2023/12/22 (金) 15:39
KEIRINグランプリ2023の前夜祭が19日、都内のホテルで開かれた。ここ数年はコロナ禍であり、リモートの記者会見だけで、一般のファンを入れての懇親会はなかったそうだ。しかしながら今年は、コロナも落ち着き、久しぶりに、ファンを招いての開催になった。筆者は参加できなかったが、知人によれば、「コロナ前は、歩く隙間もないくらいの人、人、人だったけど、今回は入場者数を制限したのか、多かったけど、肩がぶつかり合うほどではなかった。選手を間近に見られて楽しかったよ」とのこと。知人は相当に堪能したみたいだった。
記者会見の時、グランプリの車番も合わせて発表されたが、どうも腑に落ちなかった、まず今年のG1は古性優作が3回、眞杉匠が2回、山口拳矢が1回。眞杉は4番車、山口にいたって6番車。今年のタイトルホルダーが、この車番に入るのは納得がいかない。新山の8番車は、賞金ランク9位なのだから、これは本人も納得のことだろう。
グランプリは、開催される競輪場によって、公開抽選をしたりして、本番前からファンを楽しませてくれていた。ただ、今回はなく、普段の開催と同じようだったが、これがいいか悪いかは別にして、やはり今年のタイトルホルダーが4番車、6番車なのは腑に落ちない。まして、眞杉は年間2V。山口はG1最高峰と言われる日本選手権を優勝しているのに、だ。眞杉、山口のプライドはズタズタではないだろうか。
古性が1番車に入ったことで、近畿勢がスタートを取り、そこからレースが始まる。中国勢が押さえて、さらに東北勢が前に出る。単騎の3人の出方も見ものである。一度引いた脇本が、最終ホーム前あたりから巻き返すと、筆者は考えている。と言うことは、筆者の一推しは古性だ。勝てば年間の獲得賞金が昨年の脇本を上回り、約3億5,000万円を超える。脇本が2着に粘れるか、3番手にいそうな山口、眞杉、深谷の2着を軸に買ってみたいと思う。
ガールズグランプリに目を向ければ、児玉碧衣と佐藤水菜の因縁の対決が注目だろう。昨年の平塚大会では両者落車に終わった。パリ五輪は来年にせまっており、五輪でメダルを獲りたい佐藤は、日本一の称号を持って、フランスに向かいたいだろう。児玉はナショナルチーム組が国内不在の時でも、自分がガールズケイリンを引っ張ってきたという強い思いがある。両極端に位置する2人の対戦は楽しみだが、昨年のようなことがないように願いたい。
28日はヤンググランプリ、29日にガールズグランプリ、そして30日が、KEIRINグランプリだ。古い言い方だが、年を越せるかどうかがグランプリの醍醐味でもある。的中して、気分良く新年を迎えたい。
Text/Norikazu Iwai
Photo/Perfecta navi編集部
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岩井範一
Perfecta Naviの競輪ライター