2022/01/05 (水) 15:00 6
競輪解説者として活躍中の方々に2021年の名勝負と2022年に期待するイチオシ選手を挙げていただくお正月企画。第4回はnetkeirin連載コラム「筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪」でおなじみの加藤慎平さん。印象に残ったレースと期待する選手は!?
東京オリンピックを終えた脇本雄太選手と新田祐大選手。その国内復帰初戦レースとなったオールスター競輪では2人してキッチリと決勝戦に駒を進めた。普段使用していたカーボンフレームから鉄(クロモリ)のフレームへのアジャストは当然出来ていない中圧巻のレースを見せたのは脇本雄太だった。
決勝では同地区の後輩、古性優作選手を引き連れジャンカマシを敢行。新田祐大選手、深谷知広選手、平原康多選手などタイトルホルダー達に影をも踏ませぬ先行を披露し古性選手の初タイトル奪取に貢献したのだ。
聞くところによると脇本選手は昨年のグランプリ以来いちどもクロモリフレームに乗らずこのオールスター競輪に参加したとの事。体調も『最悪』と公言したシリーズで非常に困難な状況の中”最強脇本雄太健在”を充分に知らしめたレースであった。
2022年に期待する選手は芦澤大輔選手(39歳・茨城=90期)。
実に渋すぎる選手をピックアップしてしまった。
競輪ファンの『まてまてまてまて』の声が聞こえてきそうだが何度聞かれても芦澤大輔だ。
とにかく『昭和の競輪』を感じさせる選手である。目標とした自力選手が先行すれば最大限の仕事をし、目標が居ない番組ならば1番強い先行選手の番手で競る。そんな『昭和のマーク屋』の当たり前の日常を勝ったり負けたりでユニークに表現するのが芦澤大輔だ。
関東の若手自力型選手が付いて欲しいマーク屋No.1との呼び声も高い彼だが2021年、趣味の釣りではGI級の45cmのキハダマグロを釣り上げた。2022年は本業の競輪でもGIレース優勝の栄誉を釣り上げて欲しい。
余談だか筆者は平成10年デビューだ。『昭和の競輪』は当然知らない。あくまで想像である。
【芦澤大輔選手の2022年1月出走予定】
1/4〜1/6 四日市(FI)
1/20〜1/23 豊橋GIII・ちぎり賞争奪戦
第5回の公開は1月6日・山田裕仁さんです。
netkeirin取材スタッフ
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