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【再会は3コーナーで】木三原さくらの『恋して競輪ハンター』174Hunting

2025/02/12 (水) 18:00

木三原さくらの『恋して競輪ハンター』174Hunting

高松競輪場で行われた開設74周年記念「玉藻杯争覇戦」。今年も高松競輪場現地に行って来ました。高松記念の現地に私が行ったのは、これで3回目。今年は予想会ステージと配信が合体スタイルでの4日間でした。

高松競輪場での予想会が初めてだったというのもありますが、まず驚いたのは高松競輪のお客様の車券に向かう姿勢。普段ステージで予想会をすると、うなずきながら聞いている人や合いの手のようなツッコミを入れてくれる人もいれば、通りすぎていく人もいて、なんとなくゆるっとした空気を感じることが多いです。その空気の中で注目して楽しんでもらおうとステージに立っていて、どう盛り上げようか考えるのですが、高松競輪の予想会はシンッと張り詰めるような空気がありました。見てくれている人はたくさんいて、閑散としているわけではありません。この空気は見てくれているお客様の真剣さが作っているのだと感じました。
特に初日特選競走や決勝戦の予想会の空気感は、ステージに立ってあまり経験することのないもので、何十年前に経験したセンター試験の会場を思い出しました(笑)。

高松のお客さんの車券に向かう姿勢は熱いなあ〜と思いながら、ステージに立つ側として気が引き締まった4日間。それが功を奏したのか、個人的にトータル回収率126%。万車券も複数回当たって、またチャリロトキャンペーンも4日中3日クリアできて、嬉しい結果となりました。

ズバリ、高松競輪攻略の鍵は3コーナーの壁。

この開催までずっと直線の長いバンクという思い込みが抜けなかった高松競輪。それは3コーナーで中団から先捲りのラインが浮いて不発となった後、捲り追い込みのラインが届いてくるところから、そういった印象を持っていたのだと気づきました。どちらかというと先行ライン有利のバンクで、捲りは3コーナーの壁にぶち当たらないように早めか、もしくは遅めが吉というバンクのようです。

分かっていても、つい忘れそうになるこういうバンク特徴ですが、高松バンクを約半世紀も走って、そして見てきた馬場圭一さんが、ことあるごとに『3コーナーは壁』と思い出させてくれて、また初日からそういった捲り追い込みを決めたスピードタイプの選手がいてくれたことで、バンク特性を頭に叩き込むことができました。

「これで高松競輪無双できる!」
と、言いたいところですが、高松競輪場は6月から大規模な改修工事がスタートします。その中にはバンクも含まれ、広島競輪同様に一度更地になり、新しいバンクが誕生するそうです。
賛否両論ありそうですが、やっと覚えた3コーナーの壁、2年半後もあるといいなあ(笑)。
という冗談はさておき、記念はこの開催で一区切りとなりますが、まだまだ6月の工事スタートまで開催はあるそうです。残り数カ月、今の高松バンクを車券で無双して、思い出をいっぱい作りたいです! そして、リニューアル後の高松競輪を楽しみに待ちたいですね。
再開の時は、集合は3コーナーでいかがでしょう!

※写真はP-NAVI編集部が撮影したものです。
(P-NAVI編集部)

恋して競輪ハンター

木三原さくら

2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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