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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】共同通信社杯に出場する橋本優己選手を解説!

2022/09/15 (木) 12:00 8

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は名古屋競輪「共同通信社杯(GII)」に出場する橋本優己選手を解説する。

⚫︎橋本優己

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長176cm、体重は80kg。現在はビルドアップされており、もう少し体重は重たいだろう。体格的にも充分な骨格、筋量を持っている。117期生としてまだデビュー2年あまりだが、すでにGIレースにも出走している。順調すぎる競輪人生だ。

 戦力不足の中部軍団にとっては、待望の若手機動力タイプだ。脚質は地脚だが、トップスピードも持ち合わせており、まさに競輪タイプと言える。

 個人的に、優己選手の実父である橋本大祐選手(80期)は、今でも非常にお世話になっている先輩だ。大祐さんの持ち味は、超が付く生粋の地脚だ。····いや·····よく言いすぎたかもしれない、スピードに欠けるぶん(大祐さんすんません笑)、純度100%根性型の選手なのである。

 対して息子の優己選手は、実に素質溢れたスピード地脚を持つ、中部の大砲になりうる逸材だ。この業界では、オヤジの遺伝子より優れた能力を持って二世が出てくる事は稀だ。父の実績を抜けずに引退していくことの方が圧倒的に多い。

 それが優己選手は、22歳にしてすでに“オヤジ超え”を果たしている。これからもどんどん強くなるだろう。大祐さんも間違いなく喜んでいると思う。

 今後、山口拳矢選手、橋本優己選手、志田龍星選手の3人が、GIレースの決勝戦で連係する可能性も大いにある。我が岐阜県の後輩の話ばかりになってしまったが、中部軍団の復権は、橋本優己選手に掛かっていると言っても過言ではない。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 SS選手9人が出走予定だが、やはり注目は脇本雄太選手だろう。脇本選手を倒す事は困難を極める。仮に対抗するには、110点クラスのスピードタイプが先頭を務めて、二段駆けすることが最低条件だ。

 残された高額賞金レースも限られてきた中、誰もが1円でも賞金を積み重ねたいと思う時期に来た。名古屋競輪場は、全国的にもスピードが上がる高速バンクとして有名だ。ザックリとした予想だが、車券としては人気薄のスピードタイプを狙ってみたい。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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