2022/03/11 (金) 18:00 6
netkeirinをご覧の皆さん、金子貴志です。先日行われたGI「全日本選抜競輪」の優勝は古性優作君でした。私はテレビで見ていましたが、お客さんの声援も聞こえ、すごくいい雰囲気が伝わってきました。決勝戦、一瞬の隙を突いたところはさすがの走りでした。
古性君はグランプリに続いての優勝ですし、今後がますます楽しみになってきました。古性君、優勝おめでとうございます。さて、今回のコラムでは私のお気に入りの植物アガベやパキプスのことについて書いていきたいと思います。
私が観葉植物に興味を持ったのは、兵庫県の松岡健介君の影響です。以前競輪場で話す機会があり、松岡君が植物について力説してきたんです。その話を聞いているうちに、私も興味を持ちました。
アガベは鋭い棘や重厚な葉がワイルドで、武骨な見た目が一番の魅力です。また育てやすいことからも、人気の多肉植物です。お酒が好きな人なら、テキーラの原材料と言えばピンとくるかもしれませんね。
大きい株はすでに出来上がっていて値段も高くなりますが、小さいものを自分好みの形に育てていくのも魅力の一つです。
オペルクリカリア・パキプスは塊根植物で、マダガスカル島の限られたエリアで自生する希少種です。ワシントン条約でも保護されているため、流通量が限られます。幹が太くてどっしりしている独特な形と存在感、そういうところが凄く格好いいです。
パキプスは“塊根植物の王様”とも呼ばれています。いかついフォルムから生える小さな葉っぱは、見た目とのギャップがたまりません。冬は落葉しますが、葉が落ちる前に真っ赤に紅葉する姿も楽しめます。
植物を格好良く飾るためのラックもフルオーダーし、葉の形を良くするための専用の育成ライトも買い揃えました。アガベとパキプスを見ながらボタニカルライフを楽しんでいます。
また、植物の良さをいっそう引き出すのは花器。茶道でも茶器が重視されているのと似ています。いずれは自分で陶器の鉢を作ってみたいです。自分で作った鉢にお気に入りの植物を植えるのが理想ですね。
まさか自分がここまでハマるとは思ってもみませんでしたが、本当に楽しいです。土の配合や光の当て方などは正解がなく、自分で答えを見つけていくところが奥深く、これは自転車のトレーニングやセッティングなどの奥深さにも似ています。
松岡君の家にはものすごい数の植物が置かれています。私の植物の師匠ですね。
松岡君が会長を務める「植物クラブ(仮)」というのがあり、愛媛の松本貴治君と活動していたそうです。そこに私も入会しました(笑)。日々、勝負の世界に身を置いているので、ボタニカルな空間を楽しむことで気持ちも落ち着きます。最近は毎開催宿舎に植物関連の雑誌を何冊も持参して熟読しています(笑)。
これからも自転車と同じように、植物にもとことんこだわっていきたいと思います。このコラムでも時々「植物クラブ(仮)」の近況報告を書きますので、お楽しみに!
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金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。