【開催直前展望】松戸競輪G3ナイター「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は23日開幕!

2025/08/21(木) 18:20

松戸競輪場において開設75周年記念「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が8月23(土)から26日(火)までナイター開催される。オールスター競輪の熱戦から中5日。S級S班の岩本俊介、郡司浩平、清水裕友の3名をはじめ、S級レーサーが燦燦と輝くスピードバトルを繰り広げる。初日からヒートアップ間違いなし、大注目の4日間が開幕する。

◆初日の出走表(23日更新)はこちらでチェック

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南関東勢がシリーズを席巻する

郡司浩平、岩本俊介、深谷知広

今開催は南関東勢が鉄壁ともいえる布陣だ。まずS班からは岩本俊介と郡司浩平、さらに深谷知広に和田健太郎ら、決勝への多数進出も望めよう。
郡司はファン投票4位で選出されたオールスターで、ドリームレース、シャイニングスター賞を深谷マークから勝利。調子自体は「すごく良い状態で来られた感覚は無かった」ものの高まる集中力で連勝を決めたが、準決勝4着で決勝進出を逃すと、最終日は失格。今年ここまでG3を5回優勝しており、松戸記念の優勝はないが、地元地区のG3で挽回のレースに期待したい。
松戸の好実績が知られるのは岩本俊介。オールスターは準々決勝で勝ち上がりに失敗したが、それまで「久しぶりに、じっくり練習できて上積みできた」。松戸では過去4回、G3優勝の実績がある。今回も郡司や深谷と好連携し、上位争い必至だろう。
その深谷はオールスターでドリームレース、シャイニングスター賞ともに2着で郡司とワンツーを決めている。一昨年の松戸記念では決勝で岩本ら千葉勢と別線勝負になったが、川越勇星の番手から優勝を飾った。今回も初日から同乗時の選択は注目ポイントだ。
和田健太郎の差し脚も見逃せない。7月松戸F1では完全優勝。次の3日制の京王閣G3では単騎戦で直線鋭く伸びて優勝している。松戸記念は22年に岩本と決勝でワンツー。昨年、一昨年も決勝進出しており、今回も南関連携からチャンスを掴みたい。

南関東からも一人、青野将大も注目だ。サマーナイトは準決勝まで進出しており、オールスターは一次予選7着で勝ち上がりは逸したが、敗者戦は3連対。ラインの先頭で奮闘して、昨年9月岐阜以来のG3決勝進出も。

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S班・清水裕友が大会連覇を狙う

清水裕友

昨年の松戸記念は南関4車連携に対して、清水は取鳥雄吾マークから、冷静に戦況を見極めて抜け出し、自身12回目のG3優勝を掴んでいる。オールスターは準々決勝で先行するも敗退に終わったが、その後の敗者戦は2連対。間は短いが、連覇のかかる大会へ、どこまで調子を上げれこられるか。

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北津留翼ら九州勢の躍進あるか

北津留翼

北津留翼はオールスター前の熊本F1でゴール後落車があり不安もあったが、シリーズ2勝をあげている。6月久留米G3でも予選から3連勝で決勝に進んでおり、成績の波こそあるが、上位のスピードは周知の通りだ。九州勢は園田匠、小川勇介、山田英明に松岡辰泰ら争覇圏内の選手がそろい、シリーズを通して活躍がありそうだ。中でも頼もしいのは後藤大輝の成長で、4日制のG3決勝はまだないが(ミッドナイトG3は優出あり)、サマーナイトでも3度確定版に載るなど、先行力はブラッシュアップされている。

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333スピードバンクは混戦必至

和田圭

ほかにも注目選手は目白押し。
和田圭は6月久留米記念で決勝進出、サマーナイトでも決勝進出。今回の北日本は他地区に比較して、やや上位の自力型が手薄の感は否めないが、どう組み立てて優勝争いに絡んでくるか。
関東勢も小林泰正、神山拓弥、長島大介、雨谷一樹に、7月京王閣G3で地元優勝を果たしている鈴木竜士らが参戦する。
後手を踏めない333バンク特有のスピーディーな流れを掌握し、勝機を逃さずに仕掛けて、優勝の二文字をつかみ取るのは誰か……!? 

鈴木竜士

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◆直近の松戸競輪グレードレース・プレイバック

24年8月松戸記念G3
優勝:清水裕友
23年8月松戸記念G3
優勝:深谷知広
22年12月松戸記念G3
優勝:岩本俊介
22年6月燦燦ムーンナイトカップG3
優勝:脇本雄太
21年8月松戸記念G3
優勝:松浦悠士
20年12月千葉記念in松戸G3
優勝:岩本俊介
20年10月燦燦ムーンナイトカップG3
優勝:山本伸一
20年8月松戸記念G3
優勝:岩本俊介
19年10月千葉記念in松戸G3
優勝:三谷竜生
19年5月日本選手権競輪G1
優勝:脇本雄太
18年10月千葉記念in松戸G3
優勝:村上義弘
18年8月松戸記念G3
優勝:中川誠一郎
18年7月サマーナイトフェスティバルG2
優勝:渡邉一成
17年10月松戸記念G3
優勝:諸橋愛

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆松戸バンクの特性

周長333m、みなし直線は38.2m。333バンクの中でもカントが浅く、直線の長さも333の中で3番目に短いため、先手有利のバンク。4コーナーを回って直線が短いため、捲りは早めの仕掛けがベター。連対時の決まり手は、1着は逃げ38%、捲り29%、差し33%。2着は逃げ24%、捲り12%、差し19%、マーク45%。決まり手もからも逃げが多く残っているのが分かる。バンクレコードは(2008年8月3日)に中村浩士が更新した9秒0。

(P-Navi編集部)

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