2021/08/24(火) 18:27
松戸競輪G3(最終日)
開設71周年記念「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」
S級S班が4名参戦した今回のシリーズだったが、準決勝で和田健太郎が落車、新田祐大、佐藤慎太郎の福島SSタッグも捲り不発で勝ち上がりを逸するなど波乱の連続。その中でもひとり気を吐いたのが、松浦悠士だった。初日は北日本4車連携に挑んで2着、準決勝では前団の主導権争いを一気に捲って、ライン3人の上位独占を演出した。
決勝は再び3車連携となる中四国ラインを筆頭に、準決勝で新田に対して先行で押し切った中川誠一郎、グランプリ出場争いの渦中にいる吉田拓矢、南関東から唯一の勝ち上がりを決めた渡邉雄太らにラインができる細切れ戦。
人気に推されたのはS級S班からただ1人決勝進出の松浦。番手の岩津とは二次予選から今シリーズ3回目の連携となり、両者のワンツーが支持を集めていた。
【10R=S級決勝】
1/吉田拓矢(S1・茨城107期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/中川誠一郎(S1・熊本85期)
4/山口泰生(S1・岐阜89期)
5/岩津裕介(S1・岡山87期)
6/藤岡隆治(S2・徳島98期)
7/佐々木雄一(S1・福島83期)
8/荒井崇博(S1・佐賀82期)
9/渡邉雄太(S1・静岡105期)
3日目のレースレポートはこちら
■レース展開
2・松浦は前受けを選択。
中団から松浦がスパート、打鐘で先頭に立つ。
中四国ラインが主導権を握る。
松浦が逃げ切りで優勝ゴール。
隊列は誘導以下、2松浦-5岩津-6藤岡、3中川-8荒井、1吉田-7佐々木、9渡邉-4山口で周回していく。まず渡邉が上昇をはじめ、青板BSで前を叩くと、続いた吉田が渡辺を抑えて赤板で先頭に立つ。中団になった松浦は赤板2コーナーからスパート。打鐘で吉田を叩き切ると、中四国ライン3車が主導権を握る。中川も仕掛けるが、岩津の牽制もあり3番手外までで一杯に。ゴール前では逃げる松浦と岩津のマッチレースとなり、松浦が押し切って優勝。2着に岩津、3着にライン3番手の藤岡が入り、準決勝に続いて中四国ラインの上位独占が決まった。
【松戸競輪G3・S級決勝結果】
2車単2-5 390円(1番人気)
3連単2-5-6 3,450円(8番人気)
優勝/松浦悠士(SS・広島98期)
今回成績/特2着・二2着・準1着・決1着
次走出場予定/京都向日町G3(9月2日〜9月5日)
今日は先行したいなと思っていました。並び次第で、ちょっと早目のカマシになるのかなという感じで、誠一郎さんが切らなかったので、自分のタイミングで行けました。誠一郎さんがジャン前から来そうだなと思って、行かれてからでは厳しいので、その前に叩こうと思っていました。昨日、新田(祐大)さんがいなくなってから、自分のメンタル、自分のレースの臨み方が変わって、しっかりと自力を出して小細工なしにいこうと考えてました。それが良い方向に行きましたね。
ラインで決まったことが良かったです。競輪はラインで決まってこそだと思いますし、準決勝を3人で上がったからこそ、決勝で自分の勝ちに繋がったと思います。次(向日町記念)もメンバーが強力ですが、脇本さんと対戦することはなかなかないので、叶うのは嬉しい。挑戦者の気持ちで頑張りたいと思います。これからもラインで決まるように、僕も力をつけて頑張ります!
2着の岩津裕介。これで二次予選から松浦と3連続ワンツーとなった。
3着の藤岡隆治。記念初の決勝で3着と大健闘を見せた。(P-Navi編集部)