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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】北条早雲杯争奪戦に出場する和田真久留選手を解説!

2022/08/25 (木) 12:00 4

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は小田原競輪「北条早雲杯争奪戦(GIII)」に出場する和田真久留選手を解説する。

⚫︎和田真久留

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長172cm、公式プロフィールでの体重は69kg。現在はもう少し重いだろう。

 S級に上がり立ての頃は身体の線の細さもあったが、年々それも解消されつつある。歳を重ねるにつれ、フワフワした不安定な感じからドッシリ感が生まれてきた。ジュニア時代から自転車競技で名を馳せ、南関地区期待の自力選手としてデビュー時から注目されていた存在だ。

 とにかくダッシュ力に優れ、トップスピードも高い。捲りに重きを置いているが、筆者は「先行も強い」所も和田選手のストロングポイントだと考えている。

 GI戦線でも充分戦えそうだが、レースの組み立ての甘さや番手戦での隙が目立つ弱点もある。持っている潜在能力は、同期同級生の郡司浩平選手と同等に違いないのだが、郡司選手はオールラウンドだ。そこが2人の差につながっているのではないだろうか。

 若手の伸び悩みが深刻な南関東において、郡司浩平選手だけが孤軍奮闘する姿は恒例になりつつある。郡司選手が「切り込み隊長&アタッカー&司令塔」をこなさなければいけない状況では、南関東勢の未来は決して明るくないだろう。それを打破する為にも和田選手の力が必要なのだ。和田選手は郡司選手と同じように、GI決勝戦常連になれるポテンシャルを秘めている。

 そして今回の小田原記念は、地元レーサーとしてライバル達を迎え撃つ立場にある。和田選手にとって優勝経験もある小田原記念だけに相性も良いだろう。期待したい。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 SS級自力選手が、郡司浩平選手と清水裕友選手のみと混戦が予想される。そこに深谷知広選手が加わる南関東勢は、間違いなく4日間をコントロールしてくるだろう。清水選手も町田太我選手の勝ち上がりしだいで互角以上に持ち込める。333バンクの短走路でハイスピードバトルが期待される。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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