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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【和歌山グランプリ予想】好気配の一線級たちが揃うシリーズ! それでもGP覇者・古性優作が一枚上か

2025/01/10 (金) 08:00 2

無双の域に達した古性優作の初陣

 古性優作が昨年のグランプリ優勝を経て、初陣を飾るに相応しい和歌山グランプリが始まる。ここで優勝すればある意味“グランプリ連覇”ってわけだ。もはや無双の域に達した古性、対戦相手は同じS班の新山響平。岩本俊介も出場を予定していたが欠場となった…!新S班の門出を期待していたが残念。

 一方で、新山はいつも通りの徹底先行を武器に今年もいくのか、はたまた2025年はニュースタイルの走りをしてくるのか? 古性が相手ではワンパターンだと厳しい。だが、そのワンパターンを貫き通すことで相手に脅威を与えられる。勝負どころで隠していた“変化業”を使えば効果が倍増するってわけだ。

 注目はS班ばかりではない。去年ブレイクした窓場千加頼が年末の佐世保記念を完全優勝でもぎ取った! それを見ただけでもまだ伸びしろがあり、今年は勝負の年と挑めば好勝負に持ち込める。さらに菅田壱道だが、年頭の前橋Vで幸先いいスタートを切った。新山と連携する事でチャンスが拡がる。松本貴治も展開次第では侮れない存在になるね。ざっと上位陣を見立ててみたが…! それでもやっぱり安定感は古性が一枚上に見える。

地元3割増し以上は椎木尾拓哉、A級上がりの若手にも期待

 さて妄想に目を向けてみると、地元を知り尽くした椎木尾拓哉を一番手に挙げておく。ベテランの域に入っているが、生粋の近畿のマーク屋の分を持ち、伸び脚にも磨きが掛かる。地元3割増以上がある。また、目標にも事欠くことはないはずで、展開を生かしきり、強襲突き抜けが期待できる。このバンクなら別線との番手車券やら高配当のにおいを感じるよ!

 さらにA級上がりからもピックアップすれば、群馬の123期浮島知稀が浮かぶ。A級戦は徹底先行を売りに活躍していたが、初出場となる記念はチャレンジャー精神で挑むはず。9車立ては戸惑うだろうが、それをはね除けガンガン攻めて欲しいね!

 それと幸田望夢だ! A級では向かうところ敵なし。まくりを主体に逃げもいける。ケースバイケースの幅広い攻めで後半は優勝を重ね勢いに乗っている。初日からブイブイいわせて存在感を見せつけてくれるのでは。他にもA級上りの有望株がおり、その辺を狙うのも面白い。

7Rに穴気配…! 南潤が“どっかり”構えた時に高配当あるかも

 妄想レースは地元番組に見える7Rにする。いつも通り、まずは並びの整理から。①南潤-⑤稲毛健太の地元へ⑨水谷良和、東北の②根本哲吏-⑦佐藤和也に⑥伊豆田浩人、④幸田望夢-③芦澤大輔-⑧小沼良の関東ラインの三分戦。まずは本線から。枠なりのスタートが見込め、南がスタートを取る。これを追うのが根本になり、幸田が後方から(⇐①⑤⑨・②⑦⑥・④③⑧)

 幸田が勝負どころで押さえに行く。すると根本がここに続き幸田を叩く。南が素早く巻き返し稲毛とのゴール勝負だが直線の長い分稲毛がやや有利で⑤=①、根本がまくり稲毛との⑤=②、佐藤の強襲⑤-⑦までが本線になるね。

 さて、話は妄想に移していくべ。南が前受けは変わらず。幸田が切り、根本が叩く。南がどっかり構えると!?「幸田の先まくり」ってわけだ。芦澤が流れ込み④-③、根本の逃げから切り替える佐藤へ④-⑦、南の強襲逆転④=①を妄想〆にしておくべ!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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