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選手表彰に思うこと

2024/01/29 (月) 12:59

選手表彰に思うこと

2023年の表彰選手が先日、発表された。男子の最優秀選手賞は、大阪の古性優作。優秀選手賞に広島の松浦悠士、栃木の眞杉匠、岐阜の山口拳矢が選出された。古性のMVPは順当だろう。知人が「MVPはグランプリを勝って、賞金王の松浦だ」と言っていたが、グランプリを勝てばMVPという短絡的なものではない。
古性は年間6つあるG1で3勝。グランプリの結果以前に、古性以外に候補はいないと思っていた。松浦は昨年、G2は勝っているが、G1タイトルは獲っていない。仮に、古性がG1を2勝だった場合は、どうなっていたのかと考えてみた。そうなると、古性と眞杉の争いになっていたのではないか。また、特別敢闘選手賞には、脇本雄太が選ばれた。しかし、この特別敢闘選手賞というものが、いまいち何を基準にしているのか分からない。

以前にも書いたことだが、そもそもどうやって選考されいるのか、だ。記者投票を行い、その結果を元に、選考委員会が開かれると聞いた。それならば、誰が何票、誰が何票と発表すべきだろう。投票結果と違う選手が選ばれる可能性もあるわけで、透明性を求めたい。また、投票した記者名も公表したらどうだろうか? あまりにもかけ離れた選手を押している記者がいるかもしれない。過去に提言してきたが、1位票、2位票、3位票といった具合にして、選考委員会は、その結果を承認するだけでいいのではないか? 票が同数だった場合は、選考委員会が協議すればいい。また、投票数の何%以上をクリアした選手のみ表彰対象にすべきでもあろう。優秀新人選手賞は、岡山の太田海也だが、ヤンググランプリを1本勝ったことが最も評価されたのだろう。だが、太田はナショナルチームの活動がメインであり、出走本数などを加味すれば、妥当かどうかの議論があってもおかしくない。

ガールズケイリンも予想通り、神奈川の佐藤水菜が最優秀選手賞、福岡の児玉碧衣、東京の梅川風子が優秀選手賞だった。新設されたガールズケイリンのG1を勝った選手で、順当だろう。毎回、あまり意味がないと考えているのは、国際賞である。太田海也や窪木一茂、内野艶和といった選手は理解できるが、大会の規模を考えて、選考してほしいものだ。世界とアジアを同じレベルで考えるのは、無理があるだろう。アジアレベルでのメダルを獲っても、今は世界との差が縮まっていないと断言できる。さらに言えば、自転車競技は日本自転車競技連盟のものであり、競技で活躍した選手は、日本自転車競技連盟が表彰すればいいのではないだろうか。

また、昨年、石井寛子に続き、500勝を達成したガールズケイリンの奥井迪、山原さくらの名前がない。JKA独自の表彰規定があるのだろうが、それこそ、この場で特別敢闘選手として表彰してもおかしくはないはず。あまりにも賞が多く、逆にこれが価値を下げているのではと、考えてしまう。

Text/Norikazu Iwai

Photo/Perfecta navi編集部

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岩井範一

Perfecta Naviの競輪ライター

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