対戦相手も真のトップレーサーとは言い難い部分もあった。しかし今回は別だ。いよいよ競輪界のトップレーサー達と相まみれるのだ。郡司浩平選手、清水裕友選手、吉田拓矢選手のSS級選手との対戦に加え、北日本地区の新山響平選手の前を任されるシーンも大いに考えられる。

 さぁ全国デビューだ。S級に在籍する中野慎詞選手はどこまで通用するのか? ここまで長きにわたり、筆者の周りの競輪関係者との雑談では必ずこの話題が出ていた。ついにその答えが出る。この青森記念、注目せざるをえない。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 郡司浩平選手、清水裕友選手、吉田拓矢選手の自力SS級選手がやはり中心となる。だがやはり、ここは中野選手の未知のパワーに期待したい。

 地元勢の新山選手と連携出来れば、分断がない限り太刀打ち出来るラインは見当たらない。現時点でそれ以外に、SS自力選手に対抗しうる選手も居ない。やはり今回の構図は、SS自力3名vs新山、中野の北日本勢となるだろう。

 我々競輪ファン注目の4日間だ。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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