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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】火の国杯争奪戦に出場する合志正臣選手を解説!

2021/10/07 (木) 12:00 4

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は久留米競輪「火の国杯争奪戦(GIII)」に出場する合志正臣選手を解説する。

⚫︎合志正臣

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長162cm、60kgとどこから見ても小柄だ。しかし、その体型からは想像出来ぬほどの闘争心とスピードで、全日本選抜競輪や共同通信社杯を制したタイトルホルダーである。

 身長が低い選手は総じて手脚の長さも短く、そこに付随する筋肉の面積も少なくなる事が多い。物理的に筋量を稼ぐことも難しくなるのだ。合志選手も例外ではなく、他のトップ選手と比べてパワーは落ちる。

 合志さんはパワータイプではなく、回転力で勝負するシャープな体型だ。前回の筋肉診断で紹介した野田源一選手と同じだ。

 競輪と言うのは複雑で、ただ単純に速く自転車を進ませれば勝てるものではない。8人のライバル選手がいる中で、勝つ為には戦略や戦術も大きなウエイトを占める。

 合志さんはその中でも最高難度を言われる、「中割り(並走する選手の間を通って追い抜く)」の技術が突出していた。

 全盛期の中割りのスピードは、間違い無くNo.1だった。前走者2人の車間が、ハンドル幅約40cm空いてれば余裕。体感的にはもっと狭くても合志さんなら突っ込めただろう。筆者も合志さんに数回中割りを食らったがまさに「稲妻が真隣に落ちた感覚」だった。

 ライトニング合志……。ちょっとダサい感じですが、合志さんのニックネームとして定着させたいです。

 余談だが、合志さんと筆者は競輪学校81期生の同期であり、親友だ。何度も合志さんの地元・熊本に行き、合宿も参加させてもらった。

 合志さんは甲子園球児なので、野球少年だった筆者は憧れの目で見ていた。甲子園で4打数2安打だった話や、合志さんの親友の元中日ドラゴンズ・荒木雅博選手の話などを何度も聞かせてもらった。

 ある日、ふと筆者が大好きだった元中日の荒木選手の甲子園成績を調べてました。すると1番荒木選手の次の2番には、合志選手の成績が…!

 「2番(左)合志正臣 4打数1安打」!?!?!?

 1安打盛っていたようです…(汗)(汗)。そんなお茶目な合志選手の中割り、今はたまにしか出ませんが注目して見てください。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 脇本雄太選手の名がラインナップにあるだけで、本命にしなければ解説者はクビと言っても過言ではない。それほど強い。

 しかし、今回は松浦悠士選手も出場する。間違いなく松浦選手は、脇本選手の対策を練ってくるので、本レースの動向も見逃せない。

 地元九州勢には、圧倒的な破壊力をもつ北津留翼選手が居るが、そのぶん不安定さもある。松浦選手あたりとの地区またぎ連携も、視野に入れる必要がありそうだ。

 脇本選手が強すぎて、追走が困難になり、ラインが機能しない場合も充分に考えられる。他地区の選手がそのような展開に持ち込めるがどうかが鍵だ。しかし、終わってみれば、脇本雄太強しの4日間になる可能性も。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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