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ASAI☆Lab

壮絶パワー、最終形態への“Trigger” / 浅井康太

2022/04/29 (金) 15:00 15

 ようこそ【ASAI☆LAB】へ

Trigger 〜きっかけはどこにでも〜

『必ずパフォーマンスを上げられる』

 そう思ったのは理論が確実にわかったから、ではありません。私の大好きなアニメを見直したことで感じるものがあったからです。

あるアニメが“Trigger”に…(撮影:島尻譲)

 そのアニメとは…

 “ドラゴンボール超(スーパー)”です。

 私は小さい頃、髪型の真似をよくしていたことを覚えています。髪を洗う時には「スーパーサイヤ人やでぇ」とか言いながら、兄と2人で髪の毛を立てて遊んでいたのを思い出します。小さい頃には深いところまでを考えず、派手なところに目がいくばかり。もちろん必殺技の真似もしました。

 悟空のかめはめ波は“出来る”とも思っていた。

 なぜかって!?

 友達が「俺、出来たよ」って…。

 それを信じた(笑)。

 そんなドラゴンボールが…まさか将来の私と“Link”するなんて思いもしませんでした。

〜詳しく知る事の大切さ〜

 アニメの中での会話に注目してみましょう。

 その中には“人生において大切なこと”や“強くなる為に必要な考え方・行動”など、たくさんのヒントがありました。

 例えば、悟空はなぜ強くなったのか? なぜ進化をしたのか? なぜ神レベル(身勝手の極意)まで到達したのかという点では、とてもわかりやすく簡単に説明されたストーリーになっていると感じました。

 作者の“鳥山明”さんの頭の中はどうなっているのだろう!?

 とても興味深くて衝撃的でした。

 私が出会った人の中にこのような考え方を持つ人が数人いました。基本的に人と喋る時は会話レベルを落とし、2、3割の内容で喋ります。中途半端に喋るトーク程、脳で考えてしまい上手く喋れない。それならその人と喋る必要がないのかもしれない。

 周りからはよく無口で怖いイメージなどと言われてきたのですが…。それはただの人見知りが出ているだけです(笑)。

 喋れる人だと感じた時には意見や考えを8割、9割、10割…。いや、それ以上の考えを生み出しながら話すことができる。その時は脳を使わずに経験や感覚での喋り方になっている。

 アイデアや閃きしか出てこない覚醒状態です。

 その感覚を一度知ったことで、一般的ではなく違った方向性で物事を考えることができるようになりました。同じ動作や同じトレーニングでも違う角度からのアプローチをすることで基礎能力のアップにつなげることができ、土台の部分がさらに強化される。

Training 〜派手から抜け出す勇気〜

 人は高い物を身につけたがる。

 高価=経済力

 スポーツ選手は筋肉をつけたがる。

 筋肉=パワー

 そんな考えはもう古い。

 もちろん取り組んだ結果がお金や筋肉を得ることにはなりますが…それをどう使うかが重要。

 その使い方がわからない限り成長はしないし、必ず失敗する。確かな知識、正確な順序を理解して次のステップに進んでほしいと思います。基礎を見直し、確実に成功を導き出す。そして、そこから限界を目指す必要がある。

基礎を見直し、成功を導き出し、限界を目指す(撮影:島尻譲)

 派手なトレーニングや最新のトレーニングにしか目がいかないかもしれませんが、スポーツ選手は是非とも見直してもらいたい。

 派手より地味が最高のパフォーマンスを生んでくれる。

 基礎を見直し、確実に成功を導き出す。そして、そこから限界を目指す必要がある。

 私はインスタライブやYouTubeライブで何度も言ってきましたが、基礎をしっかり理解出来る人になってください。

 必ず基礎知識や基礎トレーニングは役に立つ。あなたを上へ上へとあげてくれることでしょう。

 実はこれ、孫悟空の進化で表されている。

 これを理解しアニメにする鳥山明さんという方は…本当にすごい人だと思います。結局どの業界の人でも考え方や感じ方の感覚が同じになってくるのだろう。そりゃほとんどの人と話が合わないはずだ…。

 最後になりましたが、私は本や漫画、アニメは一切見ませんし漫画家や芸能人もほとんど知りません。でも、この方を尊敬できるくらいのアニメでした。いつかお会いできることを願って今回のコラムを終わりにしたいと思います。

 …んっ?

 なんですか!?

 netkeirinさん…。

 ダービーの事、書いて欲しいって!?

 嫌です(笑)!

 日本選手権競輪では身勝手に走ろうかな(笑)。

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浅井康太

Asai Kota

1984年、三重県生まれ。日本競輪学校90期卒、ホームバンクは四日市競輪場。2005年7月松坂競輪場にてデビュー。第20回寛仁親王牌(GI)で特別競輪初優勝を決めた。その後もKEIRINグランプリを2度制するなど競輪界の中心選手として活躍、中部を牽引する存在としていまなお進化を続けている。キーワードは「KEEP LEFT」

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