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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】阿波おどり杯争覇戦に出場する太田竜馬選手を解説!

2022/06/30 (木) 12:00 5

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は小松島競輪「阿波おどり杯争覇戦(GIII)」に出場する太田竜馬選手を解説する。

⚫︎太田竜馬

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式プロフィールでが身長175cm、体重は71kg。現在はもう少し重たいだろうが、トップ競輪選手の中では圧倒的に細身体型で、レース中のシルエットからも細さが伝わる。周回中どこにいてもすぐ発見できるほどだ。

 そんな華奢な体型からは想像できないぐらい、爆発的なダッシュとトップスピードが卓越している。彼の脚力はトップクラスと対等、いやもしかするとそれも凌駕しているかもしれない。

 筆者が思うに太田選手は、伸張反射(筋肉が引き伸ばされると筋肉が収縮しようとする現象)能力がすば抜けている。誰よりも早く関節を動かす事ができるのだ。

 下死点まで踏み込んだペダルが上死点に戻るスピードは間違いなく日本屈指。捲りの技術はGI決勝戦クラスですら通用するだろう。

 一方でウィークポイントもある。キメ細かい位置取りや好位をとり切る力がまだ無いのだ。後方からのカマシや捲りなど自分が得意の展開ではピカイチだが、展開がゴチャついた時などは課題が残るレースも多い。

 小松島記念は彼にとっては地元戦となる。中四国勢の若手選手の有望株として、すでに優勝する実力はある。彼が見すえるのはGIIIより大舞台だと思うが、まずはホームバンクでスピードを武器に、他地区の選手をねじ伏せて欲しい。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 SS級選手の斡旋は佐藤慎太郎選手と松浦悠士選手の2名のみと、混戦が予想される。眞杉匠選手の名前があるだけに展開はハイペースになりそうだ。

 ここは地元四国勢の太田竜馬選手の活躍に期待したい。選手の勝ち上がりで強力四国ラインができあがれば、太田竜馬選手、原田研太朗選手に勝機が訪れるはずだ。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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