2021/08/23 (月) 18:00 23
平原康多です。
10日から15日までいわき平競輪場で開かれたGI「第64回オールスター」は決勝まで勝ち上がったのですが、4着の結果に終わりました。この6日間の戦いを振り返っていきます。
初日はファン投票上位9人の「ドリームレース」。自分は脇本君(福井)を目標にしました。脇本君は前検日の1日前に東京五輪が終わったばかり。その中での参戦でした。彼の強さ、凄さはわかっているし、本当にリスペクトしています。昨年のグランプリでも付きました。結果的に脇本君が出切れず自分は6着でしたが、信頼して付いた以上、着は致し方ないと思います。
3日目の一次予選2は眞杉匠君(栃木)が目標でした。そして3番手は武田豊樹(茨城)さん。武田さんと連係するのは昨年の名古屋オールスター二次予選以来、1年ぶり。懐かしいという感覚とともに、武田さんが後ろにいるだけでピリッとしましたね。ここは眞杉君が頑張ってくれたので1着でした。
4日目のシャイニングスター賞ですが、激しい雨の中で行われました。
一度動いて深谷知広君(静岡)ラインの3番手を確保。いいポジションだったのですが、自分が仕掛ける前に古性優作君(大阪)が先にまくり、結局5着でした。古性君が仕掛ける前にもう一度自分が動かなければならなかった。自分の競走がやりきれなかった。本当に悔しかったです。
準決勝に関しては、脇本君が強すぎた。眞杉君が先行してくれて中団に中川誠一郎さん(熊本)。レース中はバックまで誰の影も見えませんでした。「アレッ、脇本君が来ていない」と思っていたら中川さんが仕掛けてきた。ハイピッチの中、全体を見回す余裕がなかったです。VTRでレースを見て、脇本君の位置、あそこから来たんだと驚きでした。
そして決勝です。考えたのは脇本君が前を取ったら新田君の(北日本)ライン。または動いて深谷君の後ろだったかもしれません。脇本君が後ろ攻めなら出切ってから流すわけはない。案の定、脇本君は古性君を連れて先行。自分はその3番手。そこからまくって行こうにも、脇本君の掛かり(スピード)が良すぎました。正直、行ける感触はなかったです。それだけ凄かった。ワンチャンスをモノにするしかないと思っていましたが、新田君がまくりに来て、詰まる感じになってしまいました。直線は全力で踏み込みましたが伸びきれず4着。自分の力不足です。
脇本君、新田君がいるとGI、競輪のレベルが違うと感じます。凄く刺激を受けました。優勝は古性君。彼がやってきたことを知っているので、GIを勝つにふさわしい選手だと思いますし、称賛に値する選手です。自分自身は、骨折、落車があった中、短期間の間にやれるだけのことはやった、最低限のことはできたんじゃないかと思っています。
最後に脇本君ですが、自分の競輪人生の中で一番強いと思っています。過去に、これほど強い選手はいませんでした。最後の2周のタイムを見ても、それが分かります。こんなタイムで走る選手はみたことがありません。脚力の差を痛感しました。それでも競輪はラインが重要です。脚力は劣っていてもラインの絆、チームワークで勝てます。脇本君の近畿はラインの絆が非常に強い。関東も、もっとラインの絆を深めていかなかればなりません。そういったところを見せていきたいですね。今回は自分を見つめ直すいい機会になりました。
平原康多
Hirahara Kota
埼玉県狭山市出身。日本競輪学校87期卒。競輪選手・平原康広(28期)を父に持ち、その影響も受けて高校時代から自転車競技をスタート。ジュニア世界自転車競技大会などで活躍し、頭角を現していった。レースデビューは2002年8月5日の西武園。同レースで初勝利を記録。2009年には高松宮記念杯と競輪祭を制し、2010年も高松宮記念杯で勝利。その後もGⅠ決勝進出常連の存在感を示し、2013年は全日本選抜、2014年と2016年には競輪祭、2017年も全日本選抜などで頂点に輝く。最高峰のS級S班に君臨し続け、全国の強者と凌ぎを削っている。
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