閉じる
前田睦生の感情移入

【蒲生氏郷杯王座競輪】ゾクゾクの南関ライン、郡司浩平が前? 深谷知広の今年の意志は…

2025/01/22 (水) 12:00 11

深谷知広の2025年はどこへ向かう

深谷知広の始動

 松阪競輪場で大阪・関西万博協賛「開設74周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」が1月23日に開幕する。深谷知広(35歳・静岡=96期)にとっては2025年の初戦。昨年の思いをぶつけていく。そしてそれは南関のみんなの思いでもある。

 今回、郡司浩平(34歳・神奈川=99期)と岩本俊介(40歳・千葉=94期)が一緒なので、まず初日特選から大注目だ。深谷先頭が自然となろう。その時に深谷がまた激熱な走りを披露する。

 古性優作(33歳・大阪=100期)がいる中での戦い。今を支配する古性がいる時に、南関はどうそれを上回っていくのか、いけるのか。試金石になる。郡司としては番手回りだった時に課題を残した昨年がある。鬼の郡司になっていくのか…。

郡司浩平のタテの力

郡司浩平にはまだ先がある

 とはいえ郡司が前でも何もおかしくはない。競輪祭…もしかして一番の仕上りだったのは郡司かもしれない。それくらい、タテの破壊力がすごかった。準決はアクシデント。郡司の強さが、悲劇につながったとも感じている。

 裸逃げになった中野慎詞(25歳・岩手=121期)がやや緩めたところではあるが、あの時の郡司のスピードは3番手の岩本まで連れ込もうと燃えていた、古性クラスのブロックでなければ…。それだけのスピードだったから、古性にして、動きが大きくなった。寺崎浩平(31歳・福井=117期)を守る気持ちも加わって、止める動きは強引になった。

 あの時、深谷が後ろでなければ他の選手はちょっと口が空いていたか…。恐ろしい郡司の加速に深谷はしっかり付いていっていたので衝突が起きてしまった。あのレースにかける全員の思いが破裂してしまった形だった。“郡司が前”が今年多くなっても不思議ではないし、郡司にはまだ先があると思う。

佐藤慎太郎の久しぶりの優勝

佐藤慎太郎はプロ

 S班からは陥落となってしまった佐藤慎太郎(48歳・福島=78期)は、今年2場所目となった大垣FIで久しぶりの優勝を手にした。初日特選と決勝の和田真久留(34歳・神奈川=99期)にも賛辞を贈らないといけないのも忘れてはいけない。

 シンタロウは番手を回り、仕事をして抜け出す、という追い込み型の手本のような走りをしていた。優勝という結果はやはり、また前進する力を生む。自信もあったのか、2月に上梓される著書のボードを持参していたあたりも、さすが。これぞ、プロ。

 追加で参戦した地元のいわき平FIでは初日から武藤龍生(33歳・埼玉=98期)との競りになった。結果は7着だったものの、競りには勝ち、闘魂を見せつけた。

 地元からは浅井康太(40歳・三重=90期)と皿屋豊(42歳・三重=111期)の2人が調子を上げてきての参戦。昨年大会のように2人で、いや勢いづいてきた中部で3人、4人と決勝へ。

悲願達成なるか、皿屋豊


X(旧 Twitter)でも競輪のこぼれ話をツイート中
▼前田睦生記者のXはこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

前田睦生の感情移入

前田睦生

Maeda Mutuo

鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。

閉じる

前田睦生コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票