2021/08/07 (土) 12:00 5
netkeirinをご覧の皆さん、金子貴志です。まだまだ暑い日が続いていますが、熱中症などに気を付けて過ごしてください。
東京五輪も終盤になってきました。今回の五輪は今までは当たり前だった超満員の観客で埋め尽くされた会場ではなく、ほとんどの競技が無観客です。その中でも日本のメダル数は、過去最多になっています。
ただ、体操の内村航平選手、バドミントンの桃田賢斗選手、テニスの大坂なおみ選手、女子の体操では米国のバイルス選手が途中で離脱するなど、残念ながら金メダルが有力視された選手達が早い段階で敗退してしまいました。
しかし体操の橋本大輝選手が個人総合と種目別の鉄棒で金メダルに輝くなど、新しい力も感じました。筋書きがない、これこそスポーツ、五輪だと思います。大病を克服した競泳の池江璃花子選手は、メダルには届きませんでしたが、最後まで諦めない姿は本当に感動しました。
ゴルフの松山英樹選手も銅メダルをかけプレーオフに進出。結果的にメダル獲得はなりませんでしたが、メダル争いを演じるのは凄いことです。ましてやホームの開催でしたし、相当なプレッシャーがあったと思います。他の競技の選手も、日本代表の誇りを持って全力で金メダルを獲りにいく姿に心を動かされます。
コロナ禍ということもあり仕方ありませんが、この素晴らしいスポーツの祭典を生で観られないのが、すごく残念です。今回の東京五輪はテレビの前になりますが、繰り広げられる熱戦を観て、同じアスリートとして毎日興奮しています。
私も若い時に五輪を目指していました。自分の力だけではなく、支えてくれた家族やスタッフに感謝しています。ナショナルチームで海外遠征に行った時のことです。メカニックは誰よりも早く会場入りして、誰よりも遅く会場を後にします。
タイヤの空気圧など細かい作業をして、常に自転車を万全の状態にしてくれるので「どうしてそこまで一生懸命にしてくれるのですか?」とメカニックに聞いたことがあるんですが、「何かを獲る時のアスリートの目、姿を見るために来てます。選手達には自分のできることは全てやってあげたい」と言っていました。
その答えに感動し、その真摯な気持ちを今でも忘れることはありません。アスリートが輝き、最高のパフォーマンスを演じられるのは、こういったスタッフの人たち、家族、多くの人の支えがあってこそなんです。7日から男子ケイリンの戦いが始まります。新田祐大選手、脇本雄太選手には本当に期待しています。五輪が1年延期になり、モチベーションを維持するのは、並大抵のことではありません。それを乗り越えられる精神力は凄いのひと言です。応援してくれる全ての人の想いを力にして、金メダルを獲り、輝けることを願っています。
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金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。