2022/01/07 (金) 12:00 1
立川競輪場で開催されている「鳳凰賞典レース(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時40分発走予定。
新年、明けましておめでとうございます。吉井秀仁です。
グランプリは幸運の4番車が3連覇で幕を閉じたね〜。その4番車を背負い古性優作が初出場V! おめでとう! さて読者のみなさん、今年も懲りずに「妄想先取りレース実況」をやっていきますので、お付き合いのほど宜しくお願い致します!
立川記念は寒風が吹き荒び、先行選手には厳しい。しかも直線が長いときたもんだ! これを踏まえ、援軍の多さも味方する平原康多が大本命で「鳳凰賞典連覇間違いなし!」と考えていた。戦前から「安くても行くしかねえ!」と腹を括っていたのだが…。二次予選で落車(ToT)! 平原は早々に欠場となってしまった。
清水裕友も二次予選は力でねじ伏せたが、末脚を欠き3着に沈んでしまった。グランプリ後の調整の大変さを物語っているように感じたのはオレだけではないのでは? 初SS班の吉田拓矢が元気なところを見せており、まあまあ、ほっとしたが。
A級から上がった選手たちが同格戦以上で張り切り、穴党を喜ばせる活躍を見せている。こういうのも期の代わった初っ端ではアリアリの傾向だね!
準決勝10Rは雪の降る悪天候をモノともせず、新田祐大が一瞬の隙を突いて主導権を取り、他の自力型を一蹴、貫禄勝ちだ。11Rも格清洋介が逃げ渡邉雄太の二段掛けだったが、SS班の吉田拓矢がその上を豪快にまくり、圧勝劇。12Rは松井宏佑の先行を清水裕友がまくり、ゴール前は大混戦。勝ったのは3番手から突き抜けた久米良で、好配当を叩き出した。
さあ、決勝戦。勝ち上がった選手たちを眺めてみれば、新春の妄想先取りに相応しい激戦メンバーと言っていいよね。何はともあれ並びから読み解いてみっか! ①吉田拓矢-⑥稲村好将の関東コンビ、②浅井康太-⑦桐山敬太郎の混成タッグ、中四国は⑤清水裕友-⑨久米良、⑧木村弘-③新田祐大-④菊地圭尚の北日本トリオの四分戦となっている。
初手はスタート早い浅井-桐山、これに吉田-稲村、清水-久米、と続き、木村-新田-菊地は後攻め(⇐②⑦・①⑥・⑤⑨・⑧③④)と見る。これなら木村に合わせ、吉田が上昇し、中団を取れる。となれば北の番手新田に力の吉田、両者のゴール勝負が本線だろ。これに浅井を絡めて新春の〆かね。
だが妄想は別にある。デキに不安を感じる清水がどう動くかー。ここが焦点になる! 不安を抱える清水なら木村の番手に飛びつきを考えるはず。新田が相手なら取りきるだろうし、ハコまくりに掛けるだろう。
そうなれば、最終バックで清水の番手を回る久米に大チャンス到来! というわけ。久米のデキを見るに伸び脚も良いこと間違いなし。新春の妄想車券は久米の頭から手広くでいかが(^0^)!? 題して『お年玉車券大作戦』だ! 逆転ナシの久米2着も押さえておきたいね!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。