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毒熱!闘う競輪記者マッチーが行く!

【共同通信社杯開催前】出場選手を完全網羅! 一人ひとりを“毒断”チェック【後編】

2021/09/15 (水) 18:30 19

毒断と偏見で選手を切る、共同通信社杯・毒舌大予想。リクエストは多かったですが、これが松山記念に続いて2度目。実は松山記念の原稿は、飛行機に乗り遅れて、羽田空港のラウンジで書いた苦肉の策でした。春先は、飛行機の減便が多く、夕方まで松山行きが欠航。仕方なく書いたやっつけ原稿でしたが、意外と評判が良く、世の中、分からないと思ったものです。是非、今回もご一読していただけたらと思います。

【中部地区】

山口拳矢(左)と浅井康太

志智俊夫
永遠の少年の、としおさん。中部全盛時代の、厳しい競輪も経験。目標が不在なら一番前。強い先行選手がいれば、3番手。例えるなら小嶋社長、ヤマコウ氏、としおさん。としおさん、ヤマコウ氏、浜ちゃん。ただ、理不尽な競輪で育ってきたがそれを若手に強要しないのは好感が持てる。

竹内雄作
自分が本命でも、格上相手でも、走りは頑固一徹。もっと器用さを求める声もあるが、新人選手は竹内のレースを見習うべき。

山田諒
S級の高い壁にぶつかっている。吉田敏洋曰く、旧式大砲しかいない現状、貴重な戦力。

浅井康太
競輪界だけにおいておくのは、もったいない。その辺りも、浅井個人のコラムで常に発信している。今年はS班のパンツを脱いでいるが実質的に赤パン。今年は良いとは言えないが、それでも賞金ランクの上位にいる。時間が掛かるかもしれないがヤマケンとの連係も決まる様になるだろう。まだ、お見合いをしたばかりの初々しいカップルと言えるからだ。

柴崎淳
中部の中で一番、山口拳矢との連係が機能している。柴崎も徹底先行の時期が少ないし走りがマッチする。それと、若手との感覚も合うのだろう。GIを獲れるチャンスは何年か前の小倉競輪祭。まだ年齢的に間に合うし、ヤマケン次第だろう。

谷口遼平
Gの付くレースの壁は厚い。

皿屋豊
言わずと知れた伊勢市役所勤務から、ここまで選手として成長。組み立てが甘く、そこは欠点。ツイッターでは、林巨人の引退レースの立役者になり話題になった。年下相手でも、格上の選手には、敬語を使っている様子。

長尾拳太
カールの掛かった髪型が特徴。基本的に捲り屋。地元でどこまでやれるかだ。

山口拳矢
華麗なる一族で生まれたサガ。周囲からヤマコウ息子のプレッシャーはあるはずだが、本人は、あまり口にしない。今風の若者だし、昔ながらの競輪を押しつけるのも可哀想。まあ、その辺りは周りでなく、本人が考える事だろう。

【近畿地区】

村上義弘

野原雅也
ワッキーの穴を埋められるか? 今は捲りのウエイトが高くなっているが、きちんとした近畿の競輪もやれる自力選手。

寺崎浩平
内村舞織との結婚を発表して、今回は大事なシリーズ。夢のパリ五輪に向けて競技との両立。A級や、S級に上がった頃は小さいレースが多かったが、ここに来て、内容がかなり良くなっている。

村上義弘
近畿の殿上人。私みたいな下々のロートル記者が、村上を語る資格はない(笑)。ただ、地元向日町記念の準決でワッキーに千切れた後の検車場。悲壮感ある後ろ姿は涙が出そうになった。

稲垣裕之
稲垣を悪く言う関係者は全くいない。これが近畿でなく北日本なら優先的にワッキーの番手を回れるだろう。そうでないのが近畿の競輪。

中井太祐
中井兄の方だ。この兄弟の顔の判別はすぐに分かる。先行ぽいのが弟で、兄は自在脚質。

稲川翔
どう考えてもワッキーと古性優作の欠場が痛すぎる。先に古性が欠場だし、ワッキーの番手を回れる権利が一番あった。本人のプライドを傷つけたかもしれないが、僕の書いた“近畿のマーク屋の序列について"では、村上博幸に次いで2番目の序列。ただ、まだ本人と、この件では話していない。

神田紘輔
タテはそこそこあるが、まだ近畿のマーク屋の中で序列は低い。それでも良い追い込み選手になってきた。

福永大智
捲りの破壊力はある。それだけでは勝てないのがビッグレース。近畿の大物が付いた時の走りが問題。

村田雅一
小兵ながらガッツはある。S級中堅の選手だが、僕の中では評価が高い。

西岡正一
地味だが、ここを走ると言う事は、何らかの大ヒットがあったと言う事だ。

中西大
長い髭が特徴。近畿の先行選手として評価は高まっている。ここ1年が勝負だろう。

【中国地区】

清水裕友(左)と松浦悠士

松浦悠士
泣きの清水に対して、滅多に自分の弱さを見せない。調子が悪く、成績不振でも、その中に必ず明るいテーマを見つけて、僕らに話してくれる。昔は負けると、ふてくされる選手も多かったが、松浦は負けても、嫌な顔をせず取材に応じてくれる。当サイトの連載コラムも熱く書いており、日本で一番のファン思いの選手。今後はワッキー対策が鍵となる。

清水裕友
“ボヤキの連発"は競輪界の名物になってきた。これは聞いていて嫌な思いにならないし、これも清水の人間性の良さ。感情むき出しで計算しないコメントは有り難い。当サイトのニュースでも、清水ネタをやると数字が必ず跳ねる。それだけファンから注目されているし、清水の言動力を楽しみにしているファンが多いと言う事だろう。

