2022/03/25 (金) 18:00 18
今回はウィナーズカップ回顧をお届け。残念ながら決勝まで勝ち上がることはできず、実力不足を痛感した開催だったと振り返ります。結果は伴わなかったものの、“やらなければいけないことがたくさん見つかった”と、次への糧に変え、前に進みます。
netkeirinをご覧の皆さん、こんにちは。今年2回目のビッグレース、GIIウィナーズカップが18日から、宇都宮競輪場で開催されました。2月のGI全日本選抜競輪が取手でしたから、連続して関東での開催です。清水裕友君(山口)は2年連続の優勝、おめでとうございます。自分は、前回の大垣記念から中3日での参戦でしたが、残念ながら準決勝で敗れ、決勝には進めませんでした。
初日の特選は、吉田拓矢君(茨城)と連係し、彼に任せました。町田大我君(広島)、井上昌己(長崎)さんが先行し3、4番手に近畿勢。吉田君は5番手からの組み立てでした。吉田君が最終3コーナー過ぎからまくりましたが、結果的に自分は5着。2次予選は菊池岳仁(長野)が頑張ってくれました。打鐘から目一杯の先行。自分も車間を空けながらの競走でしたが、最終3コーナーから出ていく形になり1着。3番手を回った神山拓弥君(栃木)が2着でした。
決勝に向けた準決ですが、町田君、清水君の後ろが井上さんと岡崎智哉君(大阪)の並走状態になっていました。3コーナー前からまくって出たのですが…。結果的に4着で勝ち上がることはできませんでした。タイミングがずれたというか、自分の実力不足ですね。今開催は、本当に実力不足ということを痛感しました。
最終日は長島大介君(栃木)を先頭に、宿口陽一君(埼玉)、そして自分の並び。最終ホームで島川将貴君(徳島)が7番手から仕掛けてくると同時に、長島君も出て先行争いになりましたが、長島君が突っ張り切ってくれました。混戦となりそこを和田真久留君(神奈川)にまくられましたが、宿口君がスイッチして直線勝負に。外を踏み1着で大会を終えました。
4日間を通して、これからまだまだやらなければいけないところがたくさん見つかりました。セッティングもそうですし、ウエイトトレーニングもそうです。先を見据えて試していかなければならないことばかりです。4月は平塚記念、武雄記念があり、そして5月3日からは日本選手権(いわき平競輪場)があります。休養を取りながら自分なりにしっかり考え、見つめ直し、強くなるために練習に励んでいきます。
平原康多
Hirahara Kota
埼玉県狭山市出身。日本競輪学校87期卒。競輪選手・平原康広(28期)を父に持ち、その影響も受けて高校時代から自転車競技をスタート。ジュニア世界自転車競技大会などで活躍し、頭角を現していった。レースデビューは2002年8月5日の西武園。同レースで初勝利を記録。2009年には高松宮記念杯と競輪祭を制し、2010年も高松宮記念杯で勝利。その後もGⅠ決勝進出常連の存在感を示し、2013年は全日本選抜、2014年と2016年には競輪祭、2017年も全日本選抜などで頂点に輝く。最高峰のS級S班に君臨し続け、全国の強者と凌ぎを削っている。