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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【鳳凰賞典レース予想】期の始まりは“A級上がり”を狙え! 気鋭の若手機動型に注目/立川記念で狙うべき選手たち

2025/01/04 (土) 08:00 3

 読者の皆さん、明けましておめでとうございます! 今年も飽きずに懲りずに、どうぞよろしくお願い致します。さて、昨年末のKEIRINグランプリ。いやあ、たまらなかったね! まさに頂上決戦、メンバーが揃いに揃った熱戦は、一発勝負のグランプリだからこその競輪の魅力が凝縮した内容だったよね。

 寒風吹きすさぶ静岡富士山バンクを熱気で包み込むあの迫力、競輪ファンならずとも釘付けだっただろうね。そして、栄冠を掴んだ古性優作が盟友脇本雄太とお互いの健闘を称え合うあの瞬間は胸が熱くなったよね!心から「おめでとう」と言いたい。プレッシャーもあるだろうが、今年もその1番車で堂々たる走りを見せ、連覇を目指してほしいね!

スプリンタータイプには厳しい冬の立川バンク

 さあ、グランプリの熱が冷めやらぬ中、立川で幕を開ける初戦のGIII・鳳凰賞典。S班からは平原康多、郡司浩平、北井佑季、清水裕友が参戦し、さらに吉田拓矢、荒井崇博、村上博幸と豪華絢爛な顔ぶれが揃った。これだけのメンバーが揃えば、激戦必至だろうね!

 ただ、この時期の立川バンクはクセ者だ。寒さが厳しく、風の影響も受けやすい。スプリンタータイプには辛い条件だが、地脚や馬力タイプには追い風となる傾向がある。直線が長い分、最後の最後で強襲逆転も十分あり得る。まさにバンクコンディションとの勝負だね!

 で、いつも言ってるけど、『期の初戦はA級上がりの選手に注目』だ。ここでピックアップしたいのは123期の松崎広太、121期の長谷川飛向、坂田康季、近谷涼、そして末廣快理。特に松崎広太がいいね! 地脚タイプで、立川バンクにドンピシャ。9車立てのS級戦は初めてだろうが、「月は出んでもオレは出る」の精神で思い切った走りを見せてほしい!

 最後に番外編は竹内智彦、この選手も狙い目だね。何と言っても直線の長さが彼の武器を最大限に生かせる。終盤の強襲劇、これが期待できる。お年玉車券を狙うなら、この一手も面白いかもね!(*^^)v

初日オレが狙いたいのは1R! “A級上がり”を狙えで松崎に期待する

 さあ新春一発目の妄想レースは初っぱな1Rにするべ。まずは並びの整理から。①青柳靖起-⑦園田匠-⑤田中誠で九州ライン、⑧真船圭一郎-②佐藤康紀-④小橋秀幸で東北ライン、③松崎広太-⑨志村龍己-⑥佐藤真一で関東ラインの三分戦になる(⇐①⑦⑤・⑧②④・③⑨⑥)。

 まずは本線から入る。初手のスタートは松崎が決める。この後を青柳が取り、真船は後方から。真船が勝負どころで押さえに行き切る、そこを青柳が叩いて主導権ってわけだ。これなら番手の園田が抜け出し恵まれる。園田から青柳の残り⑦-①に田中の流れ込み⑦-⑤が人気サイドってことになる。

 では、妄想を。真船がスタートを決め松崎が中団で構える。青柳が押さえに行くが、真船がこれを突っ張る。そこを松崎がかましていくというわけだ。そうなれば松崎、志村の直線勝負③-⑨。真船に乗り突っ込む佐藤康へ③-②。園田の強襲も怖く②③⑦⑨ボックスで押さえる。

竹内智彦の走る7Rは穴を狙いたい!

 新春だし、“我らの竹内”が乗ってる7Rでもう一丁いってみっかね。①高橋晋也-⑦竹内智彦-⑨新山将史で東北ライン、④坂田康季-②中村圭志の九州コンビ、⑥近谷涼-③高橋和也の中部コンビ、⑧蒔田英彦-⑤佐藤壮の千葉コンビで細切れ戦になる(⇐①⑦⑨・④②・⑥③・⑧⑤)。

 ここはいきなり穴狙いだよ! それには『高橋晋也の前受けが条件』になる。坂田がこの後を追う。勝負どころで蒔田が切る。そこを坂田が出て近谷がその上を叩いて逃げる。これなら坂田のまくり一発で中村の流れ込み④-②、近谷を使う高橋へ④-③。もう少し手を広げ坂田から竹内、佐藤を入れ③④⑤⑦ボックスで新春妄想〆ってことにする。

 末尾になるが、昨年末、昭和・平成・令和を跨ぎ、競輪界の第一線で輝き続けた不世出のレジェンド神山雄一郎が引退を表明した。 輪史に残る数々の名勝負を繰り広げてきた神山が、取手の最終日を見事な白星で飾り、一時代の幕を鮮やかに引いた。 長きにわたりファンを魅了し続けた神山雄一郎さん、その存在の大きさを改めて感じる今、心より敬意を表し、「本当にお疲れ様でした」と伝えたい!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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