【日本選手権競輪G1】(最終日)レポート

2019/05/05(日) 23:15

【日本選手権競輪G1】(最終日)レポート

2019年5月5日

松戸G1(最終日)第73回日本選手権競輪

【11R=S級決勝】

1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/松浦悠士(S1・広島98期)
3/渡邊雄太(S1・静岡105期)
4/原田研太朗(S1・徳島98期)
5/清水裕友(SS・山口105期)
6/田中晴基(S1・千葉90期)
7/古性優作(S1・大阪100期)
8/深谷知広(S1・愛知96期)
9/菅田壱道(S1・宮城91期)

号砲後、まずは脇本が積極的に前を取る。
1周回半程で17・524・9・36・8の並びに落ち着く。

青板に入り、渡邊ー田中の2車が上昇。
中・四国の清水ー松浦ー原田の3車もそれに乗り、脇本−古性の2車は車を下げる。

赤板で後ろを警戒しながら渡邊が先行態勢。

渡邊が主導権を握ったまま打鐘、単騎の深谷が内をすくって3番手を確保。

最終HSを過ぎ、深谷が捲ろうとする。
しかし、田中がそれを必死に食い止める。

そのタイミングで清水が捲り、後方からは脇本も捲りを放つ。
終始、外、外を踏まされて、なかなか清水を乗り越えられない脇本。
だが、脇本の驚異のスピードは落ちることなく、さらに最終第4コーナーで外から下るスピードにも乗る。
松戸333mバンクの短い直線であったが、脇本はゴール前で清水を抜き去り、1着でゴールラインに到達。

2着には清水、3着は9番手から最終BSで内を突いて、松浦を捌いた菅田となった。

脇本は昨年のオールスター競輪、寛仁親王牌に続き、3度目のG1制覇。
また、今大会4走の全てが1着の完全優勝。
G1では21年前のオールスター競輪(一宮)で山口幸二(岐阜62期・引退)以来。
日本選手権競輪では滝澤正光(千葉43期・引退)以来、34年ぶりとなる完全優勝となった。

優勝/脇本雄太(SS・福井94期)
後ろ受けは自分には合わないと思ったので、前か中団かという感じでした。
残り3周で誰も動かなかったら、自分から車間を空けて勝負を仕掛けようかなと。
牽制も含めて、自分からレースを動かしたかった。
別選の動きはあまり考えないで、自分のいけるところから焦らずにという気持ち。
赤板2コーナー、打鐘前のところは自分のタイミングと被ったので、様子を見ようと思いました。
残り1周回を過ぎて、たまたま自分が仕掛けようと思ったタイミングが清水君と同じだっただけ。
自分自身の出が悪いなとは思ったんですけど、最後まで諦めずに踏み切ろうと。
想定もしていたし、外、外を回っても、残り1周は自分自身で踏み切れる自信はありました。
最後、ゴールするまではヒヤヒヤした。
直線で4コーナーの下りのスピードを貰ったので、いけるかなとも思いましたけど。
発送機に着いた時から声援が凄くて、グランプリじゃないかと思うくらいだった。
タイトルを重ねた(G1タイトル=昨年のオールスター競輪、競輪祭)実感はまだない。
でも、昨年も優勝したい気持ちで挑んで3着だったので、そのリベンジができて良かったです。
昨年末のグランプリも悔しい結果だった、そこでもリベンジしたいと思っています。
競技での練習の積み重ねが競輪での良い成績にも繋がってることを実感。
今後の予定は競技の大会との兼ね合いで自分自身で把握できていない、不透明なところがある。
ただ、斡旋があって、海外遠征などがあっても調整できる限りは競輪も走りたい。
優勝賞金の使い道は特に考えていない、何か競技に向けてプラスになることがあれば、そこに使いたいですね。
五輪まで突き進むだけ、止まることはないと思います。

(P-Navi編集部)

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