2022/01/04 (火) 15:00 4
競輪解説者として活躍中の方々に2021年の名勝負と2022年に期待するイチオシ選手を挙げていただくお正月企画。第3回はnetkeirin連載コラム「鈴木誠のハイブリッド展望」でおなじみの鈴木誠さん。印象に残ったレースと期待する選手は!?
"ダービー"は他のGIと比べて出場人数が多く、さらに6日間と長丁場。勝ち上がることも厳しいが、賞金もGI最高額で、競輪選手であるならば誰もが欲しいタイトルです。
この第75回日本選手権競輪は、東京五輪に出場する脇本選手、新田選手が不在となり、実力派横一線、目が離せない激戦が予想されたレースでした。
決勝まで勝ち上がってきた選手は、関東を引っ張る 眞杉ー平原ー武藤、SSコンビの郡司ー佐藤、清水ー松浦のゴールデンコンビ、単騎で松岡、浅井。長い関東ラインの平原が優勢と思われたが、清水が果敢に先行、ゴール前はS級S班の争いで誰が勝ったかわからない近差、優勝は松浦選手でしたが、1着から3着まで微差、微差。
競輪歴は長いですが、これ程まで厳しく激しいタイトル争いは見たことがありません。このレースは間違いなく2021年のベストレースです。感動しました。
2022年に期待する選手は町田太我選手 (21歳・広島=117期)。
117期と言えば真っ先に話題があがるのは早期卒業の寺崎浩平選手、菊池岳仁選手、そして今年に入り第37回共同通信社杯を優勝した山口拳矢選手がクローズアップされます。その3人より目立っていなかった町田太我選手ですが、2021年はFIを4回優勝、GIIIも優勝。その勝ち方が全て自力で、ファンを魅了する走りと言っていいでしょう。
町田太我選手は身長181cm、体重80kgと大変恵まれた体格で競輪養成所では、スピード、持久力ともに優れた生徒にのみ与えられるゴールデンキャップ賞を獲得していた逸材でした。
今の競輪に必要なスピード 、持久力。その両方を備えているのが町田太我選手。現に町田選手の勝ち方は400バンクなら2周ハイスピードで先行なので、他を圧倒しています。
2022年間違いなく飛躍する町田太我選手から目が離せないでしょう。
【町田太我選手の2022年1月出走予定】
1/15〜1/18 大宮GIII・東日本発祥倉茂記念杯
1/27〜1/29 久留米(FI)
第4回の公開は1月5日・加藤慎平さんです。
netkeirin取材スタッフ
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