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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】瑞峰立山賞争奪戦に出場する小嶋敬二選手を解説!

2022/08/18 (木) 12:00 15

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は富山競輪「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」に出場する小嶋敬二選手を解説する。

⚫︎小嶋敬二

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長174cm、公式プロフィールでは94kg……。

 絶対にサバ読んでいる。小嶋選手と同じ中部地区、そして何十回と連携をしてきた筆者が言うのだから間違いない。少しでも軽く思われたいと言う乙女心なのか…?

 いやいや小嶋選手はSNSに、水樹奈々のライブに行き、本能の赴くままサイリウムを振りまくる姿をアップしている。隠したいものなど何も無いだろうに。冒頭から9歳も歳上の小嶋先輩をイジり散らかしているが、そろそろ本題に移ろう。

 小嶋敬二選手は、間違いなく競輪界のレジェンドレーサーである。ここまで積み重ねた勝ち星はなんと798勝。52歳になった今も1開催1勝ペースを続ける怪物なのだ。

 そして小嶋さんのストロングポイントと言えばとにかく“パワー”。76センチの太ももから繰り出される自力戦法は、数々の輝かしい実績を積み上げてきた。バルセロナオリンピック出場から始まり、GIタイトルを何度も制覇。オールスターファン投票でも1位に輝くなど、名実共にスターレーサーの名を欲しいままにしてきた。

 いちど小嶋選手が先行体勢に入れば、番手を回っている筆者は、何度も「あ、この先行は絶対に捲くられないな」と確信していた。真剣勝負中にもかかわらず、小嶋選手を追走していると油断にも似た安心感に包まれるのだ。

 ただ当然今は、その当時の力を発揮する事は出来ない。先行して捲くられる姿も多数見かける。しかし、小嶋選手の姿はいつでも華がある。そして時には、自分の子供よりも若い自力選手の先行を捲くる姿をも見せてくれる。

 決して差しでは無い。52歳の超オジサンが捲くるのだ。

 今回は地元バンクとなる富山記念。決勝に乗って欲しいなどと高望みはしない。ただ間違いなく、1日は我々の心が踊ってしまうような自力勝負を見せてくれるに違いない。

 頑張れ小嶋さん!!

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 オールスター競輪明けの記念となり、欠場報告などがまだ流動的だ。

 中心は松浦悠士選手で間違いないだろう。

 個人的に狙ってみたいのは山口拳矢選手。近況結果は出てないが、スピードに磨きが掛かっている。ここ辺りでの復活の匂いがプンプンする。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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