閉じる
筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】九十九島賞争奪戦に出場する和田健太郎選手を解説!

2021/12/23 (木) 12:00 3

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は佐世保競輪「九十九島賞争奪戦(GIII)」に出場する和田健太郎選手を解説する。

⚫︎和田健太郎

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式データは身長172cm、体重は78kgだが、体重はもう少しある印象を受ける。和田選手と言えば、2020年の賞金王で、グランプリチャンピオンでもある。安定したマーク技術と、混戦になった時の中割りは突出している。

 身長はそれほど高くない事もあり、手足の長さは短めだ。しかし、それに付随する筋肉量は充分あり、パワー負けする事は無い。ダッシュタイプの自力選手の踏み出しに離されてしまう時も、ゴール前では実にしぶといリカバリーを見せる。本来はスプリンタータイプだと思うが、なかなか適性が判断しづらい選手である。

 今年はグランプリチャンピオンジャージを身に纏い、競輪界の顔として走り抜いた。プレッシャーも大きかったなか、1年を戦い抜いた和田選手には最大級の敬意を払いたい。

 そして2022年は、重い重いチャンピオンジャージも着なくて良いのだ。重圧から解放され、彼の持ち味が100%発揮されるだろう。間違いなく良い年になるに違いない。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 注目は、新山響平選手と深谷知広選手だろう。2人は先行力がずば抜けている。他地区で対抗できそうな選手は見当たらず、北日本vs南関東の構図が出来上がる。九州勢から期待できそうなのは嘉永泰斗選手ぐらいで、地元勢は非常に厳しい4日間になりそうだ。

 とはいえ、新山選手と深谷選手以外は抜けた選手もおらず、誰にでも決勝入りのチャンスがあるだろう。新たなヒーロー候補の登場に期待したい。

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

閉じる

加藤慎平コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票