三宅達也
欲のない塊。そのひと言だけの方が、この人を的確に表現出来る。

筒井敦史
3番手、4番手の突っ込みが売り。本命の番手では買う旨味はない。あのイナバウワーのウイニングランも有名だ。

取鳥雄吾
アオケイスタジアムの契約選手。山口拳矢、高橋晋也、現状3人。僕の中で基準があり、若手先行選手&人間性。あと一人、有名人が加入する予定。

桑原大志
3番手で大きく車間を切ったり、ラインの為に貢献する選手。S班で赤パンを履いていた時のプレッシャーは凄かっただろう。

宮本隼輔
大学卒業のインテリレーサーで、2世選手。お父さんは焼肉屋を経営していて、防府競輪のYouTubeの解説も始めた。潜在能力は清水より上だし、こんな選手ではないはずだ。ムラな走りも脱却したい。

山下一輝
穴でなら狙って良いかも。運が良いラッキー番組なら一次予選、二次予選で清水裕友や松浦悠士の番手を回れる可能性もある。

【四国地区】

小川真太郎(左)と太田竜馬(中)と小倉竜二

小倉竜二
お茶目な面もあり、言動はユニークで競輪界一かも。それでいての仕事人だが、4番手でも5番手でも回るのが小倉流。もちろん、この短いスペースでは書き切れない選手。個人的にもネット競輪で特集記事を待ち望んでいる。

高原仁志
小倉竜二みたいな派手さはないが、離れも少ないし、全部抜いてしまうイメージ。

阿竹智史
弟子の犬伏湧也が話題になっている。師匠のオグリューも落車が多いが、阿竹も怪我が多い。

久米康平
弟子の小川真太郎とのブランド作りが夢かも。小倉、阿竹以上の存在感のある師弟関係になりたい。

小川真太郎
確か、選手になる前は山口県の割烹で板前をやっていたはず。ツイッターで、みんなに、いいねを押してくれる良い人だ。

太田竜馬
ここからGIを獲れるかは本人の努力次第。この人のレース後のコメントも面白い。

島川将貴
小松島バンクの番人と呼ばれ、練習の達人。確か独身だが、小松島が改修していて高松に出稽古に行っていた時は、アパートを借りて小川真太郎と同棲していた。

渡部哲男
悲運なレーサーシリーズに取り上げたい選手。中四国で自力から完全マーカーに脚質を変えて、数少ない成功した選手。唯一の勲章はヤンググランプリだけ。生きた時代が悪かった。あと10年早く、今の中四国の先行選手の充実ぶりがあったら、タイトルのひとつや二つ、取っていただろう。

佐々木豪
こう言う選手は乗せると手が付けられなくなる。計算しての振る舞いか、そうでないかは、いまだに分からない。

石原颯
まだ完全に本人の特徴を掴んでいない。逃げても通用しているし、強いのは間違いない。

久米良
“運が良いだけ"と、お約束で言う追い込み選手。徳島は我の強いベテランも多かったが、そんな雰囲気はない。

門田凌
捲りは切れる。釣り名人みたいだし、糸は簡単に切れない様だ。競輪選手の中でも釣りはブームになっている。

【九州地区】

野田源一

野田源一
単騎の源さん。この人の本音を、優秀なネット競輪の特派員が先日書いていた。これは面白いし必見だ。

小川勇介
不動会。吉岡稔真。久留米と小倉は仲が良いか悪いか聞かれるが、S級、A級、チャレンジと、そのランクの選手によって違うと思う。

北津留翼
北津留を語るのに、このスペースでは全然足りない。ファンが思っている人間性そのままだ。普通の記事なら、“7車になって蘇った"と、みんな書くのだろう。それでは毒舌記者の評価が下がる。

山田庸平
兄の山田英明が不参加で弟が参加。これが、普段走るビッグネームが不在の、この大会の特徴のひとつ。自在選手だが走りが定まっていない気もする。

中川誠一郎
ネット競輪で一番人気のコラムニスト。毒を吐かせたら僕以上。敢えて、ここで触れても仕方ないし、誠ちゃんワールド全開のコラムを参照して欲しい。

中本匠栄
アクシデントがあったとは言え、昨年の覇者。人の良さや優しさが顔に出ている。

瀬戸栄作
瀬戸兄弟は双子レーサー。晋作、栄作と、どっちがどっちか分からない。ちなみに双子は先に産まれてきたのが次男の様だ。

森山智徳
後輩のおかげでFIで優勝し、多分、この出場権をゲット。九州は厳しい先輩が多いが、森山は全く違うタイプだ。

嘉永泰斗
この人も今風のイケメン。泥臭いレースをやれる様になれば、もっと成績は上昇する。

松岡辰泰
たっちゃんと呼ばれ、みんなに可愛がられている。いきなりのGIIデビューでどこまでやれるかだ。

伊藤颯馬
慎太郎先生の取材で沖縄のバンクに行ったが、伊藤選手も一緒に練習をやっていた。数十年、記者をやっているが、ああやってバンク練習を見るのは、ナショナルチーム以外では初めてだった。良い経験。

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町田洋一

Machida Yoichi

基本は闘うフリーの記者。イー新聞総合プロデューサー、アオケイ・企画開発パブリストの肩書きも持つ。自称グルメでお酒をこよなく愛す。毒のある呟きをモットーにして、深夜の戯言も好評を得ている。50代独身で80代の母親と二人暮らし。実態はギャンブルにやられ、心がすさみ、やさぐれている哀しき中年男である。

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